心を抱きしめて | 奈美木映里(=草部文子)のちっちゃくデッカイ世界

心を抱きしめて

先日、
スポンサーの方と数人で行った
高級料理店でのお話です。

その日はすべて
『桜』にちなんだアレンジのお料理でした。

その中で、
大根を桜を切って五枚の桜の花びらの形にし、
その真ん中に、
お肉の載った奇麗な盛りつけのお料理が運ばれてきました。

かなり緊張しながら食事をしていた私。
お肉料理を食べた後、当たり前の様に、
その桜の花びらの形をした生の大根を、
かりかり食べてしまいました。

隣に居た方は、びっくりして
『それ、食べるものではありません。』
とあわてて私を注意してくれました。

その大根の花びらは<飾り>だったのです!。

私は恥ずかしくて顔が真っ赤になりました。


その時、私の前に座っていた社長が、
「美味しそうだね」
とその大根の飾りを食べ始めたのです。

私は気付きました。

その方が私に恥をかかせない様に、
そうしてくれた事を。

そして、他の方もそれに気付き
「そういえば、そうですね。」と笑いながら、
その大根の飾りを食べ始めました。

そのあと、お店の方がきて、
かなり怪訝そうな顔で、
飾り大根の花びらが無くなったお皿を下げて行きましたが(笑)。


いい歳をして、常識の無い私のお恥ずかしい話ではありますが…

心を抱きしめてもらえた気がして、
本当に有難かったです。