毎年恒例ですが、シーズンまとめに続いて全選手評をやっていきます!
こっちでは肩の力を抜いてかるーくかるーく・・・(笑)
今回はGKとDFの選手たち!


GK

1 菅野 孝憲
リーグ戦40試合出場 警告1
(昇格プレーオフ1試合出場)
天皇杯出場なし

柏から加入し、初年度にしてキャプテン。このクラスのGKが来るとは正直思ってなかった(笑)
定評ある鋭い反応は相変わらずで、何度も決定的な場面をセーブ。
一方で、スピードを活かしてDFラインの背後を守るような守備範囲の広さを見せる機会はあまりなかった。
チームの敷く守備と少々ギャップがあったかもしれない。もちろんこれは彼の責任ではない。
試合後に発せられる厳しい言葉はこれまでのキャリアに裏付けられたもので、若手選手には大いに手本にしてほしいところ。
時折石丸監督に疑義を唱えていると思しきものもありましたがw
なるべく精神的にフラットにすることを心がけているとのことですが、そのせいもあるのか笑顔が怖い。


21 清水 圭介
リーグ戦2試合出場
天皇杯2試合出場 警告1

菅野の加入もあって、昨季MVPクラスの活躍をした清水も第2GKに追いやられることに。
とは言えこのレベルのGKがベンチに控えているというのは非常に心強く、菅野の負傷で迎えた出番でも安定したプレーを披露。
早々に来季の契約更新が発表されており、菅野の動向はまだ出ていないものの、再び正GKを奪う挑戦になる。


33 山田 元気
リーグ戦出場なし
天皇杯出場なし

昨季は出番があったものの、今季は菅野・清水の牙城を崩せず公式戦出場なし。
まずは基礎技術の向上に励むべきではあるが、GKとしてはどうにか出場機会が欲しいか。
多少ミスしても折れないハートの強さを昨季見せていただけに、個人的には期待しているところ。
技術はありそうだがハートが弱そうな杉本大地との立ち位置も興味深い。
クラブとしてもユース上がりでひとつ違いのGK2人をどう考えますかね。



DF

2 菅沼 駿哉
リーグ戦39試合出場 1得点 1アシスト 警告7 退場1
(昇格プレーオフ1試合出場 1アシスト)
天皇杯1試合出場

怒れる男も今季はあんまし怒ってなかった。
昨季が90分あたり3回は怒ってたのが今季は1回くらい(当社比)。
なお、アウェー岡山戦で岩政の挑発にキレて退場したのは本領発揮ぽくて笑え・・・なかったw そこはこらえてくれw
プレーは充実。正直彼がいなければ今季の守備は成り立たなかった。
簡単に競り負けず、カバーリングもできる。さらに怖がらずに縦パスを入れられる強みがあるので、右CBとして不動の地位。
残念だったのはセットプレーで良い形で頭に当てつつもなかなかゴールに結びつかなかったことか。石櫃のカバーを意識し過ぎるあまり、どうしてもボールに寄せ過ぎるところもあったかな。
全体的には充実したシーズンを送れたと思うので、このレベルを持続したい。
なお、ホーム町田戦の入場時、エスクデロの子どもをあやそうとして見事に泣かれたのは、教科書のようなオチの付け方だったので来季以降も期待したいものである。


3 染谷 悠太
リーグ戦17試合出場 警告2
天皇杯1試合出場 退場1(1試合における警告2枚による)

