2016年6月4日18:03キックオフ@石川県西部緑地公園陸上競技場 天候:曇

金沢 1ー1 京都


【京都メンバー】
GK菅野孝憲。DF右から石櫃洋祐、菅沼駿哉、下畠翔吾、本多勇喜。MF右から山瀬功治、アンドレイ、佐藤健太郎、堀米勇輝。FWエスクデロ競飛王、イ・ヨンジェ。
SUB:清水圭介、内田恭兵、岩沼俊介、國領一平、ダニエル・ロビーニョ、有田光希、沼大希
監督:石丸清隆

(選手交代)
76分、イ・ヨンジェ→有田:ポジションそのまま。
85分、エスクデロ→ダニエル・ロビーニョ:ポジションそのまま。
90分、堀米→沼:沼がFWに入り、ダニエル・ロビーニョが中盤の右へ。山瀬が左サイドに移る。


【金沢メンバー】
GK原田欽庸。DF右から太田康介、廣井友信、作田裕次、野田紘史。MF右から可児壮隆、安東輝、山藤健太、大槻優平(78分:→古田寛幸)。FW水永翔馬(90分:→アン・ビョンジュン)、山崎雅人(74分:→金子昌広)。
SUB:原田直樹、阿渡真也、辻尾真二、熊谷アンドリュー
監督:森下仁之


【審判団】
主審:中村太 副審:大西保、藤井陽一


【得点】*サイドは攻撃側から見て
14分、エスクデロ(金沢0-1京都):DFラインでのパス回しから、本多が縦に入れ、アンドレイが頭で左サイド前方に流す。これにイ・ヨンジェが抜け出し、クロス。ニアサイドでエスクデロが右足の後ろを通すように左足インサイドで合わせて流し込む。
58分、山崎(金沢1ー1京都):左サイドのスローインを受けた山藤が野田とのワンツーで左サイドを抜け出してクロス。中央で山崎が左足で合わせて決める。


【警告】
金沢:山崎(23分)、野田(92分)
京都:なし



2年ぶりの3連勝を果たした京都。今節は3年ぶりの4連勝を賭けて戦うことになります。
また、今節から平日開催を含めた連戦となります。
今節もメンバーに変更はなし。これで4試合連続同じスタメンですね。
対戦相手の金沢は最下位に沈んでいますが、ここ5試合で2勝を挙げていて、開幕当初より調子は上がっている模様。
たまたま前節の松本戦を見ることができていたのですが、本来はストライカーのアン・ビョンジュンを右サイドハーフに置いていて、中央に入っていく彼の高さを使いたい様子でしたが、守備面で穴を開けやすいところがありました。
今節はどうしてくるかなと思っていましたが、可児を右サイドハーフに入れてきましたね。また、高さ要員を確保するためか、金子に替えて水永をスタメンで起用してきました。



改善されたビルドアップから押し込むも


ここ2試合とは異なり、金沢のツートップが積極的に京都のDF陣にプレスを掛けてきました。
開幕直後なんかは前線からのプレスに対して慌ててしまうケースが多く、ミスもよく見られたのですが、ここ最近結果が出ていることも影響しているのか安定した繋ぎでプレスを外していきました。
無理な時には後方に下げてやり直す判断もしっかりしていて。
また、相手の状況を見て、長いボールを相手の裏に蹴り込み、イ・ヨンジェを中心に走り込んでさらに相手の守備を崩すこともできていました。特に菅沼は良く狙っていましたね。
相手を押し下げ、奪われたとしてもクリアボールを奪いにかかるといった具合で、試合をコントロールできていた印象です。
早々に先制点も奪えましたし、そのまま押し切ってしまえそうなくらいの流れでしたね。
前半はセットプレー以外にピンチらしいピンチもありませんでしたし、後半頭に山瀬が迎えた決定機をモノにしていれば試合を終わらせることができたようにも思います。


しかし、そうはなってくれなかったですね。

金沢は左サイドバックの野田をかなり高い位置に張り出させるようになり、ケアしづらい状況にもなっていたでしょうか。
こちらが主導権を持ってボールを動かしている時には当然問題にならないのですが、運動量も落ち、相手も攻撃に出てくるようになったこともあって、次第に前に運ばれることが多くなっていきました。
ちょっとアンドレイも前に出て行き過ぎなところがあったかもしれません。前線でドリブルを仕掛けるなんてことも多かったですしね。
そして、スローインの流れからこちらの右サイドを崩されて同点に。
直前にも野田を起点に攻め込まれいましたし、なんとかケアしたかったところでしたが・・・。
元々、京都の守り方としてはまず中央をしっかり固める部分があるので、大外に出された時に若干遅れやすいところはありますが・・・。


この後、なんとか勝ち越そうと攻撃を仕掛けていきますが実らず。
ロングスローから堀米がシュートを放った場面や、エスクデロのキープから石櫃の鋭いクロスを入れたところなど、決定機もあったのですが。
交代で入った有田やダニエル・ロビーニョがそれほど持ち味を出せなかったのも痛かったですね。

結局引き分けに終わり、3年ぶりの4連勝とはいきませんでした。


試合の流れを考えると、2点目を奪って終わらせたかったところです。
北九州戦、横浜C戦でも同じことを書いたと思いますが。これらの試合では1点差でキッチリ逃げ切ることができましたが、試合展開を考えるともっと楽に終わらせることができたであろうということですね。
やはりそういったところがこのチームの「甘さ」なんでしょうし、次節以降に生かしていく必要がありますね。
リードしている時に無理する必要がないのは確かですけど、ちょっと慎重に行き過ぎている面はあるでしょう。
とは言うものの、戦い方はだいぶこなれてきていますし、今節のビルドアップで見られたように積み上げられている部分も出せているので、悲観的になりすぎる必要はないと思います。
しっかり反省すべき点を洗い出し、対処をしていく中で積み上げていく他ないですからね。

次節は平日開催。中3日で讃岐との対戦です。




―2016シーズン通算記録―
7勝6分2敗 勝ち点27
19得点 14失点
今節終了時点での順位:6位
*第7節熊本戦は延期(6月29日に開催)

【ゴール】
4点:イ・ヨンジェ
3点:有田
2点:アンドレイ、堀米、山瀬
1点:石櫃、下畠、ダニエル・ロビーニョ、本多、沼、エスクデロ

【アシスト】
4アシスト:堀米、エスクデロ
2アシスト:イ・ヨンジェ
1アシスト:有田、ダニエル・ロビーニョ、佐藤

【累積警告】
3枚:本多、菅沼
2枚:イ・ヨンジェ、エスクデロ
1枚:有田、アンドレイ、佐藤、ダニエル・ロビーニョ

*佐藤は累積警告4枚による出場停止が一度あり
*菅沼は一発退場による出場停止が一度あり