第1節
2月25日(日)15:00@西京極 天候:曇
京都 0−2 町田
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018022513/data.php
【京都出場メンバー(4−4−2)】
GK清水。DF右から石櫃、染谷、闘莉王、本多。MF右から小屋松、仙頭、望月(85分:→重廣)、湯澤(63分:→ロペス)。FW岩崎、大野(78分:→下畠)。
【得点】
京都:なし
町田:鈴木(5分)、深津(42分)
【警告】
京都:石櫃(28分)
町田:戸高(81分)


第2節
3月3日(土)16:00@レベルファイブ 天候:曇時々雨
福岡 2−2 京都
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018030309/data.php
【京都出場メンバー(4−3−3)】
GK清水。DF右から石櫃、染谷、闘莉王、本多。MF右から仙頭、宮城、湯澤(HT:→重廣)。FW右から小屋松、ロペス
(88分:→大野)、岩崎。
【得点】
福岡:ドゥドゥ(31分)、オウンゴール(35分)
京都:ロペス(52分:←石櫃、79分:←仙頭)
【警告】
福岡:エウレー(92分)
京都:ロペス(45分)


第3節
3月11日(日)14:00@デンカビッグスワンスタジアム 天候:曇のち雨
新潟 1−1 京都
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018031107/data.php
【京都出場メンバー(4−3−3)】
GK清水。DF右から石櫃、染谷、闘莉王、本多。MF右から重廣、宮城、仙頭(94分:→望月)。FW右から小屋松、ロペス
(88分:→大野)、岩崎(69分:→湯澤)。
【得点】
新潟:矢野(15分)
京都:染谷(19分:←仙頭)
【警告】
新潟:ターレス(72分)
京都:染谷(44分)、小屋松(61分)


2018シーズンが開幕し、3試合を終えました。
ここまで2分1敗と勝利はありませんが、昨季に比べればしっかりと見られるものになっています。
もちろん勝ってないわけですし、良い出来とまでは言えないです。とは言え、昨季の惨状を踏まえれば、狙いをもって試合ごとに微調整を施しながら良化している状況ですので、最悪の場合からは抜け出しているかなというところです。
ハードルが下がってるというのも否定できませんが、それはそれとして(笑)
今回の記事では、現在やっていること/やろうとしていることをまとめたいと思います。


まず布陣としてはフラットな4−4−2とアンカーを置いた4−3−3の併用をしています。

攻撃面では最終ラインからパスを繋いで持ち運ぶことを志向していて、開幕戦ではダブルボランチにテクニカルな望月と仙頭のコンビを並べました。
しかし、どうにも中盤の対人守備で後手を踏みやすく、最終ラインもそれほど安定性がなかったために劣勢を強いられました。
奪いどころがハッキリしないので攻撃のスタートもままならず、しかも
町田のプレスが非常に素早かったので後方の組み立ても制限されっぱなし。

守備ではDFとMFで4−4のブロックを構築し、相手が入り込んできたところでボールに近いところから詰めていく態勢。
これは珍しいものではなく、一昨年にやっていたものと同様のものです。昨季も最終的にこれに似通ったものに落ち着きました。
昨季と違ったのは無理に前から行かないこと。まず後方を整えることを優先して、じっくり奪いにかかろうというものですね。
ただ、相手ボール保持者にプレスに行く際にMFとDFの間が空きやすく、個々の対応でも強度が低い有様。
さらに攻撃がうまく行っていなかったので、バランスを崩した状態で奪われてカウンターを得意とする町田にオイシイスペースを与え続けることになりました。

正直開幕戦見て、「これはどうしたもんかな」と思いました(苦笑)
個人技爆発でなんとかなりそうな気配はありましたが、それだけ待ちはなかなかツライし、昨季見飽きたので・・・。


幸いにも(?)、第2節では
これらの反省を踏まえてかアンカーにCBとしてもプレー可能な宮城を置いた4−3−3で臨みました。
この試合では宮城が守備時にも明確にDFとMFの間に位置取るとともに、両サイドバックが相手サイドハーフにマンマーク気味についていくことで、中央のスペースを消そうとしていました。
しかし、特に本多のマンマークへの意識が強すぎる傾向にあり、同時に左ウイングに入っていた岩崎との連携があやふやだったために、福岡サイドバックのオーバーラップをケアできずにサイドを蹂躙されてしまいました。

