ただいま 1時間前ウチに帰ってきた大魔王だよ


今まで待ってくれた皆にありがとぉ♪


これから三ヶ月分のネタ 全開ばらしてあげるから期待してもいいぞ


まず、今日は疲れたし次から記事化予定であるヘッドネタについて簡単にばらしておく


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【5月-辞令届け】

人事移動:営業部接待課配置

怪しい新設課の一人になれ三ヶ月間の怪しい研修へ



【6月-中国・香港支部研修】

日中グルメ対決

中国伝統のゲロゲロ料理VS日本伝統のゲロゲロ料理



【7月-韓国支部研修】

プロジェクト団子三兄弟

韓国の地下鉄痴漢に対する究極の生態観察



【8月-台湾支部研修】

絶対笑ってはいけないコスプレ結婚式

台湾版ガキの使いやあらへんで罰ゲームSP


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以外にもブログテーマを変更する予定じゃ


【事】記事を書くその当日の事件など

【想】過去の事件など

【魔】俺の時期別写真を載せて老化状態をチェック

【僕】周りの人間・動物達の写真やプロフィールなど

【等】以外の記事


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最後に俺の復活を待ってくれた皆さんに

もう一度感謝したい

今度オフ会とかしよぉぜ~!

お酒おごるからのぉ♪
070808fromTAIPEI


ハロー皆さん、元気だったんかぃ?(だろぅな?)

いままで行方不明で心配させちゃったら悪いな

3ヶ月間、社内研修のため中国・韓国・台湾で生活し

来週帰国することになった俺

詳しいことはブログ再開する15日に説明するよ

じゃあ来週会おうぜ


p・s-初訪問者のために1期エピソ―ド中「パンツ泥坊事件」を公開
深夜の脅迫電話
(3月28日)



深夜の12時位突然俺の電話がなった、相手先は、公衆電話

いぶかしく思ったが出た事が今回の事件の始まりだったのだ。

「もしもし 誰?」

「誰だじゃねぇんだよ テメーぶっ殺す



「今お前の家の前まで来てるから ぶっ殺すから家出ろ」

「????」

「いいからぶっ殺すって言ってんだよ」

「ちょっとまってよ(滝汗+全身の血の気が引いていく)」


できるだけ人と角の立たないように気を使ってきた20年間
ぶっ殺されるような心当たりって全然ないわよ。

「すいませんが かける所間違えてるんんでしょ?」

「間違えてねつーんだよ あぁ ぶっ殺すぞ
もうお前の家の前まできてんだよ」


「ちょっと待ってくださいっ! なんで俺が殺されなくちゃならないのですか?」
とりあえず下手に出るが、なんで俺が丁寧語使わないといかんのだ。


「テメー俺の大事な喜びを盗んだろ、もう赦せないんだよこっちはよ」

「違います 違います! 一体何をですか?! 違います 俺はそんなこと絶対してません」
なにか訳は全然知れないけど俺は必死の否定をした。

俺の友達全員に聞いてもらってかまわない。
さやかは友の弁当を盗んだことはあるかもしれんが絶対知らない人のものは盗んだりしない。
みんな声を揃えて言ってくれるだろう。


「一体俺が何を盗んだとおしゃってるのでしょうか?」

「お前が俺の大事なパンツを盗んだって言ったんだ





今俺は男のパンツを盗んで快楽を感じる変態女と思われてんのか

 
 

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●今から半年前
確か俺は毎度洗濯後ベランダで乾かすと無くなるパンツのため困ったことがあった。結局ある日確認してみると2・3個位しか残されてなかった。それで急いで実家の親からパンツを貸してもらったけど、何故か貸してもらったのはパパのトランクスだったのだ。しかも真っ白のトランクスはあちこち黄色い、それに試着してみるとなんか臭い。そして当時の経験は今や俺にとって忘れられないトラウマになってしまったんだ




そんなキモいもの盗んで喜べるわけないわよ俺(泣)

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俺の名誉のために言っておくけど俺はパパーのパンツ以外男の下着って一度も触ったことのない。半年前パンツが少なかった時だって友達の買い物誘いを我慢しながら全財産の5割を使って必死にパンツを買ったのだ。しかもボディフォーカスで一ヶ月勝負パンツ50枚位買うほど。

そんな俺が他人の、しかも男のパンツをわざと盗むって絶対あり得ないっつうの!


