現象は口で説明するよりも、動画で見ていただいたほうが早いと思います。
国内では、フェザータッチやG.I.N.で販売されています。
以前、たなか(元)まさのぶさんと二人でやってたブログでもネタにした「ザ・ラストカード」もAstorの考案でしたが、どうも、わたしはこのひとのトリック(の傾向というか方向性)が非常に好きなようです。
彼のレクチャー(というより、種あかし付きディーラーショー)DVDも、かなり好みです。
ギミックらしいギミックをメンタル方面で実現しているからなんだろう、ということだと思います。
あ、言い忘れましたが、このトリック、かなり気に入ってます。
まず、折りたためる、ということ。
望むならば、観客の前でセットすることができます。
あんまりおすすめしませんが。
そして、オープンプリディクションが可能である、ということ。
しかし、個人的には「見られてもいい」というくらいで使用するのがベストだと思います。
ずいぶん前に「雑感」に述べたような気もしますが、オープンプリディクションって「ああ、どうせ当たるんだ」って観客に思われたら、まったく面白くないような気がするんですよね。
それに、このトリックのオープンプリディクションは、手品人にはちょっとつらいです。
それから、カードのカバーをしなくて済む、ということ。
この値段と、このひとの以前のトリックの傾向から、別な方向のギミックを考えていたのですが、違いました。もっとシンプルな解決法でした。
また、予言は常に変えることができます。カードも、バイスクルではなく、タリホーだろうがカーニバルだろうが、好きなモノを使用することができます。
ロービジョンを使えば、サロンとして有効かもしれません。
特別なテクニックは不要です。
ただし、見せ方にはちょっとコツがいると思います。
鏡の前で演じてみて、ベストなタイミングや角度を研究する必要があります。
演技の最初にでも、最後にでも、好きなタイミングで演じることができます。
そうそう、動画ではいきなり3枚のカードを抜き出して、そのまま差し込んでますが、3枚出したあと、順番を観客に尋ねた方が、不可能性は高まると思います。
ギミック部分でいささかの不満はありますが、トータルでは満足です。
「1万円あげるから、ハンズで材料買って、自分で作り直せ」って言われたら「無理」って答えるレベルの出来です。
それにしても、Astorはプラ板が好きだなぁ…