第4節
3月17日(土)15:00@西京極 天候:晴
京都 2−1 岐阜
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018031709/data.php
【京都出場メンバー(4−3−3)】
GK清水。DF右から石櫃、染谷、闘莉王、本多。MF右から重廣、宮城、仙頭(94分:→沼)。FW右から小屋松、ロペス
(93分:→大野)、湯澤(65分:→岩崎)。
【得点】
京都:小屋松(18分、75分:←石櫃)
岐阜:古橋(41分)
【警告】
京都:宮城(87分)、石櫃(90分)
岐阜:永島(59分)、福村(66分)


第5節
3月21日(水)15:03@西京極 天候:雨
京都 0−1 岡山
試合記録: http://www.sanga-fc.jp/game/2018032107/data.php
【京都出場メンバー(4−3−3)】
GK清水。DF右から石櫃、染谷、闘莉王、本多。MF右から仙頭、宮城、湯澤(84分:→沼)。FW右から小屋松、ロペス
(91分:→大野)、岩崎。
【得点】
京都:なし
岡山:濱田(49分)
【警告】
京都:染谷(28分)、ロペス(32分)
岡山:後藤(45+2分)


第6節
3月25日(日)14:03@フクアリ 天候:晴
千葉 2−0 京都
試合記録: http://www.sanga-fc.jp/game/2018032503/data.php
【京都出場メンバー(4−3−3)】
GK清水。DF右から石櫃、染谷、闘莉王、本多。MF右から沼
(54分:→岩崎)、宮城(HT:→下畠)、仙頭。FW右から小屋松(80分:→田村)、ロペス、湯澤。
【得点】
千葉:エベルト(24分)、熊谷(27分)
京都:なし
【警告】
千葉:なし
京都:闘莉王(25分)


第7節
3月31日(土)15:03@西京極 天候:晴
京都 1−1 讃岐
試合記録: http://www.sanga-fc.jp/game/2018033109/data.php
【京都出場メンバー(4−3−3)】
GK清水。DF右から石櫃、染谷、下畠、本多。MF右から沼
(58分:→岩崎)、闘莉王、仙頭
(73分:→エスクデロ)。FW右から湯澤、ロペス、小屋松。
【得点】
京都:小屋松(34分)
讃岐:原(33分)
【警告】
京都:本多(29分)
讃岐:なし


第8節
4月7日(土)15:03@西京極 天候:雨時々晴
京都 0−1 大分
試合記録: http://www.sanga-fc.jp/game/2018040708/data.php
【京都出場メンバー(4−3−3)】
GK清水。DF右から石櫃、染谷、下畠、本多。MF右から
エスクデロ(HT:→望月)、闘莉王(80分:→岩崎)仙頭。FW右から湯澤、ロペス(70分:→大野)、小屋松。
【得点】
京都:なし
大分:清本(88分)
【警告】
京都:なし
大分:林(76分)


第8節まで終わりましたが、上手く行ってませんね。
第4節の岐阜戦こそ快勝しましたが、岡山・千葉・大分には内容面では完敗。讃岐相手にも押し気味に進めながらドローに終わり、現状で20位に沈んでいます。

結果も出ていませんし、順位的にも危機的な位置にいる一方で、見ている中でポジティブに感じているところもあります。
それは結局のところ、勝つにしても負けるにしてもロジカルな点です。

ポイントは中盤の守備です。
ここ5試合は4−3−3の布陣で臨み、宮城がアンカーに入った時は基本的に4−5−1の形、闘莉王がアンカーに入った時は4−1−4−1の形で守備に入ります。
相手DFラインがボールを持った時、状況を見ながら中盤から一人がプレスに出ていって、ワントップに入っているロペスとともに相手のパスコースを制限するのが基本の守り方。

ここで重要なのが、どんなタイミングで中盤の選手が出ていくのかということと、中盤のエリアにボールが入ってきた時にいかに奪い取れるかということの2点。
勝利した岐阜戦では、中盤5枚で効果的に縦パスのコースを制限できました。岐阜は積極的に前にボールを当てていきたいチームですので、その縦パスが制限された時に無理に入れてくるところがあり、入り込んできたところで潰せるというところ。
中盤で奪えれば、京都の前線にはスピードに優れる選手が多いこともあって、枚数を前目に掛けてバランスを崩している岐阜のスペースにガンガン侵入することができました。

