いやぁー楽しかった、おくりびと。
久しぶりにあんなおもしろおかしく、胸が熱くなる映画見たなー。
米アカデミー賞の外国語映画賞を受賞するのもわかる気がする( ̄▽+ ̄*)

なんたって広末が美人すぎて、いい奥さんすぎて感動します。
夫の本木さんはもうだめだめのニート?ひも?寸前ででも妻の広末は夫を献身的に支え、しかも都会から田舎に移り住んでも文句も言わず・・・「好きだから・・・」ってどんだけ素敵なんだぁ~~~~~!?
この後、彼女に広末さんの良さを熱弁したら大変になったことは言うまでもありません。

まぁまぁそれはさておき、結論として、この映画がもっとみんなが見てくれたらなと思いました。
感動とか美人な奥さんとかも大切なんですけど、すごく価値観が変わる映画やと思いました。
葬儀屋、納棺師って死人を食い物にしているという考え方が日本では蔓延っていて、でも実際にそういう仕事も誰が絶対にやらなきゃいけないことであるのは確かなのに誰もありがたみを忘れ、何か忌み嫌うものとして目を向けてしまう。悪徳業者や、やっつけ仕事で葬儀をされるって場合もあるからってのもあるけど。

でも現代って
生まれてくるときは病院で、死ぬときも病院で
死んじゃったらパッケージみたく、面倒なことはほとんど業者に任せて
自分は悲しむことに専念して、現実の汚い部分にはふたをする。
日常生活では生き物は生産工程の中で殺され、加工され、過剰に供給され、余ったモノは捨てられる。
僕たちの周りに命と向き合う、触れる場所なんてなく、命のありがたみなんてどこにもない。

でもこの映画では
死んだ人がきれいに逝けるように丁寧に仕事をする納棺師。
死んだ人を送り出す門番をし、「いってらっしゃい、またあおう」と言う火葬場の人。
死んだ奥さんをきれいに送ってやりたいと納棺師になったおじいちゃん。
口ではうまく説明できないけど、「命」とか「霊魂」とか「仏様」とか
何か見えないものを大事にする、畏れる人がいて、
昔の日本にあったであろうそんな感覚を呼び覚ますような映画でした。

僕自身、葬儀屋ってイメージがちょっとだけ変わり、
感謝に近い畏れる心みたいなものを大切にしたいと思えるようになりました。
この映画を見て少しでも命とかそういうのを大事やと思ってくれる人が増えたらと思う。

最近よく世の中をよくするためにはどうしたらいいだろ?って考えて
貧困の構造を経済的な視点から変えたいと思っているけど
こんな映画とかそういうメッセージから訴えるのもいいなと思った今日この頃。
あぁ広末さんをお嫁さんにしたいw

んで最後におくりびとの挿入曲はほんとによかった。
久石譲のオリジナルなのでサウンドトラックを買うしかないんだがぁー
ちょっと見つけたのでここにのっけって置こう。

埋め込みできなかった本命 http://www.youtube.com/watch?v=XHenwMKcSL0