「ちょっとまって、もしあなたが自分で忘れちゃったのに違えて俺が盗んだって誤解してるのかも知れないじゃないですか?」

それは無い(自信満々)

お前はな自分のパンツを自分が盗めるはずないだろう ぶっ殺すぞ」

「???一体なにゆってるんでしょうか?」

「お前半年前、パンツ無くなったことあるだろ」


あぁそういえばそのためずっと困ってた。
それで2・3月前からは部屋の中で洗濯物を乾かしていた。




「最近ベランダにパンツないから取れないんだ、てことはお前が隠してるんだろ

うわぁああああ
ど どうしようこいつ変質者だぞ

ここまで頭可笑しい脅迫者には会ったこと無いぞ

ていうか、むしろ俺の方からこいつをぶっ殺すべきでは・・・?


それより電話切ってこのまま警察とか呼ぶべきだったが一瞬もうお前の家の前まできてんだよという奴の言葉を覚え出したら恐すぎて理性はアウト。


とにかく、初体験だ どうする俺


「あのう申し訳ありませんが
自分のものが無くなると普通誰でも隠すのは当然と思いますが・・・

「あぁ関係ねぇーよ 隠したんだな もうわかってんだよ もう諦めろよお前の家の近くにいるんだってお前の家も名前もばれてんだから 今からぶっ殺しに行くから鉄パイプもって



お願いだからそのまま配管工事にでも行ってもらいたいです




奴には色々事情を説明した、今まで持っていたパンツは全部ちょーチップなので長く使えなかったし、もうほとんど捨ててあげたいけどパンツの余分ないもん(これマヂだよ)

「関係ねぇーよ そんな貧乏ってこの世中にあり得ないだろ ブッコロスぞ」

そういう貧乏な者がここいますが・・・


とにかく事情を聞いて分かってくれるような人はいきなり人を殺しには来ないんだよね、俺も必死で説明したが殺すの一点張りだよコイツは。

今着てるパンツでも脱いであげてこのピンチから解放されたい。


「じゃーパンツないって証明したければ俺がお前の家に入らせて確認してもらえばいいじゃねぇーか」


おぉ始めてのまともっぽい意見だ、たしかにその方法もあるのだがお前のような変質者を女一人住んでる家に入らせるなんて絶対嫌だ

このバカ変態、どうかしたらカタパルトで勢いつけて飛び出して来るかも知れないぞ

「それに応じることはできないですわ 以下説明」

「応じることが出来ないならやっぱりお前はパンツを隠してる ぶっ殺す」

「・・・」

あぁ 馬鹿の相手は疲れるよママン


その後も堂々めぐりが続いたが

簡単に解決できる方法があることに俺は気がついた、明日ボディフォーカスで勝負下着を買って奴にあげる事だ。

100枚でも買ってあげる。もらったらパンツ泥坊はきっと満足だろ。
絶対に奴を満足させる最高で最後の手段だ

お金勿体ないし、わざと下着屋行くのもめんどくさいだけど命には代えられない。

「ねぇ隠してるかどうかかまわず明日一緒ボディフォーカスへ行ってあなたが望むパンツっていくらでも買ってあげる、なんなら俺と一緒に下着屋行っても良いわ、それならあなたも満足できるはずだよ」

これでばっちり奴の怒りが晴れるはず殺されなくてすみそうだ。
最初からこれを試せばよいのだ。

だが奴の答えに俺は驚愕した




「それはめんどうくさいし、恥ずかしいから駄目だ」




「・・・」



俺の命をめんどくさいの一言でかたずけないでください(泣)


