このタイトルはAKBのファンなら一度は考えることだろう。
今アイドルの王座にいる坂道シリーズが
総選挙をやれば盛り上がるのでは？と。。。
でもそんな声がファン界隈には長年あるにも関わらず
坂道の運営であるソニーは頑なに開催しなかった。
それは総選挙に潜む闇を見抜いているから。
このイベントが劇薬で一度やってしまえば
グループ全体に大きな禍根が残ってしまう。。。
それをAKBGという前例が教えてくれたわけだ。
そのイベントひとつ取れば何十億の大金が動き
メディアも取り上げるほどの影響があるかもしれない。
だがその経済的な対価に対してデメリットが大きすぎる。
ファン同士で人気投票をして競わせることの弊害。。。
常にメンバーもファンも総選挙のことばかり関心を持ち
他のコンテンツへの熱意を失ってしまうかもしれない。
更には自分の推しメン以外は全てライバルで敵という風土が
グループから箱推しのファンを失ってしまうリスクもある。
箱推しは過度の競争や対立を極度に嫌うからだ。
結果として長期的なグループ運営に必要なファン層を
取り逃がしてしまうリスクもあったりするだろう。
後はもうひとつ。。。
順位を付けられるメンバーのモチベーションも問題。
この残酷なイベントを糧にして躍進できるなんて
アイドルは本当に限られているのは分かると思う。
だって殆どは不本意な順位に失望してしまうのだから。
要は大事なグループの根幹であるメンバーの
モチベーションを落としてしまう可能性もあるのだ。
単純に金儲けだけで総選挙をやるのだとしたら
別に短期的に利益が出るのだからやるだろう。
でもソニーは絶対にやらないと思う。
彼らはもっとシビアで残酷なビジネス世界に生きていて
どうやって中長期で利益をあげるかを考えるから。。。
その為には総選挙なんてやってもメリットがないのだ。
逆に坂道シリーズが衰退することがあるとしたら
こういうイベントを開催してしまった時だろう。
今の坂道のファンの中心線はアンチ総選挙であって
このイベントに巻き込まれることを心底嫌う層。。。
そこの巨大なファン層が一気に離脱してしまうと
グループ運営が困難なほどダメージを食らってしまう。
そんなリスクを負ってまで総選挙を開催することはないと思う。
同じように秋元氏がプロデュースしたグループでも
その根幹に関わる方針は実は全然違うというのが分かる。
一方で総選挙をAKBが止めてしまったら彼らと
同じ土俵で戦わないといけないという問題が発生する。
総選挙に魅力を感じそれがあるからAKBを応援する
そんなファン層の趣向とは逆の方向に行くわけだ。
今年の総選挙が無くなった真の理由はAKSにしか分からない。
それが綿密な計画の故なのか？あるいは単純に開催不能に陥ったのか？
いずれにしても総選挙の意義が問われる中
この巨大なビジネスの終焉も間近に迫っている。
それでは、また。