☆1月23日☆




朝、HR終了間際。


担任「秋月、昼休み体育の補習があるので──」


あぁ、やっぱり走るのか。


しかも、6周Σ(゚ω゚)




以前 、体育の補習日を今日と決めたのはいいが


5時間目は奇しくも栽培で古舘先生の授業。


遅刻は許されない(((゜д゜;)))から


余計、時間内に走り切れるか不安だった。




昨日にすれば良かったよ(ノω・、)






昼休み時間。


お弁当を軽く食べると、その場でジャージに着替え←


12時45分、生徒玄関前に集まった。




私を含め数人が、池谷先生の補習説明を受ける。


体育で走るコースと違い、校舎周りを走ればいいという事で


普段より、距離的に少し短くなるので安心した。




各々が軽く身体をほぐし、準備に入る。


池谷先生「秋月、走り切れない分後日でもいいからな」


意外と優しい提案をしてくれた池谷先生に頷き


私は走り始めた───






後々には残したくないな…


面倒になるし、池谷先生に迷惑は掛けれない。


そんな事を思いながら、懸命に走り続けていた私も疲れ始め


最後の6周目には、大半歩いていた。




左腕時計を見た。


まだ、多少時間あるな…


このペースなら歩いても大丈夫(`・ω・´)と安心した


その時だった。




「…秋月」


「秋月だよな?」


次第に近付く聞き慣れた声。


私「うん」


私は歩みを止め、声のした方を見た。


な、何でここにいるの///


───斉藤先生!?






斉藤先生「何してるんだ?」


私「体育の補習><;」


他の先生「あぁ、スキーの!」


斉藤先生は、私の知らない先生方と一緒だった。




走っている最中、体育館と機械室を挟んだ路上で


3人の先生が立ち話をしているのには、私も気付いていたけど


眼鏡してないから、斉藤先生に気付けなかった><




でも斉藤先生はその輪から外れて、私に歩み寄ってくれた。


斉藤先生から久しぶりに声を掛けられ


他愛のない会話でも


…嬉しかった。




彼女がいるであろう斉藤先生は


私の事なんか忘れて


以前の様に 、もう私の事なんて見ないと思っていたのに


いつから私を見ていたの?






斉藤先生「今、何時か分かる?」


…あれ。 先生、腕時計どうしちゃったんだろう?


私は淡い期待 を胸に、左裾を捲り上げると


ドキドキしながら斉藤先生に


大まかな時間しか分からないデザイン時計を見せた。




他の先生「へぇ、ちゃんと時計持ってるんだ!」


他の先生「俺の時は20歳にならないと買ってもらえなくて───」


何、このジェネレーションギャップwww






斉藤先生が、何となく時間を把握出来た所で


私は再び走り始めた。


今日、補習受ける事にして良かったよぉ///




そんな事を考えながら───







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