帰りの電車の中で不意に鳴った電話。
液晶には友達の名前。
去年の今ごろまで好きだった人。
もう半年以上、1年近く会ってない。
最後にメールしたのも、もう随分前。
どんな友達より近くに住んでるのにね。


そんな相手からの電話に少し驚きながら、
電車降りてから折り返した。

…話し中でつながらない。

とりあえずメール送った。

1時間くらい経って、また電話が鳴った。
思った通り、友達からだった。


お互い「「久し振り」」から始まった電話。
たわいもない話をしてると
朝起きる時間や夜寝る時間をやたら聞かれる。
「やっぱりキツイか~」
「どしたの?」と答えると
「今からドライブ行かないかと思って」
元々ドライブ大好きなあたし。
(ペーパーだから助手席専門・笑)
こっちって車持ってる人が少ないし
最近ドライブなんてしてない。
その言葉に心が躍った。
「うそ!いいのっ!?行くっ!」

電話を切って、家の近くまで迎えに来てもらう。

夜中12時「着いた」の電話で大通りまで出ると
何度も乗せてもらった見慣れた車が止まってた。

内装もにおいも変わらない。
何か懐かしかった。


そこから適当に車を走らせながら
ここ1年の話をいろいろした。
まぁ恋愛話中心に(笑)


今回友達は、共通の友達何人かから
「楓が病んでる」って聞いたらしい。
だから電話くれて、気分転換にドライブ連れてってくれた。
ホントに嬉しかったよ。


「そろそろタイムリミットか?」
1時間半後くらいに、迎えに来てもらった場所に戻る。

友達は次の日休み。
あたしは仕事。
最近毎朝仕事行きたくないし、車から降りたくなかった。
どうにもなんないことは分かってるけど。

「またたまに連れ出してね」
「おう。またグチればいい」
「今日ありがと。気をつけて帰って」

そんな話をして車を出た。


単純なあたしは、次の日いつもより頑張って仕事できた。
友達のおかげだなー。


ちょっとだけ、学生に戻った気分になれたのでした。