引っ越し(梱包) | ジュネーブ半径500Mな毎日

引っ越し(梱包)

引っ越しは3月30日に始まりました。

海外引っ越しというのは、梱包する人と開梱する人が違うので、梱包の仕方がとても丁寧です。搬出する人は中身を把握していても、搬入する人は中身が分からないので、荷物を手荒に扱われても大丈夫なように、という配慮からだそうです。



というわけで国内引っ越しなら1日半で終わる、我が家の持ち物ですが、今回は丸々3日かかりました。まさかとは思いましたが、3日目の4月1日の午後四時になっても梱包が終わらない状態を見て



「今夜中に本当に成田空港近くのホテルまで行けるの???」



と段々不安になりました。新宿発成田空港行きNEX最終は19時41分発。行くか、諦めるか。



「大丈夫です。みなさんはお時間になったら鍵をかけて出発なさってください。荷物だけを先に外に出しますから、外で梱包して帰りますから」



とおっしゃる引っ越し屋さん。



どんな形の家具でも段ボールとカッターでがっちり梱包していく卓越した技術の持ち主でした。しかし時は春休み。繁忙期です。



「この量で作業員二人って事はないでしょう??」



と同情したくなるほど、人手が足りない状態がよくわかりました。しかしお二人は私達が出発する1時間前にはすべての荷物を外に出し、そして私達が出発する20分前にすべてをトラックに積み込み、出発されたのでした。



さて、私達家族4人は、その後(荷物が多すぎるので)二台のタクシーに分乗し、新宿駅へ向かいました。



「成田エキスプレスに乗りたいのですが」



運転手さんにそう言ったのが6時40分。



「じゃあ、新南口がいいね」



と言われて20分後に確かに新宿駅に降り立ちましたが、そこにはエレベーターがありませんでした。



やっとのことで大荷物と子供二人を連れて改札までたどり着き、切符を買い終わったのが19時25分。ホームに着いたのが19時35分。車内サービスもないだろうと思ってやっと売店で買ったサンドイッチと小さなお弁当だけを持って成田キスプレスに乗り込みました。



一番大変だったのは熱を出していた長女Mでした。解熱剤で熱を下げてから出発しましたが、それでもとてもつらかっただろうと思います。ホテルでしっかり休んで治してから飛行機に乗りたいと思いました。



23時過ぎにホテルの部屋に入り、おそばとおかゆをルームサービスで頼んで、1時過ぎにやっと就寝しました。



引っ越しは何度やっても最後はドタバタです。いつの日か引っ越しのプロになって美しく引っ越しが出来る日が来るのでしょうか?私は結局、梱包用のジャージのまま成田空港まで来てしまっていたのでした。