横から口添え | 目線の先の豚

目線の先の豚

以前はおしんの様に働いていました。
今は太鼓持ちの様にはたらいています


続きです。


乗っ取る事を決めた


パラサイト店長が最初に

目をつけたのは今の店から少し離れたA店


その店は最近まで

凄腕の店長が

長年働いていました。


でも、その凄腕店長が年齢により退職されて


新しい人が店長として配属されたものの

売り上げが激減したA店


乗っ取るには最適〜!


と言う事で

店長は

そこに2人で行こうと言いだした。


まぁ、そこなら

3人で働ける規模の店なので

もう1人枠がある


今既存の人を

1人残すのもアリやね〜!



なんて

気軽に思っていたんですが


突然店長が



やっぱりB店に行きたい


と、言い出しました。



B店は店長の住む家に近く

我々の働いている店からも

そんなに遠くは離れていません


今いる

顧客さんも来てくれそうやから。



と言うのが店長の言い分です。


まぁ、確かに

今いる顧客様達をみすみす手放すのは勿体無いですからね


確かに

A店までは無理でも

B店なら来てくれると

わたしも思います。



でもね

B店は既存の店長が頑張ったはるから


乗っ取ったら可哀想やからアカンねん!

って自ら

乗っ取りリストから外していたのに


なぜ急に??


と、不思議に思いましたが


店長はもう、

あれやこれや店の中をイメージして

イメージ上は既にそこで働いています。


とっても楽しそう。


でも、そのがんばったはった

既存の店長追い出す気なん?






何でもかんでも、アンタの思い通りなん!?


と、同じ会社に働く身としては

嫌な気分にならなくも無いですけど



わたしも今と同じNo.2として

連れて行って貰える訳ですから文句は言えません。


ならば、店長

B店乗っ取っちゃって!




と、エールを送る事にしました。


元々やり手で通っている店長は

社内でもチヤホヤされており

なんなら取締役なの?

くらいの扱いを受けているのです


だからなのか

軽く

B店を乗っ取る事を

部長に告げました。


乗っ取るのはまだ先の話しですが


この間までA店を乗っ取ると告げていたので

予定が狂った

部長は大慌てです。


焦った部長が店にやってきて


店長に

A店ならば

2人で行くことも可能


しかし、B店となると

どっちが1人だけ。


そして店長がトップになれるわけでは無い


と言ったそうです。




そこで、彼氏である六角が動きました。


六角の社内での存在は大きいとはいえ

管轄は関東地区なので

我々西日本地区のことは管轄外です


なのに

我々の部長に連絡をとり

突然


「俺様店長さん(うちの店長)はB店に、

むいてると思うんだよね」



と言ったそうです。


突然、上層部から

そんな事を言われた

部長は不思議そうに店長に


六角さんに連絡とったんですか?


って聞いたそうですが


「いえ、取っていません」

と答えたんだそうです。


わたしにも


そんな事でわざわざ

お忙しい六角さんに

連絡なんて取ってないのに


六角さんが私にはB店が向いてるって

言うてくれたらしいねん

六角さんは

よく人の事見たはるわ

流石やわ!


と、大絶賛で褒めちぎり。



おいおいおい!

そんなわけ無くないかー??


と、本気で生ぬるい目で見てしまいましたが


ハッピーモードな店長は

意に介さず。


もはや会社の人にもバレてるんじゃ?

とも思いますが


店長は

ただ単に六角に認められた販売員を貫いています。



ま、いいのよ

わたしも得するんやからね。



と思っていましたが


この後

思いもよらぬ事になるとは知らずに‥



つづく⇨⇨