2016年5月28日14:03キックオフ@京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 天候:曇

京都 1ー0 横浜C


【京都メンバー】
GK菅野孝憲。DF右から石櫃洋祐、菅沼駿哉、下畠翔吾、本多勇喜。MF右から山瀬功治、アンドレイ、佐藤健太郎、堀米勇輝。FWエスクデロ競飛王、イ・ヨンジェ。
SUB:清水圭介、内田恭兵、岩沼俊介、國領一平、ダニエル・ロビーニョ、有田光希、沼大希
監督:石丸清隆

(選手交代)
72分、堀米→ダニエル・ロビーニョ:ダニエル・ロビーニョは中盤の右サイドに入り、山瀬が左へ。
78分、イ・ヨンジェ→有田:ポジションそのまま。


【横浜Cメンバー】
GK渋谷飛翔。DF右から市村篤司、大崎玲央、西河翔吾、田所諒。MF右から小野瀬康介、中里崇宏(85分:→藤井悠太)、寺田紳一、野村直輝。FW津田知宏(78分:→野崎陽介)、イバ(68分:→大久保哲哉)。
SUB:南雄太、永田拓也、ロク・シュトラウス、三浦知良
監督:ミロシュ・ルス


【審判団】
主審:藤田和也 副審:大友一平、日比野真


【得点】*サイドは攻撃側から見て
57分、イ・ヨンジェ(京都1-0横浜C):左サイドで受けた堀米がアンドレイに縦パス。アンドレイが中央のエスクデロにパスを出した間に堀米が中に走り込み、エスクデロからの浮き球パスを受けてDFラインの裏に抜け出す。堀米の横パスを受けたイ・ヨンジェのシュートは一度はGKにブロックされるも、イ・ヨンジェが押し込んで決める。


【警告】
京都:ダニエル・ロビーニョ(88分)
横浜C:田所(88分)



5月最後の試合はホームでの横浜C戦となりました。
今月は無敗で来ていて、2年ぶりの3連勝を賭けての試合となったわけですが、スタメン・サブともに前節と同じ。スタメンは3試合連続で同じですね。
対する横浜Cは、昨季途中に体調不良で退任したミロシュ・ルス監督が今季再び就任。今季も入院でチームを離れることがあり、どういう経緯での再就任なのかは興味があるところ。
ここまで勝ったり負けたりというところで、前節終了時点で11位になっていますね。前節はC大阪とドローでした。
今節は全試合出場中だった佐藤謙介が出場停止のため、ボランチには中里崇宏が入りました。また、前節はスタメンだった三浦知良はベンチに。代わって津田がイバとツートップを組みました。



前節と似た展開の中で要所を締めて完封勝ち


対戦相手の横浜Cは、前節対戦した北九州と似たような戦い方でした。
ツートップはあまり守備に参加しない代わりに、カウンターの起点になろうとします。
2人とも体が強いですし、津田はよく走れますので、イバに当てたこぼれ球を狙う形。
ただし、守備面での貢献は少ないうえ、横浜Cの後方の選手が引き気味できていたため、京都のCBと佐藤なんかは比較的自由にボールを持てる状態になりました。
そこを起点としてサイドを変えながら隙を窺う形で前半は進んでいきました。
また、守備面に関しては両CBがイバに対して臆することなく競り合い、しかも競り勝つ場面が多かったので、だいぶ安心感を持って見ることができました。

悪くない試合運びでしたし、チャンスも創りましたが、もう少し積極性があっても良かったでしょうか。
慎重なのかどうなのか曖昧な時間帯もあり、前節の失点シーンと同じようにあっさりと裏を取られてピンチを招いてしまったのも反省点。横浜Cの攻め手もそれほどなかったのですが。


後半になると、横浜も前線の守備を改善してきました。
京都も緩い入りをしてしまったこともあり、ロングボールから裏を取られる場面が続きましたね。
ここをしっかり抑えられたのは試合展開から言っても大きかったでしょう。

そして、左サイドを起点とした、相手のCBとSBの間をうまく突いた先制点。
攻撃時にトップ下のようになるアンドレイとエスクデロについてはこれまでにも触れてきましたが、左に開いたアンドレイの開けたところに堀米がサイドから入っていって、さらにエスクデロとの関係で裏を取ったのは、連携の向上を感じさせる良いゴールでした。

その後、横浜Cは大久保を投入し、パワープレーを仕掛けてきましたが、菅沼と下畠を中心に体を寄せきって自由にさせず、こぼれ球にもしっかり反応。
そのまま完封勝利を飾って、2年ぶりのリーグ戦3連勝となりました。


これで5月は4勝1分。得た勝ち点から行くと申し分のない結果となりましたね。
1試合消化が少ないながらプレーオフ圏内にも入ってきました。
チームも徐々にスムーズに回ってきている印象もあります。
また、今節試合終了直後にDF陣と菅野が集まって肩を組んで喜んでいたのを見ても、連帯感も出てきて、いいチームになってきたかなと思うところもありました。
しかしまだまだ攻守に渡って上げていくべきところは多い状態です。

前節、今節なんかは展開を考えると、きっちり突き放して終わりたかったところですが、結局1点差で粘られてしまったところもあります。
守備から攻撃に切り替わった時の精度が低いところもあるでしょうか。
上でも触れたように、あっさり裏を取られてピンチを招くシーンもまだまだ多く。
こういったディテールの積み重ねが何より大事ですし、試合後の選手コメントで触れられている通り、まだ何も得ていないわけですから。



―2016シーズン通算記録―
7勝5分2敗 勝ち点26
18得点 13失点
今節終了時点での順位:5位
*第7節熊本戦は延期(6月29日に開催)

【ゴール】
4点:イ・ヨンジェ
3点:有田
2点:アンドレイ、堀米、山瀬
1点:石櫃、下畠、ダニエル・ロビーニョ、本多、沼

【アシスト】
4アシスト:堀米、エスクデロ
1アシスト:有田、ダニエル・ロビーニョ、イ・ヨンジェ、佐藤

【累積警告】
3枚:本多、菅沼
2枚:イ・ヨンジェ、エスクデロ
1枚:有田、アンドレイ、佐藤、ダニエル・ロビーニョ

*佐藤は累積警告4枚による出場停止が一度あり
*菅沼は一発退場による出場停止が一度あり