お笑いコンビの「松本ハウス」は、ハウス加賀屋さんの持病・統合失調症の
悪化により、活動を10年間休止していました。
中学時代から幻聴、高校生になると幻覚に悩まされていた彼は、活動を
休止する前から通院していることを公表していたため、世間の偏見に
悩まれていたそうです。そしてそれは今もあるとのこと。
彼の闘病生活を書いた本、『統合失調症がやってきた』の出版記念イベント
の記者会見の場で、加賀屋さんは、「統合失調症は100人に1人がなる。
皆さんもなる可能性がある病気です。身近な病気であることを届けたかった」
と、執筆理由を笑顔で伝えていました。
加賀屋さんご本人はもちろんのこと、ご家族や相方の松本キックさんも、
言葉では言い表せないほど長く辛く苦しい葛藤の日々だったと思います。
そんな彼らの支えあってこその、松本さんの今の笑顔なんだと思います。
記者会見での相方の松本キックさんが力強く言った言葉がとても
印象的でした。
↓
「(活動を)辞めるって話をする時も(加賀屋は)お母さんと一緒に来て、
ほぼ聞こえてない状態だったし、『戻ってこい』とは言えなかった。
少しでも良くなってほしいというだけでした。
・・・休止中は“適度な距離”を心がけました。先回りをしすぎないで、
こういう病気だからこういう対応をしなきゃ!と詰め込むのではなく、
当事者と一緒に学んでいけばいいと思います」
相棒(ハウス加賀屋さん)のことを心配しつつ、理解し、思いやり、
苦悶し、反省し、適度な距離を保ち続けながらす~っと松本キックさんに
寄り添ってきた松本キックさん。彼だからこそ、彼じゃなきゃ言えない
説得力のある言葉だなと思いました。
統合失調症だけに限らず、心の病に悩んでいる方やご家族・知人の
励みと参考になる1冊なのではないかと思います。
・・・なんて書いている私は実はまだこの本を読んでいないのですが
明後日から夏休みを頂くので、この間にゆっくり読んでみたいと
思っています