ていうか恥ずかしいとはコイツ一体どうやってパンツ泥坊できたんだろ



「そんなめんどくさい事しなくても俺には独自に確かめる良い方法がある、これでお前がパンツ隠してるかハッキリする」

彼の独自の手段ってイヤな予感がビンビンする・・・

わけのわからん方法で決めつけられたらたまりませんので確認してみた
「一体 その方法ってなんでしょうか?」




「今お前に警告したわけだから明日からお前のマンションのベランダにパンツが
ビビって並んでるって事でお前が今までパンツ隠してたと確認できる ぶっ殺す


「・・・」



間違いないコイツ小学校中退だ



これには俺もあきれ果て反論させてくれた。

「あなたね ここまで人を脅迫しておいてもしもこの後ベランダにパンツ見えなかったらどうするつもりですか?」



「あぁ それはテメーが、懲りない奴って事でぶっ殺す」



どっちにしろぶっ殺されんのかよ俺


どうやらすでにバッドエンディング確定だ


この後も俺はとにかく俺はホントにパンツないから勘弁してくれ
明日パンツ買ってあげるからそれで満足してくれとしか言えず、彼はお前が隠してるからそんな事は必要ないぶっ殺すから出てこいの一点張り。


もう最初から俺がパンツを隠してる という事が考えの立脚点である奴はなにを言っても聞き入れてくれない。


「あなたが誰なのか分からないですが、夜中にお前を殺しに行く という脅迫をしておいて、
もし俺がパンツ持ってないって確認できたらあなたはどう責任をとってくれるんでしょうか?


彼は即答だった






「そんなんお前のパンツが謝るに決まってんだろうが!!」



い 今のはもしかしてギャグか


俺がパンツ隠してるかどうかはうっちゃらかして


この時馬鹿には勝てないと諦めはいってたのだが、彼のあまりにも自分のおこなっている事の重大さの分かってなさ具合がちょっとツボにきちゃいまして携帯を遠ざけて必死に笑いこらえていた





そして殺しにくるって言うキチガイ変質者をなだめながら一時間半経過


俺すでに10年分の ぶっ殺す を聞かされたよ


もうお腹一杯です



こちらも疲労困憊でしたが、彼もキツイらしい。

「こっちは寒いんだよ 馬鹿野郎ぶっ殺すぞ」


そんな事俺に伝えてどうしろとと思ったがピンときた。

たぶん彼は公衆電話でかけているために夜の寒さでオシッコがしたくなったんだと思う。


なんか急に声も落ち着かなくなったし

俺を殺しに来る事よりも、なにか会話を早く終わらせたい空気が敏感に感じられたんだ。

そして突然

「とにかく 俺はお前がパンツ隠してると分かってるから、後でマジ殺しに行くからな」

ガチャン・・・
ツーツーツー





彼は人を殺す覚悟をしてきても
公衆電話の中で放尿をする覚悟は無かったようですね



けっ 半端者が





とりあえず 突然の脅迫電話は一回目これで終わったんだけど

疲れたよ 滅茶苦茶


朝から仕事、夕方はダンス練習で四時間ちかく体を激しく動いて、夜に明日も早いからそろそろ寝ようかなと思ってる時に

自分を殺しに来る、話の通じない熱血パンツ泥坊を説得する作業を想像してごらんなよ



素で泣けるでしょ


訳は知れないがこちらの身辺は半ば調査されていて敵の正体はさっぱり分からない、ハッキリいって家がばれてて殺されるっていう脅迫はかなりプレッシャーだよ

しかもパンツ盗まれてたのは俺の方だし
むしろ逆切れするべきの状況ではないかよ




とりあえず情報が足り無すぎて手の打ちようがないので元ストーカー犯罪担当警察だった知り合いおっちゃんとコンタクトを取りたいんだが電話番号が分からない。別の友達に相談受けようって俺のプライドが許さない。

