実は昨夜、お通夜に行ってきました。

会社でお世話になった方で
定年退職を迎えたばかりの
まだまだお若すぎる方でした。

会場にモニターが置いてあって
その方の写真のスライドショーを
見られるようになっていました。

たくさんお友達がいて
仕事仲間にも恵まれて
趣味もあって
語学も堪能で
誰にでも優しくて
いつも笑顔で
とっても素敵な方でした。

スライドショーの写真は
全部弾けるような笑顔。
いい写真ばかりだな、と
思いながら
早すぎる旅立ちを
お見送りしました。


多くはありませんが
もう亡くなった方を
お描きすることもあります。

理由はさまざまあります。

写真のお顔はいい表情で
好きなんだけど
治療の器具が痛々しく
つながっているから
お顔だけを描いてほしい

というのもありました。

また、孫が生まれる前に
亡くなってしまったから
赤ちゃんを抱っこして
描いてほしい


というのもありました。

似顔絵は
そんなときにも
お役に立つことがあります。

現実には難しかったことも
絵の中で実現させてあげることで
気持ちが軽くなったり
することもあります。



亡くなった祖父を
生前のうちに描きました。

祖母の家に飾ってあります。
「おじいちゃんはいつも
ユニクロのダウンを着て
こんな笑顔で
お茶を淹れてくれたよね」
なんて話題になります。

祖母はこの絵が
大好きだと
言ってくれます。

祖母の心に
寄り添う絵が描けたと思うと
似顔絵やっててよかったなと
思います。