帰ってきた男。プロデビューした京都からセレッソに移籍するもカムバック。
相当心に期するものがあっただろうし、そういう発言もしていたので頑張って欲しいところでしたが、不満の残るシーズンに。
フィードの上手さは以前に在籍していた頃と変わらず、CBの位置から良い縦パスを出せることで石丸監督としては彼を主軸に組もうとしていた節がある。
ただ、反転した時のスピードに欠けるためか、簡単に手を使って止めてしまう悪癖も変わらず。
身長はそれなりにあるものの、競り合いに自信があるわけでもないので、ラインの位置取りとしては深くなる傾向があった。
それだけならまだしもだったのだけど、押し上げるべきタイミングでも慎重になっていたところがあって、攻守ともに厚みを付けづらくなってしまった。
契約更新が発表されており、来季も京都でプレーすることが決まりました。
本人としても見返してやりたい気持ちがあるだろうし、年齢的にもパーソナリティー的にもチームの中心になって欲しい人材なので、ぜひとも頑張って欲しい。


4 牟田 雄祐
リーグ戦出場なし
天皇杯出場なし

小島スカウトによる「名古屋コネクション」で本多とともに入団した大型CB。
昨季の名古屋でもポジションを掴んでいただけに移籍はビックリした。
しかし今季は負傷に苦しんで長期離脱。終盤に練習試合に出られるようになったが、公式戦には絡めず。
来季、万全の状態で臨んでくれれば有力なCBを一人補強できたのと同じ効果があるので、まずは試合勘を取り戻すところから。


5 岩沼 俊介
リーグ戦9試合出場 1得点 警告1
天皇杯1試合出場

松本を契約満了になったことが報じられた時に、「京都に来てくれないかな・・・」と思ってたらほんとに来た(笑)
左サイドバックの控えとなったが、出場時には堅実な守備とタイミングの良い攻め上がりで好アピール。すっごくごっつぁん感はあったが1ゴールもマーク。
惜しむらくは本多が負傷したり、不安定なプレーを繰り返していたりした時期に彼も離脱していたことだろうか。
高さ・強さでは本多が上だったが、攻撃参加に関しては彼の方が良い印象があったので、指揮官によっては彼をファーストチョイスにする可能性もあったでしょう。
負傷者のあおりを受けて右サイドでもプレーしたが、さすがにこれは気の毒なくらいやりづらそうだった。
あと、なぜか出場時には雨が降っていることが多く、少しだけ寂しい思いをした。何がとは言わない。


6 本多 勇喜
リーグ戦39試合出場 1得点 警告7
(昇格プレーオフ1試合出場)
天皇杯1試合出場 警告1

名古屋コネクション2号。石丸監督とは大学の先輩後輩の間柄にもなる。
野生児感のあるサイドバックで、身体能力の高さを武器に守るタイプ。
身長はそんなに高くないものの、跳躍力が物凄い。
サイドバックとしてこの特長はチームにとってありがたくて、サイドに流れてくる相手FWが多少身長があっても起点を作らせないで済んだ。
また、攻撃時のセットプレーでもキーマンに。
相手からすると、身長順にマークする選手を決めていくと本多のマークを担当する選手はそんなにヘディングの強い選手になってしまうことも多く、本多からすると悠々競り勝てる。
特に一度クリアされたボールを入れなおすときには本多をターゲットにすることが多かったですね。
攻撃参加はあまり得意ではなさそうで、基本的には逆サイドの石櫃が上がる中でバランスを見る役割。
とは言っても今季のチームの攻撃の形上、堀米が中に入っていった時に攻め上がる役割をしなければならず、その時に有効なクロスやパスが出せれば・・・というところはあったか。
もう1つ改善したいのは、集中が切れるとビックリするようなミスもするので、精神面の成長も期待したいところ。
なんかこれは名古屋繋がりで言うとバヤリッツァぽかった。てゆーかやっぱりここも野生児ぽかった。


20 高橋 祐治
リーグ戦15試合出場
(昇格プレーオフ1試合出場)
天皇杯出場なし

讃岐での修業を終え、スケールアップしたユースっ子。
これまでも武器にしていたヘディングの強さをそのままに、平面での勝負も我慢強さが出てきたか。
それもあって菅沼とのコンビにより、チームとしてラインを高く保つことが意識しやすくなった。
一方、自分の視野から外れる時、つまりボールを中央からサイドに出された時にフッと緩めてしまうところは改善すべき点。これでマークを外されてやられるなんてことも多かったですからね。
特に清水戦ではチョン・テセ、大前とマッチアップすることでかなり振り回されたので、そこでの経験を基に成長したいところか。
アウェー群馬戦での脳震盪がなければリオの道もあったかもしれず、そこは本当に残念だった。