そこで男友達に頼んで俺に電話をかけてくれるように頼んだ。

数分後再度電話がなった、男友達からだった。

なんかさぁ あのおっちゃん今寝ぼけてるから明日かけるって言ってたよ」

おっちゃぁぁぁあああああん
俺、今すぐ殺すって奴に追われてるんですが・・・


眠くても、もうすこし頑張ってくれるとさやかちゃん凄い嬉しかったなぁ・・・(泣)




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これはハッタリだ 馬鹿の相手なんぞしてられないよと思っているんだが、相手の情報が何もない以上つい最悪のシナリオを考えてしまった。

かなり心乱された、落ち着かないし目はさえて眠れないし結局日本酒を煽って無理矢理寝た、睡眠時間1時間半で仕事へ・・・


あぁー ムカツク なんでキチガイ変態のわがままで俺がこんなに不安にならなきゃゃいかんのだ。


みなさんに正直に言うと、ホント怖かった

なんとかして仕返ししてやりたいと思ってるし、身の安全をまず保障したい。


もう俺は子供じゃない一人前の成人としてなにより大魔王として恥ずかしくないまっとうな対抗策を取らせてあげる

そうだ やっちゃってくれっ

警察様出番でございます


とりあえずこのキチガイ野郎に
法治国家である日本で、殺しに行くと相手を脅迫することがどれほどのリスクのある言葉であるか分かってもらうことにする

もちろん全て警察だよりではいけないセルフディフェンスが前提だから、自分の考え得る限りの事はすぐに実行して身を守る。


とりあえず

お腹にジャンプを入れておくのは基本なのだ

脅迫電話反撃 (前編)
(3月29・30日)



引き続き謎の変質者に殺すと脅迫されてる(泣)

分かっているのは犯人の声によると奴は10代くらいって予想だけ名前も住所も何も分からない、それに対し俺のデータは住所・電話番号(家、携帯)等知られてしまっている

ただし住所に関しては相手は致命的な間違いを犯していた

以前には書いたことないが、俺は数ヶ月前丸ノ内のマンションから西新宿の会社寮へ引っ越したのだ

つまり犯人は、丸ノ内で×××って名前のマンション
という情報しか知らないと思われた

なぜなら犯人は昨夜の電話で

「今お前の家の近くの公衆電話からかけてんだよ、今から殺しに行くから」

「え マヂですか」
(今住んでる近くには公衆電話ないけど・・・)

「マヂですかじゃねぇーよ、お前の家は
●●公園近くの「×××」って所だろうが!!」



ナ ナイス勘違い!!


たしかに丸ノ内の「×××」ってマンションで住んだことはあるが
今やそこに誰が住んでいるのか全然しれんのよ

でもまぁ今住んでいる方には申し訳ないが、ひとまず



そういうことにしておきましょ(悪)



「俺は×××のすぐ近くにいるから出てこいよ コラ」


てことはねこの頭の弱い変質者、俺の家から
数キロ離れた所から俺
に向けて鉄パイプ振り回してる訳だ


まさに馬鹿のお手本だ



まさに悲しいほどの馬鹿の体現者
昨夜の電話で、怖かったけどちょっとだけ余裕があったのはこれが原因だ



「いまからそっち行って暴れっから出てこい」




ごめんなさい 丸ノ×××マンション●●号室の誰かさん
襲撃されたらそれ俺のせいっす




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でも、今回の家間違いで2つの事が分かったんだ


彼は俺の現在の住所までは全く知らないそう
どうやら丸ノ内で暮らした時関係あった奴のようだ


家の場所を間違っている変質者に対して俺の言ったのは

「×××がお前の家だろう、知ってンだよこっちはよ」

なっ!!・・・・」

という短いセリフだったが驚愕と恐怖と諦めの入り交じった最高の演技だった、相手完全に騙された


人間追い込まれると、ものすごい力を発揮するようだ
*こんな事、体験せずにすむならその方が良いとか言うな


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まぁこの後は、昨日の事件簿を見てもらうと分かるはずだけど
例え家だけ違うとは言えバレるのはまっすぐかも知れないし

