先日、とあるお話しを聞きに行って来ました。
【今を楽しむ電動車いす】
というテーマで御三方からお話しがありました。
・当事者参画から実現した事
30年前に頸損で車いす生活となられた方からのお話しでした。
普通の若者だった私が障がい者となり色々な出会いと考え方を知る事が出来て良かったと言えてしまう所に凄く心が震えました…
その方が2020年の東京オリ・パラや新幹線の新車両開発に携わられた時のお話しでした。
約40年前の東京には400以上の電車の駅があったそうですが、その内エレベーターがあった駅はどれくらいだと思いますか?
…0だったそうです…
その後
1994年にハートビル法
2000年に交通バリアフリー法
2006年バリアフリー法(ハートビル法+交通バリアフリー法)
と少しずつ建物や電車・バス関連へのバリアフリーに関する法改正がなされ現在にいたると思うと先人の方々の戦ってこられた成果で現在多少の不便はありますが、娘と2人でどこへでも出掛ける事が出来ているんだと改めて感謝✨の気持ちでいっぱいになりました。
又、新幹線の新車両の話し合いでは車いす席を4席にするか6席にするかで大変揉めたんだそうです。
月に100名程の利用…しかも人口が減ってるのに6席分も…というのが先方理由だったそうですが、諦めず討論では無く、対話によって6席を成し得たんだそうです。
私も経験ありますが、ドア付近の車いす席だとドアのセンサーが反応してよくドアを開けてしまう事があったのですが、それにも新車両は対応されている様ですよ
そしてそれらにご尽力下さったのが当時の赤羽国土交通省大臣だったそうです。
「バリアフリーはその国の品格を表す」
素晴らしい言葉ですね✨
・可能性の引き出し
電動車いす専門会社の社長さんがプレゼンター。
自由に移動が出来るのが電動車いす。
そこに姿勢の自由が無ければダメ!
姿勢を好きな時に変えることが出来る…自己選択・自己決定❗️
当たり前の権利はわがままではない!
誰にでも移動・姿勢の自由を…不動からの解放!と言う言葉で締めくくられていてずっと話の間うんうんと頷いていました。
・どっちが快適?新幹線or飛行機
中々興味ある内容✨
最初にプレゼン下さった方が新幹線。同じく普通電動車いすユーザーのお友達が飛行機を利用して東京〜博多間をそれぞれ利用して博多駅で合流する試みでした。
お二方とも11時に東京駅を出発
新幹線組は11時12分発に乗車🚄
駅弁を楽しみ、途中寝たりしながら身体を休めて博多へ💨
飛行機組は東京駅から羽田空港へ。
車いすを預け、厳重に梱包。航空会社の車いすへの移乗はアシストシートを利用し、数人がかりで対応されていて搭乗時は1番最初。降機時は1番最後。
飛行機でも飛行中は空弁を楽しんでおられました🍱
降機後、車いすとご対面。目の前で梱包を外し、操作確認して移乗。
博多空港駅から博多駅へ🚆
さて結果は…
新幹線組が数分早かったそうです❗️
航空会社の対応次第な所もあるので結果はほとんど変わらない感じですね。
飛行機は乗っている時間は短いけど1時間前には空港へ着いていないとダメだし、料金も新幹線よりお高め
何より高額な普通電動車いす(車いすユーザーにとっては身体の一部である)を預ける事に抵抗があるとのお話しもありました。(故障の原因になる事もあるそうです)
我が家は娘が電動車いすに乗る様になってからはまだ飛行機に乗った事はありません。
ですが、多目的室が使える間は新幹線に軍配を上げます🚩
し、もし姿勢自由な車いすがあればそのまま車いすコーナーで乗車する方が良いのかもしれませんね。
車いすにまつわる色々なお話しが聞けてとても勉強になりました。
身体が不自由でも好きな時に自由に旅行が出来る…先人のおかげである事を常に忘れず感謝の気持ちを忘れない様にしたいですね