「朝ご飯をきちんと食べてくる生徒は成績が良い」
ワイドショーのコメンテーターのお医者さんとか、教育評論家が言っていたので、
世の親御さん達は、一生懸命早起きして朝ご飯を作り、子供に食べさせている。
(この話はフィクションです。)
しかし、成績は一向に伸びない・・・・
あたりまえなのである。朝ご飯を食べることと、成績向上との間に明確な因果関係はない。
にもかかわらず、なんとなく雰囲気で因果関係があるように思う(思わせる)
これが、疑似相関である。
おそらく、 見えない潜在変数 は、成績が向上する環境と、
朝ご飯をきちんと食べさせる環境あたりでしょう。
で、この疑似相関がリーマンの間にも跋扈している。
その要員が「見える化」という糞のような合い言葉である。
見えない潜在変数は、見えないので除外される。
声の大きなリーマン1号が、成績向上のために、朝食を食べたか否かを毎朝
登録させる。そして、この情報を全社員分集計して毎月掲示する。
見える化大成功である。
目標値未達の人は呼び出されて、ちゃんと朝ご飯を食べるように指導される。
で、リーマン1号の上司の受けは上々である。
・・・・・見えない潜在変数を理解しない(できない)人間が集まった組織では、
このようにして貴重なリソースが食い荒らされていくのである。
見えない潜在変数は「本質」と言い換えてもよいと思います。