こんなちっぽけな自分にとっても、それなりに

激動の2年間が早くも過ぎ去ろうとしている。

おととしの3月の『食道がん』宣告から間もなく2年。

あの時、しつこく先生に迫りました。

「放っておいたら、何年生きられますか?」

あの時の担当医の表情が忘れられない。

「年?じゃないな、半年くらいかな?」という顔付。

その日から、わけもなく、『死』を考える。

当たり前だけど、普段、人間は自分の『死』を

考えていない。

手術で入院中の深夜、寝つけずに

ひっそりとベッドで本を読み、自分の人生を振り返った。

特段の後悔はないけれど、意味を知りたかった。

生きる意味、死ぬ意味、生まれてきた意味。

今も、3日間に1度くらい、咳が止まらずに

死にそうな思いをするとき、静かに死にたい、と思うだけ。

多分、もうすぐ明かされる、人類誕生の秘密。時間の謎。

『死』自体は少しも怖くはなくなってきたけれど

ただ、静かに、逝きたいだけ。

面白い紅白歌合戦、

面白い箱根駅伝、

面白い静かな人生

後望むものはそんなものです。

東京オリンピック?ちょっと、先過ぎる?