一方、敗戦を喫した3チームにはいいように攻め立てられてしまいました。
いずれも3−4−2−1の布陣で戦ってきたチームです。
相手3バックがボールを持った時に、京都としては前線にロペスしかいないため、もう一人(主に仙頭)が出ていきます。このタイミングが遅いために、わざわざ出ていっているのに相手にはプレッシャーが掛かっておらず、自由に出されることが多かったです。
岡山は京都SBの裏に走り込むイ・ヨンジェ、大分はアンカーに入った闘莉王の脇に落ちてくる2シャドーといった具合に、対戦相手によって狙いどころは様々でしたが、パスの出処に上手くプレッシャーが掛かっていない状態であれば当然質の高いボールが入ってきます。
さらに、アンカーに入った闘莉王が(ベンチからのオーダーかどうかはハッキリしませんが)、DFラインの前に浮く形で位置するために中盤とDFの間にスペースができやすかったり、インサイドハーフに入る沼や仙頭、湯澤といったあたりがイーブンなボールでも相手から奪えないために押し込まれやすかったりということもあり、守るのにしんどい状況が続いたことも痛かったです。

ここまで見てきた感じだと、中盤の守備を成り立たせられるのが重廣と宮城なのですが、2人とも負傷離脱してしまったというのが大きな誤算。
中央3枚のバランス感覚と個々での守備能力っていうのは、現状の布陣でやる時に欠かせないものですけれども、2人欠けるとさすがにしんどいですね。
当然残った選手でやりくりするしかないんですが、優先事項として現状は攻撃面でのスムーズさが優先されている印象です。闘莉王のアンカー起用も含めて。そもそも開幕戦も唐突に仙頭と望月のダブルボランチというリスク過多の布陣だったわけで、技術面を優先しすぎている印象はあります。
そういえばこの2人は大分戦の失点シーンでも中央をケアできなかったんですよね。

実際ボールさえ持てるのであれば、サイドの高い位置まで運ぶことはだいぶスムーズになっている印象です。
特にインサイドハーフがサイドに流れてできた中央のスペースにウイングが侵入していく形や、サイドバックを絡めてボールを肘する形なんかはそれなりに様になっています。
昨季を思えば大きな進歩。ここから最後どう崩しに掛かるかはまだ曖昧ですが・・・。
サイドに運んでもクロスがあさっての方向に行っちゃうことも多いですが、狙い所が共有されていないのかもしれません。
また、結局のところ攻守の収支をどう合わせるのかってところで、攻撃に傾きすぎていることによって攻守ともに弊害が出ている気はします。
人がいないと言えばそれまでではあるんですが、この点、負傷から復帰してきたカセラスや荻野が起用さえされないってのは結構頭の痛いところで・・・・。


実質、布部監督ではなくボスココーチのチームだなと感じていますし、昨季にはなかったロジカルな部分があるので、その点での苛立ちは個人的にはありません。
「こうだったらこうなるよね、でもここいじればマシになるんじゃね?」みたいなのが言えるので。
結果が出ないことへの焦りは当然ありますけど。

とは言え、昨季から「監督」は変わっていない中で、この低迷状況であれば結果の方に目が行ってしまうのは道理です。
きな臭い話も出て当然ですし、内容に目が向けられにくいのも仕方ないでしょう。
ただ、元を辿ればこれまでの流れをぶった切る形で、特に策もない指揮官を据えてしまうとともに、明確な評価基準を示さないままズルズル来ていることが背景にあるわけで・・・。
今話題のハリルホジッチ問題もそうですけど、正当にサッカーそのものを評価せずにアレコレやってしまうことにより、チーム自体もそうですし、見ている側にも内容面での評価や理解が全く深まらないというのは残念なことです。
どう見ても日本サッカー協会も京都も上層部の力学で決まっているところが透けてしまっていて、それが理由で競技面での発展に全く寄与しないというのは非常に許し難く。

結局のところそれを引きずって今シーズンを過ごすことになるのか、ロシアW杯を迎えるのかという点で気分が塞がっちゃうなぁという話です。



−2018シーズン通算記録−
1勝3分4敗 勝ち点6
6得点 11失点
今節終了時点の順位:20位

【ゴール】
3得点:小屋松
2得点:ロペス
1得点:染谷

【アシスト】
2アシスト:仙頭、石櫃

【累積警告】
2枚:石櫃、染谷、ロペス
1枚:小屋松、宮城、闘莉王、本多