攻撃面でも、ボールを散らすために仙頭がよく引いてきてボールを配球しようとしていたのですが、仙頭が引く代わりに中盤の残り2人、宮城と湯澤が受け手として出ていくことに。
宮城は守備に特徴のある選手ですし、湯澤も基本的にはサイドに開いたところからスタートして、縦に仕掛けたり、中央に受けに入ったりが持ち味の選手。
この2人を中央の前方に置いたとしてもなかなか起点にはなれず、小屋松はまだしも岩崎もそれほど器用な選手ではないため詰まり気味になってしまいました。相手としても出し手が仙頭だけというのは的を絞りやすいですしね。

状況が一変したのは後半。湯澤に替えて重廣がセンターハーフに投入されてから。
2点ビハインドという局面も関係してはいましたが、技術があって精力的に上下動できる重廣が中央に入ったことによって、守備では前線から詰めに行くスピードが速くなり、攻撃でも中央で仙頭とともにボールを引き出すことにより、縦方向へのスムーズさが増しました。
新加入のレンゾ・ロペスがクロスに入る上手さを見せて2ゴールをマークしたこともあって、ドローで終えることができました。


第3節の新潟戦ではこの流れを踏襲して重廣がスタメンに。
セットプレーから1点ずつ取り合う形でドローとなりましたが、重廣はスタメンからでも終始よく動き回り、攻守に渡りチームを活性化。
ビルドアップは改善されましたし、それにプラスして後方も無理なプレーをしないことを心がけていたこともあって、縦方向へのスピードが明らかに速くなりました。

この試合では守備面でも若干の変更がありました。
これまでは中盤は4人でフィールドの横幅をカバーしていたのが、新潟戦では5人が横並びに位置取り、ボールが近づいてきたときに近い選手がプレスに掛かり、残りの選手がスライドする形に。
5人並ぶことで縦パスのコースを遮断し、近づいてきたところで全体で絡め取りに行こうとするものですね。
上手く行けば面白そうですが、開幕戦と同様でサイドバックがマンマーク気味についていくところと、スペースを消しておくところの整理がまだついてなさそうな様子は見えます。
やはり本多と岩崎の組む左サイドはぎこちないかな・・・。2人とも身体能力は高くても器用な選手ではないので・・・。


また、現状で一番ネックになっているのはMFとDFの間です。
CBは染谷と闘莉王で組む形でずっとやっていますが、2人ともスピードに難のある選手。
走り合いになるとどうしても劣勢になることから、まずは裏を取られないように引き気味に構える傾向にあります。
前述の通り、重廣が入ることで前線からの守備も活性化しているわけですが、それが一層MFと最終ラインのギャップを目立たせてしまっています。間のスペースで簡単に前を向かれてますからね。

この2人を組ませているというのは、スムーズなビルドアップを期待しているという攻撃的側面と、中央でしっかり跳ね返してくれという守備的側面が大きいでしょう。
しかし現状では、ビルドアップでは重廣と仙頭に負うところが大きく、DFラインからの縦パスで攻撃のスイッチを入れたり、持ち上がっていったりという局面は少なめ。時々右に開いた染谷がやろうとしているくらいでしょうか。
守備面でも、単純なハイボールに対しては強さを見せるものの、サイドからのクロスではあっさり前に入られることも多いです。俊敏さに欠けてしまう分、読みとポジショニングで補いたいところなのですが、現状は苦しい状況。闘莉王は昨季に比べると状態は良さそうなのですが、ここから上がっていくのか、それともここがピークなのかもまだ分かりません。
ですので、現時点では収支がプラスになっているとは言い難いところです。
セットプレーでの失点も目立ちますが、ゾーンで守っている中で、入ってくるクロスに対する反応そのものが遅いというところが強い印象で、根っこは同じところにあります。


全体としての印象はこんなところです。
前線のスピードは相変わらず脅威で、サイドハーフとして湯澤が有能なところを示しているので、新潟戦であったように岩崎と湯澤のスイッチも面白いですね。岩崎が代表遠征もあってコンディション調整に苦しんでいる印象もありますし。湯澤を入れたときには4−4−2にしていましたが、そのまま3トップの左に入れてもいいような気はします。
そうなると右サイドも小屋松に次ぐ候補が欲しいところですし、田村、アレシャンドレ、沼あたりには奮起してほしいですね。
サブの話をするならCBがどうなるかは今後の注目点。開幕戦のプレーを見るとやはり下畠が鍵を握りそうですが・・・。
最近練習試合にも出ていないカセラスの状態も気になります。

今後どういった方向性が出てくるのか見ていきたいと思います。


−2018シーズン通算記録−
2分1敗 勝ち点2
3得点 5失点
今節終了時点の順位:19位

【ゴール】
2得点:ロペス
1得点:染谷

【アシスト】
2アシスト:仙頭
1アシスト:石櫃

【累積警告】
1枚:石櫃、ロペス、染谷、小屋松