あなたの仕事について質問です。
1.あなたの仕事は途上国でもできますか?
2.あなたの仕事はPCやロボットでもできますか?
3.あなたの仕事は豊かな時代に求められる超越した欲望を満足させられますか?

1と2がNOで、3がYESなら今日の記事は読まなくて結構ですww

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代/ダニエル・ピンク

今回読んだ本は、あんたのその右脳、しっかり活用せんと生き残れないよ?って話。
どこかの右脳○○術みたいなバカげたものでなく、マジでオススメ本。
先進国は物的に豊かになり、ルーティンワークはPCが請負、花形だったお仕事(SE・医者・MBA)がアウトソーシングされて久しい。日本でも価格競争のためにこぞって海外進出の加速が強まるなか、生き残るために必要な6つの要素を提示した指南書。

何故右脳なのか?
今までロジックで相手を論破したり、高給とりの医者・弁護士・SEになるために名門大学に入れだとか…そういった成功と位置づけられてきたものだけでは、生き残るのに不十分な時代となったからだ。
右脳は簡単に言うと、繋ぎ合わせる力である。今まで考え付かなかったもの同士を組み合わせて新たな価値を生み出す、俗に言うクリエイティブですな。ここで重要なことは右脳・左脳のどちらかが重要ではなくて、どちらも使いこなせる人間にならなければいかんということ。

一言で言うなら、アートな直観力を持つ理系。ロジカルな文系みたいなイメージ。
対極の能力を繋いでシナジー効果を生み出せる人材…そんな人間になれるもんならなりたいわ!でも著者のピンクちゃんは6つの要素を鍛えれば、誰でも可能だという。
「デザインナーになれ」…これからの差別化は有意性、つまりデザインだ!
「ストーリーテラーになれ」…ただで情報が手に入る時代。物語で付加価値をつける!
「全体の調和を創る者になれ」…バラバラになったものを繋いで新たな価値を生み出す!
「共感する人になれ」…論理で説伏せるのではなく、共感で人の心を掴み取る!
「遊び心をもつ人になれ」…ユーモアで良好で化学反応のしやすい人間関係を創る!
「生きがいをもつ人になれ」…豊かな世界で求められる意義を持って良き人生にする!

本書の素晴らしい点は、多岐にわたるすんごぉい人たちの実例を引用しているところだ。
読めば読むほど、「うんうん。そうだね」とうなづける場面が何度あったことか。
しかも6つの章末にまとめとして、やるべきアドバイスがてんこ盛り( ´艸`)
これは読まなきゃ損。生き残りたかったら、さぁ今すぐアマゾンへ。

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