他の人の演奏を聴いて、


自分は、そんな風に演奏できない。

そんなに上手に吹けない。

そんなに安定させられない。技術もない。


なんて感情に襲われて

目の前の豊かさである音楽の恩恵を

自分が味わうこと

感情を震わせることを

取りこぼしてしまったこと、

誰しも一度はあるのではないだろうか。


これは、5%にしか過ぎない、

物質的な視点だ。


地球上で目に見える物は

たったの5%に過ぎないと言われていて、

残りの95%は、目に見えない音や波動、何かのエネルギーと言われている。


宇宙でも同じで、隕石や惑星など目に見えるものは

同じくたったの5%に過ぎない。

残りの95%は、ダークエネルギー、ダークマター

、光、波動、何かのエネルギーなどと言われている


驚く事に、人間の意識もたったの5%で、

残りの95%は無意識と言われる潜在意識。


なんと整合性が取れていることだ。

驚きである。



物質的な視点で見ると、

他人が持っているものは、

ほぼ自分は持ってないことの方が多いだろう。


あの人のような美しい音は出せない。

きれいなフォームで演奏できない。

あんな風に表現することは思いつきもしない。

私には才能がない。

など、


ない、ない、ない。


事ばかりにフォーカスがかかり

目につくだろう。


美人な人を見て、

あんな風にパッチリ目や、

細い脚、

華奢な骨格

色白な肌は持っていない。


というのと同じ事だ。

しかし、その人が持っている感情と

近しい感情を得ることは容易にできる。

その人が気持ちの面で大切にしている事を

意識して行動する事も簡単だ。



物理的にそういう憧れに近づけようと

努力すること、行動することは、

5%のエネルギーで、100の現実を動かそうとしているようなもので、とても難しい。


上手な人のような技術を身につける。

どうやって?

どのくらい?

練習したらそうなられる?

物質的な事ばかりやっていても、

自分の不足感に焦点が当たるだろう。


それよりは、上手な人だったら

どんな気持ちで、

どんな感覚で演奏しているんだろう?  

とイメージし、

感情や感覚などの

95%の部分を

自分の目標とすべきところに合わせていくこと

の方が簡単であろう。


感じたい気持ちや感覚があるから、

それを明確にして、

感情が動いた事に対して

物理的な行動を選択する  


のと、


上手くなる為に練習する

練習する事がそもそも目的になってしまっている

技術を上げるために行動する


のとでは、似ているようでかなり違う。


行動や結果が目的ではない。

練習や音を出すことが目的ではない。


それらが自分の望みと同調した時に、

感じたい気持ちがあるから、

私たちは行動しているのだ。


あらゆる事を、

自分が何を感じるかの為に使って行く。

自分を知るための材料にする。

自分がどんな時にどんな感情や感覚が沸くのかを

注意深く観察する。


これらは、決して良くする為ではなく、

自分を深く知る為。

自分と深く繋がる為。

感情のスケールを大きくし、

些細な事にも心震える自分で在る為。


日々自分との向き合いこそが音楽だ。

音や音楽を聴いたり演奏したりした時に

自分が何を感じるのかを観察することこそが 

音楽なのだから。


一回一回の演奏で、

どんな風に音が進みたがっているのか、 

どの音が、どのフレーズが深く語りかけてくるのか

観察することが音楽なのだから。


物質的な視点、技術、他人からの評価、

外側に振り回されず、

深く自分に潜ろう。


上手く演奏したい気持ち、

失敗を恐れる気持ちを手放して、

自分と音楽と深く繋がろう。


新しい食べ物を味見するような気楽な気持ちで、

その時々起こる音楽や気持ち、

身体の感覚を丁寧に観察しよう。


ありのままの自分をまるっと受け入れて、

自分と繋がるが最強。

今の自分に丁寧に寄り添うがご自愛。



今日も安心して頑張りましょう。