巧みなアイドル論の転換 | ジェイブログ AKBG & 坂道シリーズのファンサイト

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他のブログとは違う視点で考察していくのでよろしく。


引き続き指原と彼女を躍進させた要因を探りたい。


指原という異端児を担ぎ上げることで
見る見るうちに旧来のAKBが破壊されていく。。。


革命ごっこに参加する人間達にとっては
愉悦に浸れる最高な場所を見つけてしまったわけだ。


そもそも革命とは破壊し新たな世界を創造すること。


これは過去の歴史でも証明されているし
その激動の中で多くの悲惨な犠牲が伴ってきた。


フランス革命では栄華を極めたブルボン王朝は
革命家達の容赦ない糾弾の中断頭台の露に消えた。


革命の本質は過去の全否定であり現在の全肯定である。


だから過去を徹底的に古びた悪しきものとして切り捨てる。


まさに中国的に言えば易姓革命であり旧王朝は
革命後に全てを否定されて歴史の暗部に落とされた。


AKBはあくまでエンタメの一分野のアイドルに過ぎない。


だからそこまで苛烈に残酷な結末を生じたわけではない。


ただAKBの真髄に触れその魅力を心底理解して
心酔していた従来のファンには辛い時代が続いた。


新しくAKBに入門してきた過激な来訪者に対しても
もはや歓迎するべき存在ではなくなってしまっていた。


指原という本来は従来のAKB的システムで育ったメンバーを
彼らは新たな革命の象徴に挿げ替えたしまったからだ。


そしてそこには巧みなアイドル論の転換のロジックと
その拡散、定着にいたる執拗なまでの工作があった。


ところで皆さんは一般受けとか世間受けとかいった
言葉をいつ頃から耳にするようになっただろうか?


思い返してみると実は指原の台頭と同じくして
このような言葉がさかんにネットに溢れるようになる。


それとは対照的にAKBの従来の伝統や文化は
頑迷で狭量なファンのエゴの産物と看做されていく。


そのひとつが恋愛禁止の信仰に当てはまるかもしれない。


要は指原という存在を全肯定する為に支持者が
作り上げたロジックのひとつでもあったわけだ。


要は指原という存在が古臭い原理的な村社会の
AKBというグループに新たな光を指すのだという論理。。。


どこか世間から偏見を持たれてグロテスクな部分を
持ち合わせているアイドル文化の弱点を突く。


それこそまさに指原の価値を高めることに繋がっていく。


王道アイドルという人形のような可愛いだけの
存在ではもはやAKBは世間には通用しないのだ。


だからバラエティーも出来てトークも流暢な
指原というメンバーが理想のアイドル象であると。。。


こういったアイドル論の転換がネット上の至るところで
拡散されて定説化してしまうほどの勢いだった。


それを主導していたのは間違いなく指原を絶対と
信仰する強力な支持者達だったのは間違いない。


そんな彼らの攻勢に従来のAKBを是とするファン達は
ひとりのメンバーを象徴として持ち出すようになる。


そうそれが、アイドルの模範とされた渡辺麻友だった。。。


こうして単純なメンバーの嗜好の問題だったものが
グループを巻き込んだイデオロギー論争へと発展してしまう。


そしてそれが彼女の受難のアイドル人生の始まりとなる。


つづく。。。


以上