2016シーズンに向けて、チームは既に始動しています。
今年は2月末の開幕になりましたし、例年より少し早いスタートですね。
んなわけで、ぼちぼちこのブログも2016シーズンモードを始めていこうと思います(笑)
選手の出入りもほぼ終わったと思いますし、まずは今季の選手編成について見ていきます。

全体の動きとしては以下の通り。


(IN)
牟田 雄祐 (完全移籍:名古屋グランパス)
本多 勇喜 (完全移籍:名古屋グランパス)
イ・ヨンジェ (完全移籍:V・ファーレン長崎)
岩沼 俊介 (完全移籍:松本山雅FC)
堀米 勇輝 (完全移籍:ヴァンフォーレ甲府)
染谷 悠太 (完全移籍:セレッソ大阪)
菅野 孝憲 (完全移籍:柏レイソル)
佐藤 健太郎 (完全移籍:ジェフユナイテッド市原・千葉)
矢島 卓郎 (完全移籍:横浜F・マリノス)
アンドレイ (期限付き移籍:パルメイラス/ブラジル)
齊藤 隆成 (期限付き移籍から復帰:FC大阪)
高橋 祐治 (期限付き移籍から復帰:カマタマーレ讃岐)
國領 一平 (期限付き移籍から復帰:MIOびわこ滋賀)
田村 亮介 (期限付き移籍から復帰:サガン鳥栖)
荻野 広大 (U-18から昇格)
沼 大希 (U-18から昇格)


(OUT)
中山 博貴 (現役引退)
ファン・テソン (契約満了:現役引退)
田森 大己 (契約満了:FC岐阜)
佐々木 勇人 (契約満了:栃木SC)
バヤリッツァ (契約満了:未定)
フェホ (契約満了:未定)
キム・ナミル (契約満了:未定)
山口 智 (契約非更新:現役引退)
駒井 善成 (完全移籍:浦和レッズ)
原川 力 (完全移籍:川崎フロンターレ)
伊藤 優汰 (完全移籍:アルビレックス新潟)
宮吉 拓実 (完全移籍:サンフレッチェ広島)
福村 貴幸 (完全移籍:清水エスパルス *2015シーズンは期限付き移籍)
土井 康平 (期限付き移籍期間満了:グルージャ盛岡)
大西 勇輝 (期限付き移籍:奈良クラブ)
三根 和起 (期限付き移籍:アルビレックス新潟シンガポール)
磐瀬 剛 (期限付き移籍:FC岐阜)
杉本 大地 (期限付き移籍:徳島ヴォルティス)
大黒 将志 (退団濃厚 *正式な発表は未だなし)


期限付き移籍から復帰した選手を含めて新加入選手は16人。
それに対して退団選手は、正式発表が出ていない大黒を含めると19人。福村はシーズン途中から期限付き移籍していましたので、昨季終了時からすれば18人ということになりますね。
昨季終了時の選手数が30人(2種登録除く)でしたので、半分以上が入れ替わることに。
昨季も半分近くが入れ替わっていましたが、今季はさらに多くの人数が変わります。

特に宮吉、駒井、伊藤、原川といったユース出身選手が他クラブに移籍し、長年チームを支えてきた中山が現役を引退したということで、いろいろ衝撃的なオフでしたね(笑)
大幅にメンバーが変わった中で、チームの中心を誰が担っていくのかという点は注目。
さらにユース出身選手については、移籍組より下の年代の選手たちがいかにアピールして出場機会を得ていくのかというところも期待したいもの。
一方、石丸監督が続投ということで、チームとしての狙いは昨季終盤のものがベースになっていくだろうということも予想されます。
また、クラブがJ1昇格を睨んで強化費を大幅に増額したとも伝えられています。
実際に、J1クラブでも主力を担っていた選手を完全移籍で獲得するなど、活発な補強を行いました。

守備陣のコマ不足や、攻撃の変化がつけられない前線など、昨季の硬直の原因となっていた選手編成がどう変わったのか、各ポジションごとに見ていこうと思います。
なお、選手の記載に関しては本職として考えられる場所の他、昨季の石丸監督の起用法から予想されるところに括弧内で記載しています。


