「フクシマ50勇士」世界が原発作業員を称賛(読売記事)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110321-OYT1T00721.htm?from=top

福島の原子力発電所事故。地震が直接の原因で、本当にとんでもないこと。彼らが立派である事はもちろん言うまでもない。

ここで吉田茂の言葉を引用する。

「君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。

きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。

御苦労だと思う。

しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。

言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが国民や日本は幸せなのだ。

どうか、耐えてもらいたい」
(防衛大学第1回卒業式にて)

この震災でもまた、自衛隊の活躍で多くの人が助けられた。多くの人たちが自衛隊に期待を大いにかけ、その期待に背かない自衛隊。

自衛官も英雄であり、原発作業員も英雄。英雄が求められ、英雄が登場した。しかし、英雄を求める人たちも、「英雄」自身もこれがとんでもない境遇に追い込まれればこそ、こんなあり様になってしまったのだ。


今は吉田が言う「国民が困窮し国家が混乱に直面している時」、としか言いようがない。