突然の脅迫者の出現によりかなり精神的に追い込まれたのは言うまでもない

眠れないまま朝から仕事

不安感から仕事に集中できず初歩的なミスを連発してしまう
職場の仲間に冗談交じりに話さないと、とてもではないが不安に耐えられない

いつもよりテンションが明らかに高い、強がっているのは見え見えである


しかし、いつもより良く舌が回り話も面白い



つくづく社内でお笑い芸人みたいな自分が憎い・・・


仕事を5時半に終えてすぐに自己防衛の為の手段を開始

第一に幸いな事に自分の叔父さんが現役の警察官なので相談に行く

生まれて始めて警察官に事件を相談したんだ

まだ一回も110番を利用したことがない俺は、いきなり警察署にかけこむのは抵抗があったので、まず叔父さんの話を聞いて対策を練ることにする

様々なアドバイス等を受けましたさすが警察その手のプロなんだ、翌日、叔父さんに口を聞いてもらって本格的に地元の警察署へ行く事を進められる

叔父さん個人としても問題の無いレベルで協力してくれる事を約束してもらえた



ビバ 国家権力


かなり安心してきた



警察に任せきりにできるほど、楽観主義者ではないこの俺

普段は無駄に妄想に使っている脳味噌


毎週総30時間以上を欠かさず飲み会しにいく驚異的な行動力

これらをすべて自己防衛のためにそそぎ込む事を決心

俺を敵に回したことを後悔させてやるぜ 犯人め(虚勢)




そんなわけで今の段階では、脅されているという証拠すらない
次の電話で相手の声を録音して証拠としてやる事にする


そのまま地元の電気屋さんへ

?周年記念で店内は
紅白の飾り付けがされていて福引き大会が催されて大盛況だった


「いらっしゃいませ 何をお探しでしょうか?」


殺すって脅迫されたんで、なんとかする道具をください」


おめでたい雰囲気の中、浮かれ気味だった店員さんを一瞬で闇の世界に引き込む俺


素で引いてた店員さんの顔が今でも忘れられない


「た 大変ですね・・・」


「はぁい・・・」


紅白で彩られる店内
まさに、ここは直径1メートルのアウターゾーン


その後親身になって相談に乗っていただいて脅迫電話の内容を録音するための装置を買う

合計8400円

なんで俺がキチガイの為に金を使わないといかんのだ(泣)
俺貧乏なのに・・・ シクシク



家に帰ってきて、早速携帯と電話に取り付けて試運転

「あーあーあーあー」と録音

「あーあーあーあー」多少音は小さいが問題ないレベルだ

これで次の電話がきたらおびえきった子羊のような最高の演技で

あの変質者から「暴れる」「殺す」「埋める」とか
沢山のNGワードを引き出してやる


相変わらず、強がっているのがバレバレなんだがちょっとだけ安心していく自分がいる



つぎは自己防衛のために、犯人の身元割り出しを急ぐ
普段はできるかぎり自分の事は自分でする事を信条とする俺だが、今回ばかりはみんなの力を貸してもらう

とりあえずいろんな友達に電話をかけて事情を説明して犯人の身元割り出しを協力してもらう、前住んでた場所と関係あるのならそんなに遠い所に住んでる訳ではなさそうなので、昔のマンションの警備さんや他の心当たりのありそうな人達にひたすら電話