【ゴールキーパー】
(更新) 清水圭介、山田元気
(IN) 菅野孝憲
(OUT) 土井康平、杉本大地

驚きの多かった今季の移籍話の中でも、菅野の加入が一番の驚き。
清水とのポジション争いは熾烈ですが、実績から行けば菅野がファーストチョイスになっていくのでしょうか。
清水も昨季はしっかりしたプレーを見せていましたし、当然レギュラーを簡単に譲る気はないでしょう。
ハイレベルなポジション争いが起こってくれれば相乗的なレベルアップも期待できますし、若い山田はその中で技術に磨きを掛けて欲しいところです。
気になるのは今季も3人体制というところでしょうか。
昨季も負傷が相次いで土井を緊急補強することになりましたし、繰り返さないようにしたいところでしたが・・・。
2種登録や強化指定なんかを考えているのかもしれませんね。


【右サイドバック】
(更新) 石櫃洋祐、下畠翔吾、内田恭兵
(IN) (高橋祐治)
(OUT) 大西勇輝、(磐瀬剛)

ここは実質的に昨季と変わりなし。
石櫃を主軸としながら、下畠と内田がポジションを奪いにかかるという構図でしょうか。
3人とも攻撃に特徴を出していきたい選手ですし、どこで『違い』を見せられるかでしょうね。
今後を考えると、下畠や内田が石櫃のポジションを脅かすくらいになって欲しいところです。
クロスに長じる石櫃に対して、下畠は守備面での幅の広さ、内田は運動量の多さあたりで勝負に出ることになるでしょうか。
また、高橋は讃岐で右SBもやっていましたし、リード時の逃げ切りオプションとしても期待がかかりますね。久々の4CBが飛び出そうで、個人的にはすっごくワクワクしてます。


【センターバック】
(更新) 菅沼駿哉、(下畠翔吾)
(IN) 牟田雄祐、染谷悠太、高橋祐治、(本多勇喜)、(國領一平)
(OUT) バヤリッツァ、山口智、(田森大己)、(磐瀬剛)、(ファン・テソン)

本職の選手が元々少ない上に、山口と田森の負傷もあってやり繰りが難しかった昨季から比べると充実した陣容に。
昨季は下畠をスタメンで使ったり、TMではテソンもCBをやっていたくらいでしたので、テコ入れは当然ですけど・・・。
昨季ほぼシーズンを通して主軸としてプレーした菅沼に加え、名古屋でレギュラー格だった牟田、久しぶりの復帰となる染谷がレギュラー候補でしょうか。
讃岐で経験を積んで帰ってきた高橋にも期待がかかります。
また、本多もCBとして十分にプレー可能な選手ですので、ここ数年の中では最も充実した選手層かもしれませんね。


【左サイドバック】
(更新) (下畠翔吾)、(内田恭兵)
(IN) 本多勇喜、齊藤隆成、(國領一平)、(岩沼俊介)
(OUT) ファン・テソン、(磐瀬剛)

左利きの左SBが出てこないことによって、主に攻撃面での詰まりを引き起こしてしまっていたポジション。
ここには名古屋から本多を獲得し、そして期限付き移籍から齊藤が復帰しました。
同ポジションでのプレー経験も多い國領と岩沼も合わせ、全員が左利き。
また、守備面で特徴を出せる選手でもあることから、右サイドバックを上げ気味にして、左サイドでバランスを取る形がイメージされますね。
本多がファーストチョイスになりそうですが、CBの状況によっては岩沼が入ることになるでしょうか。
齊藤も昨季は見れなかったのですが、印刷でやっている時の印象ではガタイがしっかりしてきていましたので成長具合が楽しみなところ。


【ボランチ】
(更新) (永島悠史)、(和田篤紀)
(IN) アンドレイ、岩沼俊介、佐藤健太郎、國領一平、荻野広大
(OUT) 田森大己、磐瀬剛、原川力、中山博貴、キム・ナミル、(駒井善成)

