シーズン後半戦に入り、第22節の福岡戦は大雨のために延期されましたが、ここまで8試合を消化しました。
結果としては4連敗の後に3連勝、続く甲府戦はドローに終わりました。
前半戦終了時に最下位に沈み、なかなか勝ち点を積み上げることができなかったところからシーズン初の連勝を果たしたことになります。順位としても得失点差ではありますが降格圏からは脱出。
要因としては身も蓋もない言い方になりますが、「選手が変わった」ということに尽きます。
前回の記事で低迷の理由として「やろうとしているサッカーとメンバーが合ってない」ことがメインであると書きました。
解決策として、メンバーに合わせて戦い方を調整するしかないかなと思っていたのですが、クラブは夏の移籍期間で一気に7名を補強する驚きの動きに出ました。
その獲得した選手の中で、庄司、金久保、ジュニーニョは現状のレギュラーですし、カイオもスーパーサブのような立ち位置になっています。
さらには強化指定の冨田(早稲田大)も出場機会を得ていますね。
中盤の攻守で、パスを前線に付けられないとか、軽い守備で突破されやすいといった形の不具合を抱えていたのが前半戦の京都でした(他にもいろいろありましたけど)。
そこに、後方から長短のパスで攻撃を組み立てることができる庄司が入り、運動量豊富でなおかつスピードもあるジュニーニョと、同じく運動量豊富で技術も高いだけでなく守備もしっかりできる金久保が中盤に揃ったことにより、危険なカウンターを受ける回数を減らすとともに、守備面でもそれなりにやれるようになりました。
さらに、闘莉王が第27節山形戦から復帰しました。
前半戦は試合に出ていても明らかにコンディションが悪く、ハイボールに対してもあっさり競り負けるシーンが目立っていました。
それが、多少コンディションは持ち直したようで、運動量は相変わらず少ないし足元も覚束ないながらも、ハイボールはしっかり競り勝ってくれるところまで戻ってきています。
こうなると、ロペスと合わせて長身選手が2枚いることになるので、困ったら長いボールを蹴っても良いとなってきます。
元々今季は足元で繋いでいきたいというのを前面に出していながらも、拙いところも多く、詰まって前に蹴ってしまうこともしばしば。
ただロペスは長身ではありますがそれほどヘディングの競り合いに強い方ではないし、ワントップで孤立することも多いので、ロングボールを蹴ることも逃げ道にはなっていませんでした。
そうなるとさらに無理に繋ごうとするので、ミスからカウンターを受ける悪循環なわけで。。。
そのため、やり方変えないとキツイかなと思っていたわけです。
しかし、ハイボールの競り合いを苦にしない選手がいるなら話は変わってきますし、新加入のカイオも同じく長身で、しかもスピードもあるタイプ。
ツートップで攻撃を完結させることも可能ですし、そういったところを見せることによって相手も守備の仕方を考えざるを得なくなってきます。ガンガン押し上げて京都を押し込む・・・ともいかなくなってくるわけですから。
後半戦に入ってからの4試合は上位陣や好調なチームとの戦いということもありましたが、言ってしまえば新加入選手を慣れさせるための意味合いが今となっては強かったな、と思います。
そこでやること/やれることの整理が付き、新加入選手がだいたい起用可能になった上で闘莉王が出場可能になったということで、後半戦の戦い方が定まったということになるでしょうか。
中盤が安定するとともに、ハイボールに逃げてもOK(しかも相手も警戒せざるを得ない)ということで、全体として余裕を作れるようになりました。結果も出ると、積極性も出てきますからね。
対戦相手も調子を落としている相手が多かったですが、そこでしっかりと勝ち点を積むことが残留争いでは鉄則ですし、以前はあまりに弱気なプレー選択も目につきましたからね。
新加入選手が主力になっていくということで、それまでの選手たちには奮起してほしい気持ちも強くなっていますが・・・。
降格圏を脱出したとはいえ、まだわずかな差でしかないですし、これからもしっかり勝ち点を積み上げていく必要があります。
3連勝したとはいっても、不安定な戦いはまだ続いていますからね。
気になっているのは、これまでは相手のシステムに噛み合わせるような布陣を選択することが多かったのが、ここ最近の試合ではそうしていない試合が見られるところです。松本戦や岐阜戦、甲府戦あたりですね。
新加入選手の特徴に合わせてなのかなと思ってもいたのですが、システムのミスマッチを解消したり、逆にギャップを利用した攻撃なんかが見られることはかなり少ないし、むしろマンマーク気味の守備における弊害が目立つ方が多いので・・・。
