（サイトのレビューより転載）

ザ・ラストカード
（No Comment）

★現象
観客にデックからカードを一枚選んでもらい、好きなところに差し込んでもらいます。
デックからカードを裏向きにして一枚ずつ六ヶ所に並べ、その上にカードを重ねて六つの山を作ります。
そして、その山を観客に一つずつ選んでもらい、残りが一つになるまで取りのけてもらいます。
さらに残った山のカードを裏向きに六ヶ所に並べ、一つずつ選んでもらい、一枚のカードだけを残します。
そのカードを観客自身が表向けると、そのカードが観客の選んだカードなのです。

★解説
　Astor師の考案です。ひょっとしたら「Astor」はショップの名前なのかもしれませんが。

現象は上に書いた通りですが、さらに付け加えると、カードを取りのけるのは観客の手でやってもらうこともできます。
かなり不思議です。
ある集まりでフェザータッチ・マジックの竹本さんが実演なさったのですが、その場にいた一同、息をのんで見ていました。
これが最初のトリックであったものですから、もう空気は竹本さんのものです。
本当に強いマジックの力とは、このようなものなのだ、と思い知らされました。

そして、仕掛けについてですが、これはもう、販売元のフェザータッチ・マジックさんの紹介文にある、

昔、”Out of This World"の仕掛けを教えてもらった時のような驚きと感動がありました。

という表現にすべてが尽くされているような気がします。

仕掛けそのものは古くからあるもので（わたしは存じませんでしたが）、そういう意味での目新しさはないでしょう。
ですが、そのからくりの見せ方には感嘆しました。

テクニックは不要で、演出はなるべく不気味に不思議にするべきだと思います。

★相性のいいアイテム
実演販売では最初にもってきていらっしゃいましたが、それよりはラストに持ってくるべきだと思います。
また、極めつけのメンタルなので、前に持ってくるのもそれっぽいものの方がよいような感じがします。
少なくとも、消失・出現タイプのマジックとは相性があまり良くないでしょう。
ロープなんかもあまりよくないように感じます。
◆ア・ワード・イン・ア・ミリオン
◆エキゾチック・スピリット・スレート

2005.3.14

★価格帯
店名 価格 日本語解説書 所在地
フェザータッチ・マジック 3900円 ○ 京都（ウェブ専門）

★評価
技術 ★☆☆☆☆
練習 ★☆☆☆☆
効果 ★★★★★