2016年5月7日16:04キックオフ@西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 天候:晴のち曇

京都 1ー1 千葉


【京都メンバー】
GK菅野孝憲。DF右から石櫃洋祐、菅沼駿哉、下畠翔吾、本多勇喜。MF右から山瀬功治、アンドレイ、佐藤健太郎、堀米勇輝。FWエスクデロ競飛王、有田光希。
SUB:清水圭介、岩沼俊介、國領一平、荻野広大、田村亮介、イ・ヨンジェ、沼大希
監督:石丸清隆

(選手交代)
HT、有田→イ・ヨンジェ:負傷交代。ポジションそのまま。
78分、堀米→國領:國領は右サイドに入り、山瀬が左へ。
92分、山瀬→岩沼:ポジションそのまま。


【千葉メンバー】
GK佐藤優也。DF右から多々良敦斗(78分:→菅嶋弘希)、イ・ジュヨン、近藤直也、阿部翔平。MF右から吉田眞紀人、若狭大志、長澤和輝、北爪健吾。FW町田也真人(65分:→井出遥也)、船山貴之(81分:→エウトン)。
SUB:岡本昌弘、比嘉祐介、乾貴哉、オナイウ阿道
監督:関塚隆


【審判団】
主審:岡部拓人 副審:山口博司、藤沢達也


【得点】*サイドは攻撃側から見て
75分、堀米(京都1-0千葉):自陣右サイドからの菅沼のクリアボールを拾ったイ・ヨンジェが前進し、右のエスクデロへ。エスクデロは中に入るようにドリブルし、左から走り込んだ堀米へ。堀米のスルーパスを受けたエスクデロがキープして落としたところを堀米が左足シュート。これが近藤に当たって決まる。
94分、近藤(京都1-1千葉):左CK、阿部のクロスを攻め上がってきたGK佐藤がニアで競り合い、こぼれ球を近藤が右足で押し込む。


【警告】
京都:菅沼(95分)
千葉:なし


ゴールデンウィーク連戦の最後はホームで千葉を迎えました。
先日からやっている、『ゆっくりいこう』 とのコラボ企画マッチでもあります(笑)
(なお、すでに『ゆっくりいこう』でも今節のレビューがアップされているのでぜひ御覧ください!)
京都は出場停止明けの佐藤がスタメンに復帰。また、前節負傷したダニエル・ロビーニョはベンチ外となり、連戦の影響かイ・ヨンジェもベンチスタートとなりました。
千葉はボランチに負傷者が相次いでいる影響で、本職はCBの若狭とトップ下の長澤がダブルボランチを組みました。また、中盤の左サイドに右サイドバックを本職とする北爪が入っていました。



動けないなりに狙いをもって戦いリードを奪うも


前半は双方に攻撃の形をなかなか作れませんでした。
京都は最近2試合に比べるとボールを保持する時間が長く、じっくりと攻撃にかかることになります。
前線のエスクデロにボールが入った時にはよくキープしてくれていましたが、同時に有田も引いてきていることが多かったため、そこから相手DFの裏を取れるようなシーンは作れず。エスクデロと周囲の連携もまだ合っていないのか、エスクデロのキープ力を有効に使えているとは言えない状態です。
また、石櫃に対して北爪がしっかりついていて、サイドバックの攻め上がりも有効に使いづらい展開に。
対する千葉も自陣深めに構えてカウンターを狙っているようでしたが、前線へのロングボールくらいでしか前に運べない状態。

前半に腰を打撲したためか有田がハーフタイムでイ・ヨンジェに交代。
イ・ヨンジェは裏へ飛び出す意識を強く持っている選手ですので、前半に比べると京都が前に運べるように。オフサイドに何度も掛かってしまいましたが、前半はそもそも裏を取る回数がほとんどなかったことを考えると、攻撃としては良化した印象。
ただ、連戦の中でほぼメンバーを変えずに戦っている影響が出たのか、前線に枚数を掛けることはできず。
やや間延びしていく中で千葉も前に出てきて、運動量で押されてしまうシーンが増えていきました。

そんな中で、カウンターからではありましたが、斜めにDFの裏へ走り込むエスクデロの動きから先制ゴール。
引いて起点になろうとすることの多かったエスクデロが裏抜けをして先制点のアシストをしたというのは良い形だったと思います。エスクデロ自身ももっと裏に抜ける動きを意識するべきですし、ショートパスを繋いで崩しにかかるにしても、必ずどこかでやらないといけないプレーですから、チームとしてももっと意識しておきたいところ。

動けないなりに先制でき、また、得点の形も後半になって良化したところからでしたので、このまま勝ち切れればチームにとって非常に良いゲームと言えたと思うのですが・・・。
残念ながら菅野の不用意な判断ミスで与えてしまったCKから追い付かれてしまいました。

菅野のプレーはもしかしたらラインを割っていなかったのかもしれませんが、割った割ってない以前に、あの状況でGKがリスクを負うプレーをする必要があったのかというところで疑問。
今回はCKかどうか、でしたけど、ああいうプレーではボールコントロールを少し誤るとFWにかっさらわれてそのままゴールへということもあるだけに、ちょっと不用意でしたね。ボールをキープしたいという気持ちは分かりますし、押し上げも効かなくなっていただけに余計にそう思ったのでしょうけれど。
菅野は主将でもありますし、これまで周りを鼓舞するコメントも多かった分、今回のはちょっと残念でしたね。きっと彼なら(コメントとは裏腹に)しっかり反省しているでしょうし、重みも分かっているでしょうから、次に挽回してくれることを期待しましょう。

終わり方は残念なものでしたが、C大阪、清水に連勝し、悪いなりに千葉に勝ちかけたということは大いに評価できると思います。
ただし、以前にも書いた通り、この連戦での対戦相手はどちらかと言えばやりやすい相手でした(千葉の出方は読めなかったですが・・・)。
次節からは愛媛、北九州と守備でこちらを嵌めこんでくるであろう相手との対戦が続きます。
タイプの異なる相手に対して、こちらがボールを保持することになった場合にどういったことができるようになっているのか、注目です。



―2016シーズン通算記録―
4勝5分2敗 勝ち点17
14得点 12失点
今節終了時点での順位:9位
*第7節熊本戦は延期(開催日未定)

【ゴール】
3点:有田
2点:イ・ヨンジェ、アンドレイ、堀米
1点:石櫃、下畠、ダニエル・ロビーニョ、本多、山瀬

【アシスト】
4アシスト:堀米
1アシスト:有田、ダニエル・ロビーニョ、イ・ヨンジェ、佐藤、エスクデロ

【累積警告】
3枚:本多、菅沼
2枚:イ・ヨンジェ、エスクデロ
1枚:有田、アンドレイ

*佐藤は累積警告4枚による出場停止が一度あり
*菅沼は一発退場による出場停止が一度あり