綿(ワタ)くん ブログです。
門脈シャントと戦う生後5カ月のマルチーズの男の子です。
僕の名前は綿くんです。真綿のように暖かく人の心を暖められるようにと
綿とつけてもらいました。
みんなはわたくんと呼んでくれています。
綿は約1カ月前、生後4カ月でうちの動物病院の子になりました。
はじめから身体が小さく、ごはんもあまり食べず、寝てばかりの子でした。
子犬といえば1日の大半を寝て過ごしますが起きたときにはごはんもしっかり食べ
遊びまわります。動き回るのが仕事です。
しかし綿くんの毎日はごはんを仕方なく食べ、動いていたかなと思うと突然行き倒れのように
寝てしまいます。タンパク質を摂取するとアンモニアという身体によくない物質が体内を
駆け巡り、具合が悪くなってしまうため、肉類や普通のフードが食べられないのです。
本来ならば胃腸から吸収されたアンモニアを含む血液は門脈という血管から肝臓を通って解毒
され、全身の血液循環(後大静脈)に戻されるのであるが、綿くんは門脈と後大静脈がシャント
(短絡)してーーつながっているーーため食べると具合が悪くなってしまうのです。
現在、肝臓サポートというたんぱく質含有量の少ないフードを食べ、アンモニアを中和するような
お薬を飲んでなんとか食欲ないながら、元気ないながら、くてーっとしながら生きています。
何とか生き延びてほしいのですが綿くんの今日の出来事を日々綴っていきたいと思います。