頼む誰かのこのネットワークに引っかかっていてくれっ


突然電話が鳴った 正直胸が躍った
昨日電話をしてもらった元警察のおっちゃんだった

おっちゃんには俺が「パンツのない女・男のパンツ盗まない女」ってことをすぐに分かってもらえた


「のぐちん貧乏すぎてパンツ買う余裕なんかないじゃん あの野郎馬鹿だなぁ てかのぐちんが男のパンツ盗む変態女ってあり得ねぇ」

最初の言葉はすこしきもかったけど・・・とにかく

おっちゃん 俺あんまり嬉しくて涙が出そうなのよ
昨日の眠くて電話を後回しにされたのは許しちゃいます

ただ中学校時代の部活の合宿で、おっちゃんらのお風呂を女連中を率いて覗きに行ってた事実が思い出される

おっちゃんの俺に対する信頼ぶりが
ちょっとだけ胸が痛い

おっちゃんから得た情報によると、俺が前住んでたマンションでパンツが盗まれたのは俺一人じゃなかったってことだ

とりあえずもう一度調べてくれるというので一旦電話を切る

とにかく自分でやれることはやった、明日は叔父さんではなく正式に警察署の窓口に行く事にする

電話が鳴る

おっちゃんである

「のぐちん 分かったぞ、相手の名前と住所



こ この戦もらった!!



きっと桶狭間で今川義元の場所の知らせを聞いた織田信長もこんな気分だったと思う

問題は解決したわけではないが、もうこれで向こうが本当に殺しに来る気でもこれだけ押さえてしまえば何とかなる

*わざわざ元職場の担当警官さんを突き止めて、いきなり電話をかけて
パンツ泥坊の前科犯リスト見てもらって犯人を突き止めてくれたおっちゃん感謝です


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ちなみにこの変質者 名前は ●●君
年齢は21歳だった、10代くらいだと思ってたのでビックリ


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もちろん今回の事件で、成人の大人としての行動を強く意識している俺は相手のように暴力に訴えるなんて事はしねぇよ


相手の素性を突き止めた時点で知り合いを総動員して
相手の家に同じように追い込みかけて黙らせる

これでは相手の脅迫者とまったく同じになってしまう
大人としてとるべき最低の手段なのだ


だから脅迫された怖さと悔しさのあまり

相手の家に押し入って、犯人を引っ捕らえそのまま港の倉庫に拉致監禁、ホモビデオに出演させ外国へ死なない程度に内蔵を切り売り、その後ドイツの変態肉屋に売却、こんなどうしようもないクズ野郎は俺が地球の為にリサイクルしてやるのが奴にとっても一番の幸せなのだ。俺を不安にさせたことを一生後悔しつつ苦界にて果てるが良い ニャハハハハハハ


とか思っていても思っていても実行しないのが大人だ レディーだ



しかもです驚くことに
この変質者同じxxxマンションの人だった

しかも隣の号室
当時俺は隣の人たちと仲良くなりたくて自分の名刺を渡したことがあった

俺の電話番号知ってたのはこういう訳だったのか

ていうか隣なのに俺が引っ越したことも知らなかったっけコイツは


とにかく思いっきり俺の元勢力圏内なんだ

そこって俺の知り合いいっぱいだ
そんなに追い込みかけて欲しいんだろかコイツ

しかも聞いたところによると

モヤシッ子らしいわ


これで良く人を殺すなんて言えたものだ
ある意味その勇気だけは買ってやる



これで彼が俺に対して

唯一のしかも絶対の武器であった
 って部分がはかなく消え去った



翼のもげた鳥 いや違うな




変身の出来ない仮面ライダー これも違うな




ガンダムを取り上げられたアムロ うーん違うな




駄目

これはもう例える表現が見あたらない


だって
可哀想すぎて





素性がばれちゃったらもはや彼に残されたのは

小学校中退レベルの頭意味ない場所で鉄パイプを振り回す無駄な体力しか残されていないんですよ

しかも噂じゃモヤシッ子だし・・・(他人の話だから俺は直接分からんけどね)




