11/3(日)


第38回つくばみらい市長杯(5年生)


「みんなでパスを繋いで決めたゴールは、本当に嬉しい!」


選手たちは、きっとそう思ったことでしょう。


動画は0-1で迎えた後半のキックオフ直後。


キックオフから、このゴールに至るまでの一連のプレーには、選手たちの純粋な『心』が見て取れる。この仲間たちとサッカーをすることが、本当に楽しい。ずっと一緒にサッカーをしていたい。そんな『心』の声が聞こえてくるような、そんな瞬間だった。


全員が自分のプレーに集中し、素晴らしいゴールを生んだ要因は何か。


それはまさしく、彼らの『心』の中にあったものだ。


朝のウォーミングアップで、意識させたことがある。それはドリブルしながら、周りをよく観る(観察する)こと。


これは世界中のどのチームでも、常に指導されているような事だが、それはきっと、個人がサッカー選手として成長する為の指導に過ぎない。


バルツォでは、人として成長する為と説く。


小学5〜6年生になると、ボールを扱うテクニックのレベルが、「自分のプレーがある程度、思い通りに出来る」ところまで達する。


すると、上手くなってきたが故に、自分の好きなようにプレー(多くはドリブル)をし始め、チームとしては上手く機能しないことも多い、そんな年代でもある。


バルツォでは、そんな時も時間をかけて、その選手が自分で気付くまで見守るのだが、必要なタイミング(今回で言うと6年生の最後の公式戦が終わり、5年生が最高学年になりつつある)で、チームがチームとして成り立つ為、そして人が人として生きていく為の大事な要素は、しっかりと伝える。


自分がボールを持った時、味方がいつ・どこで・どのように、自分をサポートしてくれているのか。ドリブルをしながらも、それを見逃さないよう周りをよく観る(観察する)こと。


それは、


自分が生きているのは、周囲の人々の支え(努力や優しさや気遣い)があるからだと気付くことに繋がる。


きっとそれが、人として生きていく上で最も重要な『心』ではないだろうか。


今日のゴールは、私がウォーミングアップで、選手に周囲を観ることを意識させたから生まれたのでは、決してない。試合に集中していたら、ウォーミングアップのことなんて覚えていないだろう。


それでも、選手たちは自分の為でなく、仲間や応援に来てくれたお父さんお母さん、自分を支えてくれている全ての人の為を思ってプレーをしていた。


私(指導者)がそんな事をいちいち言わなくとも、彼らの『心』の中には、最初から備わっていたのだ。


神様は、そういう思いが、『心』から自然に湧き出るように私たちを作って下さった。


純粋とは、そういうことを言う。


by たね