沼地の主は大そう気位が高い
千の巨兵を従えなければ意味がないと

どんな所業も顧みず
どんな非情も顧みず


赴く(おもむく)まま
湧き立つままに


力強さという言動に何がある

熱き魂の迸る(ほとばしる)中に何を見る


沼地の主は奢り(おごり)多きお方
数多の神をも恐れぬ強きお方

我をも喰い尽くしけり
我をも貪り尽くしけり


乾いた大地に打ちひしがれようとも
孤高を貫かれるのであれば


人の心に小聡明き(あざとき)お方
何から救われようとされるのか

人の心を欺く(あざむく)お方
その人の前に死に絶えるおつもりなのか


沼地の主よ。