競争社会で生き抜いた麻友 | ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

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他のブログとは違う視点で考察していくのでよろしく。


今度発売される総選挙選抜のシングル
「♯好きなんだ」について感想を書きたい。


これは前回の「願い事の持ち腐れ」の荘厳で重い
楽曲のイメージと間逆の爽やかな王道アイドル曲。。。


夏の沖縄の浜辺で歌い踊るメンバーの明るい笑顔が印象的。


こういった楽曲がやっぱりいいなと思う。


もう理屈抜きでアイドルを楽しめるからね。。。


そして同時にみんな年を重ねて大人になったなと感じた。


それは当然麻友や珠理奈にも言えることだし
他のメンバーも年月を重ねて来た歴史が垣間見れた。


そんな楽曲のMVの中で指原と麻友が主人公として
ストーリーが進行していくドラマ仕立ての内容。


まさにここ数年のさしまゆの関係の集大成と言ったところ。


まあ両方のファンからしてみれば本当に色々あったから。。。


良くも悪くもこの二人がAKBの象徴として君臨していた。


そんな彼女達にも麻友の卒業というイベントを控え
離別の時を迎えようとしているのはやはり寂しい。


ずっとその成長や歴史を見守ってきたからこその
愛着や拘りがファンに出てしまうのも仕方ないだろう。


それぐらい長いんだよ、秋元グループ特にAKBのファンは。。。


普通に考えても異質なぐらい長くファンをやっている方々が
沢山居るというのが凄い特徴的なアイドルと言える。


アイドルの旬は確かに限られていてそこに対しては
残念ながらメンバーを卒業に導いてしまう。


それと同時にファンも離れてしまうのであれば
やっぱりグループアイドルとしては先細りするだけ。。。


だからこそ箱推し的な視点
でより広範囲に興味を持ち
一推しが卒業すれば次の子を見つけられる雰囲気。


そんな所がアイドルグループの継続性には大事なんだろうなと思う。


そういう意味では麻友というAKBの象徴にして
アイドルの模範生だった彼女にはファンが沢山居る。


その方々が今後どのような去就を決するのか??


それがこれからもAKBが繁栄していくひとつの
試金石になるかもしれないとは感じている。


そもそも麻友のファンには個人へのロイヤリティーが強く
その人間性を含めて心酔している方も多い。


だから彼女がアイドルを辞めたからといって
そそくさと離れてしまうなんてことは少ないだろう。


一方で彼女が愛したAKBをこれからも応援してくれるのか?


それはもうそのファンの立場と今のモチベーション次第。


麻友の意思を受け継いでくれると考える子がいれば
その子を今後は応援していく方向にシフトするかもしれない。


あるいはもう麻友がAKBとして最後なんだと考えて
アイドルの応援活動に区切りをつける方もいるだろう。


ただもうそれはどうなっても仕方ないこと。。。


いずれにしても彼女の卒業がAKBという巨大グループの
大きな転換期になることは間違いないとは思う。


果たして自分はどうだろうか?と言えば
彼女が去っても秋元グループを離れることはない。


だがAKBに関心が集中するかはまだ分からない。


そこは少し距離を置いて個人ではなくグループ自体を
応援するスタンスでしばらくは見守りたい。


最後にMV中のシーンでひとつ感じたこと。


浜辺を歩く指原と麻友が映し出されて
そこでふいに「競争しよう」と促す指原。。。


その言葉に「もうやだよ」と返す麻友。


言下に競争に疲れたとの意味を帯びながら
少し悟ったような表情を見せる彼女が印象的。


まさに彼女の深遠が浮かびあがった瞬間だった。


そこでふと考える。


彼女は総選挙が好きだったのかな?
(多分根底では嫌いだったんだろうなと思う。)


それは単純なものではなくもっと本質的な矛盾を含めて。
(お金で順位を決める、同じCDを何枚も買う、ファンが潜在的に対立するなど)


そもそも彼女は3人の姉妹の末っ子で実生活でも
競争社会など本来は縁が遠い環境だったのでは?


自分の好きな趣味に没頭して平和に暮らしていたタイプ。


それが偶然にもAKBという超絶な競争社会に入り
そこで多くの並み居るメンバーの中で勝ち抜いていった彼女。。。


でも彼女の本質は過度な競争を忌避していた。


どこかそういった環境に息苦しさを覚えながらも
AKBという自分の好きなグループの為に殉じた麻友。


総選挙一位という輝かしい栄光とその後に待っていた苦難の歴史。


恐らくそういった日本人にあるどこか報われぬ美学みたいな
そんなところに惹かれる方々が多いのだと思う。


どちらかと言うと結果よりプロセス重視。


そういう意味では麻友もそのファンも非常に古風で保守的。


一方で割りと現実主義で結果が全てとリアルな考えでいる
指原とそのファン達はこのAKBをより厳格に競争社会にしたとも言える。


本来はこの二人とそのファン達の考え方は両方大事で
バランスをとりながらAKBの中核を担える可能性があったのに。。。


過ぎたことだけど中々実際にはうまく行かなかったなと思う。


ただ麻友が残した功績が色褪せることは決してないし
多くのファン達に愛されて送り出されて欲しいものだね。


後数ヶ月でアイドルの渡辺麻友は終止符を打つけど
その先にはまた新たな世界に踏み出す彼女がいると信じて。


競争と調和の両立は秋元グループの永遠のテーマ。。。


それでは、また。


以上