でもね俺は手を抜けないよ

だってホントに怖かったんだもん、一日半飯も喉を通らない眠れないしお金使わされたし・・・



今すぐにでも追い込みをかけて解決したい衝動にかられちゃうんだけど、それは最低の手段だし暴力で解決してしまっては相手も自分のやった事が常識をどれだけ逸脱した行為か分かってもらえない



だから

明日は朝イチで正式に警察署に行くつもりだし
電話も相手の声はいつでも録音可能の待機状態にしてある

彼に自分の変態マネや発言等に責任を取ってもらう準備は万全だ


かなり精神的にも落ち着いてきた
もう大丈夫
むやみにおびえる必要はない

今夜はゆっくり寝れそうだっ



その時携帯電話が鳴る

これは奴に間違いない


俺はゆっくりと録音装置のスイッチを入れて、落ち着いた様子で電話に出た



「おい 昨日の俺だけど分かってるよな コラ」


「あぁ分かっていますよ ●●君」

「えっ・・・」



形勢逆転♪




(この後、キチガイパンツ泥坊は地獄へ向う)

脅迫電話反撃 (後編)
(3月30・31日)



相手から電話が来たとき、非通知設定であったことから
一発で脅迫者からの二度目のコンタクトだと分かった

もちろんすぐに録音装置のスイッチを入れて、当初の予定通り怯えきった子羊の演技で沢山のNGワードを引き出してそのまま夜が明けたら警察署に行くつもりだった

しかしね

「あぁ 昨日の俺だけど分かってるよなぁ」

この自分が未だに正体不明であると堅く信じ込んでいる強気な発言を聞いたときにね

このお馬鹿さんに現在の戦力差を思いしさせてやりたくなったのよ

見てくれこの圧倒的な戦力差

現在俺は
彼の名前、年齢、住所、小学校、中学校、現在無職である事まで知ってる
しかも同じマンションの人だった
この電話も最初から録音されてる
警察官の叔父さんにも相談した
本当にいざとなったら友達全員集合で追い込みかけられる
しかも彼は
モヤシッ子だそうだ




いわば自軍の基地にいてボタン一つでミサイル発射
瞬時に彼を瞬殺できる俺に対して



彼は地雷原に取り残された三等歩兵




しかも彼は自分が地雷原にいることに
まったく気がついていない



それだけじゃない彼は
この戦の勝利を信じてきっている

どうやって勝つつもりなのさ ●●三等兵・・・



この絶望的な戦力差を彼に教えてあげたくなった
ほらおれって親切だから

そんな訳で


あぁ昨日の俺だけどなぁ分かっているよなぁ


分かっていますよ ●●君


「えっ」



なんて心地よい響きでしょう
俺の求めていたものはこれなんだ




このセリフを聞きたいがために俺は脅迫されてたんじゃないかって言うくらいしびれたんだ




まさに形勢逆転

こうなると止まらないよ


「俺びっくりしちゃったのよ●●君●●マンションの人でしょ イヤだぁ俺と同じマンションだったんですか」

「それとねぁ家は隣の号室だってね ふふ」

「そーいや●●君 今無職なんだってね やっぱり就職厳しいんでしょ」

「・・・」

気持ちいい

気持ちいいわ

相手の自信が音をたてて崩れていくのが分かるよ






「・・・・」

「・・・・・だ・・・・」

「だからどうした・・・(絞り出すように)」


お 強がるねぇ ●●君

でもね


人間の本当に動揺したときの声って知っている?

