過食症だった時期がある。
そのころ常に思っていたこと・・・「痩せなくちゃ」
毎日寝る前までお腹がパンパンになるまで食べた。
とくに、カロリーの高そうなものを食べたくなった。
毎日体重を量っていた。
「思ったよりも大丈夫」
そんな積み重ねが、少しづつ体重を増やしていった。
生理が止まった。
部屋が散らかっていった。
おしゃれをしなくなった。
人と会うことが嫌になった。
二次元的な世界に嵌った。
遠い夢を追いかけた。
生理が戻ったのは、現実的な身近な人に恋をしたときだった。
7ヶ月ぶりだった。
久しぶりに見る血。
自分の身体にびっくりした。
それから徹底的にダイエットした。
服を買った。
ときどきその服を着て鏡を見た。
「まだ太ってる・・・こんなんじゃだめだ。もっと頑張ろう」
わたしは痩せた。
目標が現実的な目の前にあるものになったら、頑張ることができた。
孤独じゃなくなったら、食欲もおちついた。
あれ以来、食せる喜びを謳歌して楽しく生きているけれど、二度とあんなに太ったことはない。
身体に良いものをおいしく食べる。
自分を追い込まなくていい。