こんなこと書くと、読んでくれる人に心配や不安にさせるだけかなと

思ったのですが、自分の気持ちのバランスを保つために、愚痴メールに

お付き合いください。

 

もっぷくん、体調がよろしくありません。。

今月で9歳6か月、人間でいうと80歳ぐらいでしょうか。。

 

ここ1カ月でだいぶ体力が落ち、食欲がなく、体重が落ちてきました。

 

すっかりご無沙汰のブログなので、ここ数年の経過を説明すると

2017年にうさぎに詳しい動物病院をもう1か所みつけ、メインの

動物病院が休診の場合もかねて診てもらい、夜間の緊急病院も2か所、

新たに加えて、正月やGWの休診日が続いても、獣医療が受けられるように

したことで、ミニ豚のメンタリティも楽になり、その甲斐あってか、

元々そんなに丈夫な血統ではないもっぷくんも今日まで生きのびることが

できました。

 

でも、8歳を過ぎると「老い」がもっぷにも出てきました。

先ほど書いた2年前の2017年のもっぷ8歳時に、不正咬合で食べられなくなり

かねてより、高齢になったもっぷの体に全身麻酔を、特に皮下注射の方法に

危機感を感じていたミニ豚は今後の高齢獣医療もかねて

もう一人うさぎに詳しい獣医師を探しており、縁あって家から1時間かかるものの

ガス麻酔の設備も整って歯削りの技術のある動物病院を見つけて診てもらうことにしました。

 

そこはどの兎さんであっても歯削りをするにあたっては麻酔が

心臓に負担かかるため、呼吸や心停止、術後の臓器のダメージによる

食欲不振とうとうを防ぐため、術前にエコーで心臓検診と血液検査をしている病院で、

2017年の8月初診の時、レントゲンで若干の心臓肥大とエコーで動きに雑音が、

逆流を起こしている事がわかり、不正咬合は4歳の時からなのですが、

今後のオペには心臓負担のリスクが一気に上がる事が予想された為、

エースワーカーという心臓拡張薬を投薬し、心臓の周りの血管を広げることで、

心臓弁の負担を少なくして、心臓肥大の進行を抑える内科治療の方法をとる

事になりました。人参に混ぜ合わせ投薬をし、その後も何度か

不正咬合のオペをしたのですが、それ自体は無事に乗り越えてくれました。

 

ところが、今年2019年の2月に不正咬合のオペが無事にすみ、胸をなでおろした

所に、冷や水を浴びせられる事が起きました。

左睾丸に悪性の癌がみつかり、そこを自分で齧っていたのを

セカンドオピニオンの獣医師が見つけてくれたのです。

私は毛で隠れていて、見つけることができず傷口を見せられた時の

動揺は今でも忘れられません。

 

その時は、まだ悪性だという事は断定できず、先生からは

慎重にも「陰嚢に腫瘤ができてる」という表現をされました。

精巣にできている場合は、肺などの臓器に飛ぶ(転移)のが早いため、オペを

勧めるそうですが、もっぷは陰嚢という皮膚の方にできているタイプで、

精巣癌よりも転移が臓器に飛ぶのが遅く、腫瘤が良性の可能性も否定できず、

齧って膿がたまっている為の肥大の可能性もあり、

オペをした場合のメリットとリスクもろもろを総合的に判断して、結果、

手術のメリットよりも、すでに高齢で、麻酔が不正咬合のオペよりもより強い薬のため、

心臓や臓器への負担がより大きくリスクの方が高いとの判断で、

経過をみるしかない、2週間後にまた来院して傷を見ましょうということになりました。

 

それで、2週間後に病院に行ったのですが、前回はなかったのに腹膜に腫瘤を触診で

確認、転移していて組織検査はしていないものの、「悪性の可能性が極めて高い」と…。

つまりは悪性癌だということを告知されました。

 

うっ滞に、不正咬合に、心臓肥大、そしてとうとう癌になってしまった。。。

「先生ごめんなさい、ちょっと待って。どうしよう、どうしよう」って情けないながらも初めて

診察室で号泣してしまいました。

今までは、何かしらの治療方法があって、薬やオペをすれば、とにかく病院にいけば

治してくれる、「もっぷは生きられる」という「希望」がありました。

でも、癌は根治ができません。

泣いてもどうしようもないのですが、どうやってこれから弱っていくもっぷを面倒みて

あげればわからない…。

いつかは、動物を飼っていれば、こういう日が来ることは、別れは避けられない事は

分かっていました。でも、それが「もうすぐにそこまで来ている」と突然つきつけられたようで、

その時は理性でどんなに「みっともない、泣くまい」と踏ん張っても踏ん張っても

感情が、涙があふれてコントロールできなくなっていました。

 

あまりにも動揺してて、症状の説明を聞いてても、うまく頭の中で言葉が呑み込めず、

気になっている「余命宣告」という言葉がでてきません。

「先生、すみません。もう一度言ってください」が連呼だったり、

「あの、先生。『あれ、なんていうんでしったっけ?」あの、ほりちえみが、あの、あのっ。」

みたいな、今思い返しても聞いている先生は私が何言いたいのか訳わからなくて困って

ただろうなぁ、恥ずかしい気持ちになるのですが、先生は

「いつまでいきられるかは分からないんですよ、ナカダさん。」とズバリ返事が返ってきました。

 

「人間とは違い動物はデーターがないので、余命宣告はできないんです。

ペットで一番多い犬猫でもデーターがほぼなくて、ましてやうさぎの様なエキゾチックアニマル

は未知数なんです」と。

 

獣医学が日本より進んでいるトップレベルといってもいいアメリカでさえも、

うさぎが癌になった場合の余命のデーターや論文はほぼ皆無だそうです。

というか、そうなる前にアメリカは安楽死をする希望する飼い主が圧倒的に多いため

データーがとれないという事情もあるようです。

 

でも、逆に言うと未知数だからこそ、希望を捨てるなといった趣旨の事を言われました。

ちょっと長くなるので、少し休んでからまた書こうと思います。