完全にブログから隔絶された1週間を過ごしました。
パソコンは勿論、パソコンに繋げる携帯も忘れたまま、出張に出てしまいました。
手元にあるハイテク機器?は話すだけの仕事用携帯のみ。
でも、少し前までは無かったものが、今は欠かせない生活の一部になってることを実感しました。
正直、禁煙よりも辛いかも。
そう言えば、私の年代以降だと社会人になってから、テクノロジーの進歩に合わせて、どんどん仕事の形態が変わっていってます。
ふと、大学を出て某カメラメーカーに入社した当時を思い出しました。
パソコンどころかワープロも無かった時代です。
いや、ワープロは有りました。
ただし、パーソナルタイプではなく、ワープロだけで一部屋くらいの大きさのもので、本社内に「ワードプロセッサー室」と言うものがありました。
当時、プレゼン書類は手書きが当たり前のなかで、達筆でもない自分が競合他社のベテラン営業マンよりどうやって目立つか思案した挙句、上司に頼んでこの貴重な「ワードプロセッサー室」を使わせてもらうことになりました。
今なら電源ONするだけなんですが、当時は手続き自体がオオゴトです。
原稿と使用申請書に所長や大阪支店長の承認印をもらって、更に支店長が「ワードプロセッサー室」の室長宛てに「この書類はわが社にとって有益な内容であることを証明します。」という電話をいれてくださいました。
で、「よし、行ってこい。」ということで、大阪支店から徒歩10分の本社に...
「ワードプロセッサー室」で書類一式提出。
更に、室長に原稿内容の説明。
相手は結構な地位の人だし、
新入社員にとっては汗だくものです。
そんなこんなで約1週間後、出来上がったプレゼン書類を持って、お取引先に。
書類を出した途端、相手方社長さんは「お~」。
ワープロ書類自体、ほとんど目にすることの無い時代です。
結果は大成功。
何度も使える手ではなかったんですが、少なくとも私自身を覚えてもらうことには役立ったはずです。
ただ、これで終わりじゃありません。
本社宛てに結果報告とお礼の文書を、これも上司の印鑑もらって提出。
今では考えられないことですが、逆に今なら手書きの方が効果があるのかもしれません。