マネジメント ドラッカー 4 | モデリングでつなぐ

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今日もすげーいいこと書いてある。
 
戦略計画は予測ではない。未来の主人になろうとすることではない。
中略
戦略計画とは、意思決定に科学的な方法適用することでもない。それは、思考、分析、創造、判断を適用することである。司法ではなく、責任である。
中略
予測というものが、可能性とその範囲を見つけようとするだけのものだからである。
中略
企業的な貢献とは、経済、社会、政治の状況変えるイノベーション、真にユニークな出来事を起こすことである。
 
この辺の話は、スティーブンジョブズを思い浮かべるとよくわかる気がする。将来的な予測でどのような商売をするかを決定しているのではなく、経済社会政治を変えるイノベーションを起こす決定をしているということなのだろう。
 
我々は、明日行う意思決定について計画を作成しがちである。楽しいかもしれないが無益である意思決定は現在においてしか行えない。
中略
リスクを皆無にする事は不毛である。最小にすることも疑問である。得るべき成果と比較しておかすべきリスクと言うものが必ずある。戦略計画に成功すると言う事は、より多くのリスクを負担できるようにすることである。より大きなリスクを負担できるようにすることこそ、起業家としての成果を向上させる唯一の方法だからである。
中略
リスクを伴う意思決定を行いたいか、行いたくないかは問題ではない。マネジメントは、その責務からして必ず意思決定を行う。違いは、責任を持って行うか、無責任に行うかだけである。成果と成功についても妥当な可能性を考慮に入れつつ行うか、でたらめに行うかだけである。
中略
戦略計画とは判断の代わりに事実を持ってくることではない。マネジメントの代わりに科学を持ってくることでもない。マネジメント能力、勇気、経験、直感の役割を小さくするものでもない。
中略
マネジメントの判断力、指導力、ビジョンは、戦略計画と言う仕事を体系的に組織化し、そこに知識を適用することによって強化されるとみるべきである。
 
マネジメントというのは、予測できない未来をいかにも予測できるように科学的手法を使うことではない。リスクを受け入れ、そのリスクを許容されるコスト内で負担できる戦略を考え、それよりも大きな成果につなげる戦略を打つ意思決定を行うことである。
というようなことだと思う。
マネジメント手法などと言っている時の自分を客観的に見ると、ばかばかしく思えてくる。