昔、財布を盗まれてひどく落ち込んでいた私に、母から

「財布を盗んだ人が、あなたの悪い運を全部持っていってくれたと

思いなさい」と言われ、気持ちがすごく軽くなったのを覚えています

先日、新聞の読者投稿欄にこんなことが書いてありました。

心ない言葉でからかわれ傷ついていた子に、隣家のおばさんが

「悪口を言う人が、あなたの悪い所をみな持っていってくれるのよ」

とおっしゃったと。

その後、その子はからかわれるたびに、おばさんからもらったこの言葉を

思い出し、自分の悪い所を持っていってくれるいじめっ子たちに

「ありがとう」と言い続けたそうです。すると、いじめっ子たちはそんな

彼女を気味悪がってか、いじめなくなったそうです。

悪いことをしたら、必ず自分に返ってくるってことです。

本当にそう思います。

でも、一番怖いのは、嫌なことや悪いことをしていることに本人が

気づいていないことですね

私は、嫌なことをされたら、何故相手がそういうことをしたのか

相手の立場になって「１０の理由」を考えてみます

先日、すごく嫌なことがあって、その時もあれこれ納得したくて、

「きっと相手にはこういう理由があったんだ・・・」と、思い浮かぶ

理由を全部紙に書いて、自分をなだめました。

ところがどうにもこうにもなだめられず・・・

その人に、自分の思いをぶちまけてしまい、その後激しく後悔

そんな自分をさんざん責めた後、ハッとしました。

何故相手がそういうことをしたかの「１０の理由」だけではなく、

何故私は相手のその言動を不快に思ったのかの「１０の理由」も

考えるべきだったことに気づいたからです

そこで、その理由を思いつくままに書いて見ました。

相手の心の内を思いやって書いた１０の理由と、

自分の心の内を思いやって書いた１０の理由を交互に見ながら、

「相手を変えることは無理だもんなでもって、私もすごく疲れていて

ナーバスになっていたんだな～」という結論に至りました。

そして、この話はあや相談室の今月のひとこと を書くきっかけと

なったのでした（笑）