2021.10.17


14都市16公演ワンマンツアー

「拡声決起ストライキ」


ツアーファイナルの帰り道、絞り出すように言葉を紡ぎ始めました。


今日のことを思い出そうとすると言葉よりも先に目ん玉から塩水が出てきそうで、稚拙で散漫な文章になる可能性があります。

温かい気持ちで読んでください。



さて、とは言ったものの何から書こうか。

何から書くべきか、と今も悩んでいます。


話したいことは沢山あるのにな、次から次へと溢れてくるパズルみたいな言葉をうまく形にできない、パズル好きなんだけどな。




ああそうだ、MCでも触れたけど去年の8月にライブ活動を再開してから一年と少し。

改めてメンバー、スタッフ誰一人欠けることなく今日まで走ってこれたこととても誇りに思っています。

こればかりは僕らだけではなく、僕らに関わってくれた皆さんの協力あってのものです、とても感謝してます。


もちろん運も良かったと思う、何はともあれ今日も僕は、僕らは元気でした。




それでもこんな世の中になってから、日々飛び込んでくる暗いニュース達が足の踏み場もなくなるほど散乱して、歩きたかった道は塞がれ、立てていた計画が誰の目に触れることもなく無音で崩れてしまったことが幾度となくありました。



それでもなんとか道を探して時にはこじ開けて、今日7周年という舞台に立った。

僕らは折れなかった、

いや折れられなかったんだ。




フロアで楽しそうにしてくれている君たちの口元は未だに見ることができない。


声を出したいだろう、叫びたいだろう。

ライブ帰り君たちの「今日も楽しかったです」の言葉がぐるぐると脳内を廻っている。


(声を出せたらきっともっと楽しいよね…)

(もっと自由に動けたらな…)

"楽しかったです"の言葉の裏に隠された様々な気持ちを押し殺しながら、

日々僕らを支えてくれている君たちに、

僕は正しく言葉を伝えられたのでしょうか。



そして配信で見てくれた皆様、ライブに来れない状況が続く君たちに、どうやったら生きる活力を与えられるだろうとかそんな烏滸がましいことは言えなかった。

きっと僕が想像もできないような苦しい日々を今も過ごしているでしょう。


去年の周年でツイキャスを使った無料配信が途中途中で途切れたりしたとライブが終わってから知って申し訳なくなった、こんな生殺しみたいなことするならやらないほうが良かったと思った。

だから今年は配信を業者に委託をしました、

観てくれたかな。

エグいくらいかっこよかったでしょ。




でもふと演者とファンという立場を忘れて考えてみると、行きたかった場所、居たかった場所でのライブをスマホやパソコンで観ることは、俺だったら悔しくて、果たして画面を直視できるのかなとも思ったんだ。



だから会場に来れずとも、画面の向こうで一緒に7周年を迎えてくれた君たちは本当に強くて、そしてとても優しい。心からの敬意と感謝を。





と、ここまで書いたところで一度スマホを置いてライブ後のふわふわとした感覚と心地よい疲労に身を委ねます。

おやすみなさい、またね。



(睡眠中)



そして起きました、おはよう。

新しい朝です。



ライブの翌日はいつもより少し遅めに起きたものの、身体の力が抜けてしまっているのかすぐ起き上がることもできず、少しの間ぼーっと天井を眺めてました。

燃え尽き症候群?いや起きたら次に向かわなきゃいけないから、もう少しだけあの日に居たかったのかも。



周年ライブから刻一刻と時間が経過していく中で、新しい音源の作業やこれからのライブの準備とそれによる関係者さんとのやりとり、日々に忙殺される合間合間のふとした瞬間にも、拡声決起ツアーのことを思い出すよ。


ああ…各地のライブ後だいたいコンビニ飯だったなとか。

半分冗談です。

どの場所のライブも鮮明に思い出せるよ。

きっとこれからも。



そうだ、ファイナルで言いそびれてしまったのだけど5人で初めてキネマのステージに立ったということはとても感慨深かったという話。



遡ること2年前、「維新開花の夜明け前」と題したツアーのファイナル、キネマ倶楽部のステージの上にはベルは3人しかいなくて。


ライブが終わった途端全員泣き出すカオスな展開に当時サポートのタイちゃん困惑してたな。

タイゾファンの皆さんもポカンだったと思う、あの時は気を回すこともできなかった、すまない。

ずっと謝りたかった。

今となってはある意味いい思い出だけど。



あの日、サポートギターとしてステージにタイちゃんがいて、そして二階関係者席にはルミナがいて。



ステージの上で泣き喚いた2年後の1017日、

キネマのステージ上にあの日それぞれの立場だった人たちがベルとして立っていたなんて、もうドラマチックすぎませんか。

2クールのアニメだったら21話目とかやつやん。前世でめちゃくちゃ徳を積んだとしか思えない。ありがとう前世。





そしてライブの感想ですが言わずもがなです、ありきたりな言葉でライブを振り返ってしまうにはあまりに軽薄に感じる、そんなライブでした。



長々読んできて感想それだけ?!



なんて言わんでくださいね。

本当に美しいものを見たとき、感動した時、人は語彙を失くします。


それに


「過去は美しい、でもきっと未来はもっと美しい」とあの日言い放ちましたから。

いつか頂から景色を振り返りましょう。




…あ、その前にDVDが出るか。

完成披露試写会やる?

メンバーの解説付き、みたいな。

映画館借りるのいくらかかるんだろ。







そしてライブ後発表になった↑

来年3月発売の新音源(ミニアルバム)



タイトルに

「新約 鐘が鳴ったら事件が起きる」

という名前を付けました。



"新約"とは新しく結ばれた約束の意です



ベルを結成して、

初めて出した音源が

「鐘が鳴ったら事件が起きる」でした



その後、""〜"続々"

続いた鐘が鳴ったらシリーズの最新作。



ルミナやタイちゃんをきっかけに、

乙女劣等行進曲や拡声決起ストライキをきっかけにベルを知ってくれた方たちとも、

7年前から鳴り続ける音をこれからも繋いでいくという約束を音にしますね。




そして音源を携えて

2022年初のワンマンツアーは


東京×2days

大阪×2days

名古屋×2days


連夜のワンマンツアー

「中毒症状:哀愁」です



年が明けて早々変則的なツアーですが

この度「周年のキネマは最後にする」と高らかに宣言した以上、通年通りの活動というものだけでここからの一年を過ごす気はなく



8周年や9周年、

さらには「続ける」ということは、

あくまで立ちたい場所や見たい景色に向かっていく過程で訪れ、結果としてバンドが続いていくのだろうと考えるようになりました。

そうあるべきでしょう、バンドって。



何が正解かも分からず途方に暮れた一年半前から世の中はあまり変わっていませんが、

まずは僕らの人生から変えていきましょう。

拡声決起ストライキでそう歌ってきました。


なので8年目、色々と楽しませながら振り回すつもりなので、しっかり手を握っててね。




嗚呼、長くなってしまいました。


長いだけならいざ知らず勢い任せに書いてきたので読みづらい文章だったでしょう。


「句読点ばっらばらやないか!」

みたいなクレームはファンレターでのみ受け付けております。


もし、


「活字は苦手だよ!」

「ブログとかは読まない派なんだよね!」って方を見つけたらこう言ってあげてください。


「おっけー!とりあえず次のベルいついく?」と



年内、一本一本が勝負のライブです。

対バンも、年内残り8本のワンマンも、ハロウィンもほったさんとのトークもね。



本当に、読んでくれてありがとうございました。



それではまた、

どこかのライブハウスでお会いしましょう。