鈴木は
思春期から大人になるまで
スリランカで過ごした経験がある
その時戦争に巻き込まれてしまい
トラウマを作ったのである
スリランカは戦争してて
おっかないと
ずっとずっと思っていたが
ブレインレスキューのセッションで
元気になるたびに
スリランカでの
激しく生きた時代を思い出す鈴木であった
最近毎日思いだしている経験
それは
ある日、スリランカの鈴木んちは日用生活品があまりにも無くなってしまい
鈴木のお洋服も現地のものばっかになってしまい
久しぶりにシンガポールにお買いものにお出かけする事になった
鈴木はシンガポールの大丸デパートで安売り服をたっぷり買いこみ
ちょっとおしゃれなハイヒールも買いトランクが閉まらないほどになっていた
スリランカに帰るその日の朝
滞在しているホテルの電話が鳴る
「エアフランスです。
今日の飛行機はスリランカを経由して
フランスに入りますがなんとっ!
スリランカったらさっきから戦争が再開してしまい
ちょーヤバい感じです
乗客の皆さまでスリランカで降りる外人のお客様は
もうだ~れもいませんが、
鈴木さんはどーします?」
「マジですか
OH NO
戦争おっかないので・・・
じゃ 日本にいったん帰ろうかな」
「承知いたしました」
そんなやり取りの電話を切って、スリランカのシェアメイト達に
「今日は帰らないよ~ん」
との電話を入れた鈴木・・・・
「るみ~ 帰ってこない方が良いよ
マジ! ヤバいよ!
結構燃えてる感じだよ!
でも 私達 米もパンも麺も何にもなくて
この戒厳令が解除になるまえに飢えるかも・・・(涙」
「え~~ 飢える~
おっしゃおいらスリランカ行くぜ
心配するな
食い物持って行くから安心して」
それからの鈴木は早かった
飛行機会社に電話をして
「やっぱ スリランカ行くわ」
「え~~ マジっすか
うっそでしょ
命の保証ないですよ
ホンマですよ
しらねーですよ」
「とにかく行くからよろしゅ~~」
電話を切って
トランクの中のいっぱい買ったお洋服を全部捨てた鈴木は
一目散に当時有名だったヤオハンという大きなスーパーマーケットに走った
とにかくすっげ~買い物をした
今までで一番重い荷物になった トランクの中ぜ~~~んぶ 食べ物
そんでもって着ていたちょっとチャライ系のお洋服を脱ぎ棄て
きったないジーパンとTシャツになりダッシュできるように運動靴をはいて
空港へと向かった
スリランカに着いた鈴木はそれはそれは壮絶な、戦争の爪痕を見た
闇でパキスタンのお友達から買ったギリギリのガソリンを入れて
大使館から奪い取った許可書を車にくっつけて
友人が空港に迎えにくるまでの5時間
鈴木は
人生ってなんだろう
とか
何のために生きているんだろう
とか
あたしってバカ?
とか
友人達のためのトランクいっぱいの食べ物もって空港で一人
まるでダサい小説みたいだなぁ
とか
これで今死んでもだーれもわかんないだろうな~
とか
本当に色んな人生の事について考えた
そして
「お友人のお腹がいっぱいになる」ことのために
死んじゃうのも
日本に非難して
飢え死にした友人をテレビで見るのも
どっちも
ありかな~~~
って思った
悟った
そして
今
ブレインレスキューのコンピューター
毎日 毎日
動かし続ける
鈴木がいた
長文ごめん