勝った試合の流れを継承するという意味合いも薄そうだし、まだ測りかねているところです。
試合途中で枚数を噛み合わせに行くことも多いし。
もちろん試合中の変更は試合の流れを見て、そうすべきだろうなという変更だったりするのですが、試合前から予期できたのではないかというところですね。
守備時の噛み合わせを優先するのか、攻撃面でギャップを利用できるようにするのか。
上位のチームからいかに勝ち点を奪っていくかというのも求められるでしょう。
シーズンも残り3分の1となりましたが、見守っていきたいですね。
第23節
7月16日(月)18:04@西京極 天候:曇
京都 0−1 水戸
試合記録: http://www.sanga-fc.jp/game/2018071601/data.php
【京都出場メンバー(4-4-2)】
【得点】
京都:なし
水戸:伊藤涼(65分)
【警告】
京都:福岡(22分)、重廣(69分)
水戸:ジェフェルソン・バイアーノ(23分)、細川(55分)、松井(91分)
第24節
7月21日(土)18:03@松本 天候:晴
松本 1−0 京都
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018072104/data.php
【京都出場メンバー(4-1-4-1)】
【得点】
松本:セルジーニョ(42分)
京都:なし
【警告】
松本:セルジーニョ(93分)
京都:なし
第25節
7月25日(水)19:03@町田 天候:晴一時雨
町田 2−1 京都
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018072505/data.php
【京都出場メンバー(4-1-4-1)】
【得点】
町田:土居(5分)、下坂(85分)
京都:ロペス(71分:←染谷)
【警告】
町田:なし
京都:増川(13分)
第26節
7月29日(日)18:03@西京極 天候:晴
京都 0−1 東京V
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018072906/data.php
【京都出場メンバー(4-2-3-1)】
【得点】
京都:なし
東京V:藤本(80分)
【警告】
京都:なし
東京V:なし
第27節
8月4日(土)18:03@西京極 天候:晴
京都 1−0 山形
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018080405/data.php
【京都出場メンバー(5-2-3)】
【得点】
京都:ロペス(8分)
山形:なし
【警告】
京都:ロペス(10分)
山形:なし
【退場】
京都:闘莉王(94分)
第28節
8月11日(土)18:03@長良川 天候:晴
岐阜 2−3 京都
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018081110/data.php
【京都出場メンバー(4-1-2-3)】
【得点】
岐阜:薮内(21分)、中島(48分)
京都:庄司(67分:←カイオ)、ロペス(70分、88分:←仙頭)
【警告】
岐阜:竹田(9分)
京都:本多(51分)
第29節
8月18日(土)19:03@維新 天候:晴
山口 1−2 京都
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018081809/data.php
【京都出場メンバー(4-4-2)】
【得点】
山口:岸田(95分)
京都:ジュニーニョ(25分)、カイオ(91分:←金久保)
【警告】
山口:ヘナン(50分)、ジュリーニョ(59分)
京都:増川(45分)
第30節
8月25日(土)18:03@西京極 天候:晴
京都 1−1 甲府
試合記録:http://www.sanga-fc.jp/game/2018082508/data.php
【京都出場メンバー(4-4-2)】
【得点】
京都:増川(74分)
甲府:金園(96分:PK)
【警告】
京都:なし
甲府:曽根田(84分)
−2018シーズン通算記録−
7勝5分17敗 勝ち点26
26得点 42失点
今節終了時点の順位:20位
*豪雨の影響により第22節は延期
【ゴール】
9得点:ロペス
3得点:小屋松
2得点:重廣、大野
1得点:染谷、闘莉王、岩崎、仙頭、石櫃、福岡、庄司、ジュニーニョ、カイオ、増川
【アシスト】
5アシスト:仙頭
2アシスト:石櫃、エスクデロ、染谷
1アシスト:闘莉王、岩崎、本多、カイオ、金久保
【累積警告】
2枚:仙頭
1枚:小屋松、宮城、闘莉王、大野、岩崎、福岡、ロペス、増川