ありそうで無かった!初めて見た!
エルサレムの教会での、パイプオルガン・コンサートに行きました。
パイプオルガンといえば、自分のイメージは
バッハの小フーガ・ト短調!くらいの貧相なものだったのですが、
このたびのコンサートでイメージがガラッと変わりました。
31年生きてきて、教会のお祈り以外でパイプオルガンの生音に触れたのは
これが初めてだったのです…。
会場は、教会の大きなホール。
多分200人以上はいたんじゃないかと思われる人の列の前方・頭上に、
オルガニストがこちらに背を向けて、パイプオルガンに向かっていました。
(畏れ多くもこっそり撮影。ごめんなさい。)
シューマンの「ペダルピアノの為のスケッチ作品 58」から参加しましたが、
目を閉じて音を味わっていると、音色が変わるたびに鳥肌が立ちました。
その理由は、初めて知った「パイプオルガンの音の豊かさ」!
ピッコロ、フルートが聞こえたかと思えば
オーボエやホルンを思わせる音も聞こえてくるし、
低音のコントラバスはもちろん、
パーン!と音が出る時はトランペットの勢いを連想させます。
「あ、パイプオルガンは一人オーケストラなんだな。」
と、一人で勝手に納得していました。
この音の豊かさはyoutubeで聞いていても感じられなくて、
やはり大きな空間で響かせるからこそ生まれるように思います。
それにしても、奏者はいったい何を考えながら弾いているのだろう。
彼には指揮者と演奏者たちが一気に憑依しているみたいで、
パイプオルガン弾きはオルガンだけ弾いていてもダメなんだろうなー、
なんてことを考えながら、音楽に聴き入った1時間でした。
奏者のお兄さんは、普段はピアノでオーケストラと共演もしているようです。
来週の木曜日もコンサートです。
次回は予習して臨もうっと!
今回の曲目メモ↓
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TERRA SANCTA ORGAN FESTIVAL
@ Jerusalem, St. Saviour's Church
Nov 3, 2016
Organist: Antonio Di Dedda
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1. Johann Sebastian Bach (1685-1750)
2. Robert Schumann (1810-1856)
Skizzen fur den Pedalflugel op.58:
n.1 Nicht schnell und sehr markiert
n.3 Lebhaft ←私は遅れてここから参加
3. Robert Schumann (1810 - 1856)
Studien fur den Pedalflugel op.56:
n.5 Nicht zu schnell
4. Maurice Durufle (1902-1986)
Prelude et Fugue sur le nom d'Alain
5. Cesar Franck (1822-1890)
6. Edward Elger (1857-1934)
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