「人間って必ず死ぬでしょ、でもほとんどの連中は幸せにあの世に行くわけじゃない、そこでだ!現世の不幸を来世で穴埋めしましょうって保険、「あの世保険」っていうのを考えたんだョ。来世の幸せを保障しますよ~って売り歩くんだ。」ねずみ男 =ゲゲゲの鬼太郎 2007年公開=

 

来世を信じる人々は僕を含めて確かに存在しますが、ヒロイン三浦実花のように見られるもの触れるものしか信じない人も多いことでしょう。それでも将来の不安を考えて人々は生命保険、火災保険、自動車保険、健康保険と様々な保険をかけてます。シアーズで販売している工具のブランドCRAFTSMANの一部は「永久保障」が付いていて過去に柄が割れた金づち、穴が空いて水が噴き出したホース、鉄部が折れた農工具などお店に持っていって「無料交換」してくれたことがあります。去年の夏にフロリダに引っ越したカピラ、自動車を自分名義にして自分だけの保険をかけようとしたのですが、ノースカロライナで家族と一緒にしていた時より三倍以上の金額になることがわかり断念。毎年「家」にかけていた災害保険の請求書、30日以上テーブルの上に置いて考えぬいた末、払うのを止めました。この世で起こるかもしれない災難を最小限にしたいというのは誰でも持ち合わせているものですし不幸より幸福を望むのは自然なことです。どんな夜でも必ず朝がやってくるように、永遠に不幸ばかり続くことはなく、また永遠に幸せばかり続くこともありません。

 

様々な保険をかけてこの世の難を振り切ろうという想いがある人、どうぞあの世にも想いを馳せてみませんか。ねずみ男の発想は悪くないと思いますが、もう少し掘り下げられたらいいでしょう。「どんな人が幸せにあの世にいくのだろう」「どうしたら幸せにあの世にいけるのだろう」「そもそもあの世ってあるんだろうか」ハイあります。「あの世ほけん」もお金で買えるものではありませんがあります。

 

古来インドのヨギー達は様々な瞑想をして来世への準備をしています。彼らにとって財産、地位など関心がないのです。世間一般に沸き起こる事象とは縁がありません。僕はそういう人々の一人になりたい。いつなれるかわかりません、今世では無理かもしれません。何度も生まれ変わって三歩しか進めないかもしれません。

 

ナーラダ仙 「いったいどうやってこの俗社会を渡っていけば良いのでしょう」

梵天    「よう聞いた、全てのヴェーダが秘蔵してきたそれを通していれば渡り切れるであろう」

ナーラダ仙 「それとは何でしょう」

梵天    「至高なる人格主神ナーラーヤナの称名を通すこと」

ナーラダ仙 「その称名とは」

梵天    「ハレ ラーマ ハレ ラーマ ラーマ ラーマ ハレ ハレ

          ハレ クリシュナ ハレ クリシュナ クリシュナ クリシュナ ハレ ハレ」

 

「カリサンタラナ・ウパニシャッド」より簡約抜粋