私は、動物愛護の仕事をしています。

野良猫を自身で保護する前に、一人一人に考えて貰いたいことがあります。

 

それは、野良猫にエサをやるからには、全責任を持ってその子を家に連れて帰り

 

家族に迎え入れて欲しいということ。

 

野良猫を見かけた人が、よく可哀想だからとエサを与えに通っているという言葉を耳にするのですが、それは大きな間違いである事をご存知でしょうか?

 

野良猫にエサを与える行為は、再び新たな不幸な命を作るお手伝いをしているようなものなのです。

 

栄養が付けば野良猫は大きくなる。そして成猫になり繁殖能力を持つようになります。

 

猫は一回の出産で、5~6匹の子猫を産みます。

 

それが一年に2回~3回、春と秋に出産時期を迎える訳なので、一年間で10匹~12匹の不幸な命が誕生しているのです。

 

そうやってエサをやり続けた結果、不幸な野良猫が増えていき、それがやがて運が悪ければ猫エイズや猫白血病という、恐ろしい病気に感染していき、媒介して病気猫が芋づる方式に増えていくことになります。

 

なのでエサを野良猫に与える前に、もう一度考えて欲しいのです。

 

この子の一生の面倒を、命が終わるその日まで見る覚悟、あなたにはありますか?

 

お金がないから飼えないとか、うちでは動物不可の家に住んでいるから飼うことが出来ない、うちには既に猫が数匹いるから無理ですとか、そんなことを言うぐらいなら、生半可な気持ちで猫にエサを与えることは止めていただきたいのです。

 

エサをやるからには、家に連れて帰り全責任を背負う覚悟で世話をしてください。

 

今は猫を飼えないと、確実に判っているのであれば、あなたはその猫を保護するべきではありません。

 

自分が保護できないからと言って、保護施設に押し付けることはしないで下さい!

迷惑なだけです。

 

自分で保護したのなら、最後の最後まで責任を持ちましょう。

 

それが出来ない人は、猫を保護する資格はありません。