Noblesse oblige
力ある者には義務が 大いなる力には、大いなる義務が
すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される
大きな力を持つ者は、持てる者の義務を果たせ


生き方―人間として一番大切なこと/稲盛 和夫

すごくよかった。何度も挑戦して挫折した本。やっと読むべき時期が来たんだと思う。
本書は、まるでおじいちゃんが孫に当たり前の大切にしなければいけないことを述べているよう。
言葉にして表せない現代の閉塞感。それは人生の指針を見失ってしまったからだ。

では僕たちはこれからどう生きたらいんだろう?
稲盛氏はめちゃくちゃ当たり前で、だけどぶっ飛んだことを軽々言ってのける。
・人として正しいことをせよ。
・あふれるような熱意をもって、ど真剣に懸命にいまを生きること
・常に感謝の念をもって生きること
もうそんなこと小学生でも知ってるよね。だけど文字だけ見て流してほしくない!

ここでどうしても伝えておきたいのが彼の心理状態についてだ。
人間誰しもが下記のような神がかりな状態に一度はなったことがあるだろう。
・本気で周りの人に対して感謝があふれんばかりになって涙して叫びたくなったとき
・利己を顧みず、ただがむしゃらに誰かに尽くしたい、支えになりたいと思ったとき
・人智を超える何か神がかり的なものを感じるとき
・家族・友人・大切な人と心から繋がっていると感じるとき

などなど…この感覚的なものが伝わればいんだけどな。

稲盛氏はそんな神がかりな状態を常に維持してきた人なんだと思う。
絶対的な信頼、心からの思いやり、常に正しく生きようと自己を厳しく律する姿勢…
そんな心の状態が続くのが信じられないが、それを体現しているのが稲盛氏だ。
辛いことのほうが多いと考えられる人生で苦労なんて星の数ほどあっただろう。
それでも稲盛氏は自分と向き合い、常に心を磨き続けたのだ。これは生ける教科書だ。
京セラフィロソフィには僕たちが本当に学ぶべきことが数多くあると再認識した。
※彼をググれば、彼の偉大さがよくわかるので、詳細は割愛する。

最近、やまゆうもほんの少しではあるがそんな神がかりな心理状態になる。
親や祖父祖母、恩師から受けた深い愛。
素晴らしい友人と培った堅い友情。
大切な人と泣いて怒って笑って愛した日々。

そういったモノたちが根源的な力としてやまゆうを突き動かす。

その神がかりの状態からふっと湧くインスピレーションはすさまじい。
もがいていた自分の行く先に少しだけ光が見えた。

Noblesse oblige 持てる者の義務

やまゆうは今は何も持っていないかもしれない。
でもやまゆうが今立っているこの場所は誰かの望んだ場所だから。
誰もがこの場所に来られるわけではないから。
やまゆうはやまゆうが持てる義務を果たしたい。

大丈夫。僕ならきっとどこまでもゆけるはずだ。