このポジションも昨季はやり繰りの難しいところでしたね。
ナミルが90分持続しないことに加え、田森の負傷もあって中盤の守備に問題を抱えていました。
また、低い位置からの攻撃の組み立てにおいても思うようにいかない部分がありました。
岩沼、佐藤の2人は守備を引き締められる選手ですし、期待は大きいですね。
ブラジル人のアンドレイは今季の補強の目玉であり、体格を活かした力強い守備やヘディングに加えて、攻撃の起点となれるパス出しが魅力とのこと。
期待通りの活躍を見せてくれれば大きな戦力と言えますが、どういうプレーをするのか楽しみです。
國領はアンカーとして、荻野は少し前目の位置におけるバックアッパーとしてのスタートですが、選手数を考えると出番の回ってくる可能性も高いでしょうか。


【中盤2列目】
(更新) 山瀬功治、永島悠史、和田篤紀、石田雅俊
(IN) 堀米勇輝、(荻野広大)、(田村亮介)
(OUT) 駒井善成、伊藤優汰、佐々木勇人、(宮吉拓実)

少し不安が残るのがこのポジション。
元々レギュラー格として出ていた選手が少なかったところに、ドリブル突破で両サイド攻撃の軸となっていた伊藤と駒井が退団。駒井がインサイドハーフに移った後、左サイドで起用されていた宮吉も移籍となりました。さらにバックアッパー的存在だった佐々木も契約満了ということで、昨季のレギュラー格としては山瀬が残るのみ。
甲府から堀米を獲得できましたが、柏のクリスティアーノ獲得には失敗したということで、ボリュームダウンは否めません。
永島、和田、石田といった若手選手が殻を破って成長することが、今季のチームにおけるポイントになるでしょうか。
また、左サイドで幅を取れる選手が見当たらないということも気掛かりな点。左SBも守備に特徴のある選手が多いですし、右サイドに偏った攻撃になってしまうかもしれません。
外国人選手の補強も考えられているとの話もありましたが、どうなるでしょうか。


【フォワード】
(更新) 有田光希、ダニエル・ロビーニョ
(IN) イ・ヨンジェ、沼大希、田村亮介、矢島卓郎
(OUT) フェホ、三根和起、宮吉拓実、大黒将志

2年連続トップスコアラーの大黒が退団、というのが最大のトピックでしょうか。
プレースタイルを巡って石丸監督との関係が悪化したことが大きいようです。
昨季終盤はワントップに入った有田が献身的に(時に過剰に)追い回すことによって前線からの守備リズムを作っていましたが、大黒退団で象徴されるように今季もその路線で行くでしょう。
反面、宮吉の退団も併せて、得点源をどう作っていくかということもポイントになります。
いかに守備タスクとの折り合いを付けていけるかというところですね。
イ・ヨンジェ、矢島は体の強さを活かしたプレーが魅力ですし、有田との併用あるいは競争によって前線の起点として活性化できれば。
リズムの違う選手としては、田村とロビーニョもいますね。
ロビーニョは意外と言ってはなんですが、真面目に守備のできる選手ですし、少し低い位置での起用も有りでしょうか。



全体を通して見ると、昨季に比べて守備陣の充実具合が目に付きます。
石丸監督は昨季途中の就任で、すぐに守備組織を建て直した実績があるだけに、充実した選手層でもって、より堅固な守備を構築してくれるのではという期待がかかります。
一方、攻撃面では個々の能力に頼ることも大きかったため、2列目の選手層が薄くなった今季は組織的な攻撃をどれだけ創り出せるかがカギになりそうですね。
高い位置から献身的に守備のできる選手も揃いますし、いかに組織だって高い位置で奪い、攻撃に転じられるかどうかがポイントになるでしょうか。

布陣としては昨季終盤にやっていた4-1-4-1、もしくはサポカンの図で示されていたという4-3-2-1が候補となりそう。U-18との練習試合では4-3-2-1だったようですね。
上で書いたポジション・特徴を踏まえて考えると、「3」の一角に山瀬や永島といった攻撃的な選手が入り、「2」のところにFWから一枚使われる形も有力。
普通に4-4-2ともできますし、後方が充実していることを考えると3バック採用も有りますね。
こういう話は考えだすといろいろ出てきて楽しいのですが、キリがないのでここらへんで(笑)

今後のTMでの起用状況を見ながら、開幕前にでも考えてみることにしましょう。

いずれにせよ、新チームの活動がスタートしましたし、この時期はいろいろ考えるのが本当に楽しいですね。
期待感を持ちながら、開幕を待ちたいと思います。