24 内田 恭兵
リーグ戦21試合出場 1得点
天皇杯1試合出場 1アシスト

大卒2年目のサイドバック・・・でしたが、今季はサイドハーフでのプレーがメインに。
何度かサイドバックで出場はしたものの、積極的な攻撃参加を見せる一方で、後方のブロックを築くチームの守備を完遂できるほどではなく。
スピードでカバーできるところがあるので、一対一の対応は問題はないものの、簡単に裏を取られてしまいがち。
守備の問題に加え、チーム事情として選手層が薄いことを加味して、サイドハーフでのプレーとなったのでしょう。
攻撃に専念する立場であれば、持ち前のスピードを活かすことができました。
ただ、昨季も見られましたが、左サイドでのプレーでは縦に仕掛けた後に詰まることが多く、やはり右サイドでのプレーの方がスムーズか。
守備面を改善することによって、本職である右サイドバックでのレギュラー争いに名乗りを上げたいところ。


26 下畠 翔吾
リーグ戦30試合出場 1得点 警告2
天皇杯1試合出場

いつの間にかユースっ子最年長。
今季は継続的にレギュラーポジションを掴むことはできなかったが、左右のサイドバック、センターバックの全てにおいて欠場者が出た時にしっかりと穴を埋めた。
試合終盤の5バック転換時に投入されることも多く、守備の引き締めに大いに貢献。
昨季もそうでしたが、最もハマっていたポジションはセンターバック。
体格面で不利があって、どうしても競り合いは劣勢ですが、怖がらずに当たって行って自由を奪うことに集中。カバーリングも充実。
左サイドは置いといて、本職であったはずの右サイドバックでは守備面は問題なかったものの、どうしても石櫃と比べると攻撃面は今ひとつ。
ユースから上がってすぐの頃は、攻撃に比重を置きすぎて守備でガス欠してたんですが。
まさかこういう成長の仕方をするとは想像もしていませんでしたね(笑)


28 齊藤 隆成
リーグ戦1試合出場
天皇杯1試合出場

帰ってきた平成の西郷隆盛。
佐川印刷、FC大阪でのプレーを経て、体の厚みがついてきたでしょうか。
顔の長さはたぶん変わってない。
今季はリーグ戦と天皇杯で1試合ずつ出場でしたが、どちらもこれといって印象に残るプレーはなかった。
来季は昇格5年目の勝負シーズン。どこまでアピールできるか。


30 石櫃 洋祐
リーグ戦32試合出場 2得点 1アシスト 警告7
(昇格プレーオフ1試合出場)
天皇杯出場なし

鉄人サイドバック。
夏に半月板を損傷して、今季はもうダメかと思わせといて普通に1ヶ月半で帰ってきた。
しかもいきなりフル出場した挙句、ラストプレーでPKまで奪って勝利に貢献。
もしかしたらサイボーグかもしれない。
彼が欠場している期間は右サイドの攻撃がほとんど作れず、運動量豊富に上下動して厚みを付けてくれた貢献度を改めて思い知らされた。
ただし、サイド攻撃の主軸であり、チームとしても右サイドの攻撃を武器としていながらアシストはロングスローによる1本のみ。
この結果が、サイド深くまで攻撃を作りながら最後のところを詰め切れていなかったチームの問題をよく表していたでしょうか。
元々守備が得意なわけでもなく、さすがに強度も落ちてきているが、リーグ屈指のサイドバックであるのは確か。
彼を上回る若手が出てきてもらいたいものです。


あ、メリークリスマス!!