毒

同性の同僚と飲みに行っても、また泊まって帰らないかもと疑う。

最初は男ばかりと言ってても、途中で女の子も合流するのかも。

酔って気分良くなれば、また女の子に電話やﾒｰﾙしてるかも。

そもそも飲みにいかなくたって、ｱﾀｼが仕事で居ない日は電話で楽しく話してるかも。

また誰かに、別れたいけどと言っているかも。

悩んでるｺﾄも何でも、ｱﾀｼ以外の人には話してる。ｱﾀｼには彼の本心は解らない。

愛されては…いると思う。
だから側にいれば幸せなのに、疑心暗鬼が消えるｺﾄはない。

そんな考えを忘れる為に、自分の居場所を探す。

余計なｺﾄを考えずにいられる場所。


近所はﾀﾞﾒだ。
行きつけの店で醜態はさらしたくないし、少し離れても知り合いと会うような場所は困る。


1人の時間を楽しみたい。
特に今日はﾋﾟﾘﾋﾟﾘしてるから、どっかいいﾄｺみつけられたらいいな。

こういうときは、知らない人だらけの場所の方が気が休まる。
余計なｺﾄを言ったって、後で困ったｺﾄにもならないし。


こんな毒まみれのｱﾀｼを受け入れてくれそうな場所を探してさ迷う。