悲しいほどにバレバレなんだよ

「だ 誰に聞いた・・・?」

「なんでそんな事教えてあげなければならないんでしょうか?
お天道様に恥ずかしくないように生きてれば親身になって協力してくれる友達なんて沢山いるんだよ」

「だ だからどうした こっちはパンツ隠したお前をぶっ殺すだけだ」


あぁこのお馬鹿さん ほんとどうしようもないな

「もう俺がパンツ持ってないって何度言っても信じてくれないので、もうこの件に関しては今日警察に相談してきたのよ

「・・・・」

「もう警察に相談しましたので、今電話であなたの用件を聞く気はありません
今後は警察を通してお互い話をすすめて行きましょう●●君」

「・・・」

ほうどうやらこの変態キチガイも警察って言葉くらい知っていたようだ

この後、警察を動かしたと言った俺に対してなんと
「あんた本当に持ってないのか」と言いだした

テメー何度もそういったじゃねぇーか

切れそうになったがなんとか何ヶ月前引っ越ししてパンツ取れなかったのは当然って誤解を説いたよ
ようやく俺が隠してなかったってことを理解したようだ

彼の謝罪の言葉はこうだった



「あぁ昨日の事はぁ ど どうもすいませんでしだぁぁ、ひ 引っ越ししたとはまったくしれなかったぁぁ、それにぃついては あやまるけどぉぉ あんたも自分の喜びがなくなったらぁあ、あなるのは仕方ないじゃないですかぁー」





プチ(何かが切れる音)







今までずっと冷静に対処しようとしたんだけど、もう無理


おれがわざとパンツを隠してないっていう全ての事情を分かった後、しかも他人のものを盗んでいたいたくせに、あれだけの事をしておいてこの
ふてくされた小学生のような態度

それに自分の責任を認めたくないから最後の方はなんくせつけて逃げてる


あぁ切れちゃった・・・

「馬鹿野郎 テメーがやったことは社会的になんの罰も受けずに許される事じゃねぇーんだよ

そんな軽薄な謝り方があるか馬鹿野郎、いいよ もういいわよ、あんたの家今から友達総動員して同じ事やってやるよ、俺が味わった気分をそのままあじあわせてやろうか、あぁコラ

でもな、これをやったらキチガイのあんたと同じ最低人間になっちまうからな、俺は大人としてあえてそれを行わずに警察に頼んだからよ
社会的にあんたに制裁をくわえてやるよ
、いいから警察動いてっから引っ張れてこいよ

俺はねテメーが謝ったって被害届を取り下げるような事はしねぇーぞ、きっちり前科一犯になってかえってこいよ
あんたよ今就職探してるんだってな、前科持ちなんてよ まともな会社じゃ雇ってくれねぇよ、一生このままろくでもない人生送ってろよ 
いいからあんたは社会的に死んでこい

「・・・・・・」


言いたい放題罵声を浴びせてすこし気が落ち着いてきた俺


「いい パンツとかどうでもいい でもな あんたに言った殺すって言われた俺はな眠れない、飯も喉を通らない、仕事に集中できない、怖くてしかたないから自腹切って電話の録音装置買ってよ、友達にも連絡して協力してもらってたし、警察にも相談したのよ

これで解決すればいいと思ったよ でもなそれでも不安だったわよ、あんたは家に来るって言ったよな、最低俺があんたに殺されるだけならまだしもな、もし俺の家族をテメーが傷つけてみろ、こうなったら大人の態度で警察を動かすとか関係ねぇーよ、家族を傷つけられてたら俺はあんたを間違いなく殺しにいってたよ

「・・・・」

お前の言った殺すって言葉はな
言われた人間にこれだけの覚悟をさせてしまう危険な
言葉なんだよ
そういう言葉をお前は使ったんだよ

「・・・・」


けして簡単に使ってはいけない言葉なんだ馬鹿野郎


「・・・・・」

あんたもな二十歳すぎた一人前の男なら自分の言葉に責任持ってくださいよ

「お 俺は、まだ・・・ガキだもん」



プチ(また何か切れる音)




「あまったれてんじゃねぇ●●」
以下上を繰り返し


このやりとりを三回ほど繰り返したの後、少しずつ●●君の態度が変わってきて
どうやら警察に引っ張られるって事の怖さが分かってたようだしどんどん従順になって来た


ようやくもう一度謝りたいと言い出した

しかしその前に彼の俺の知らない全てのデータを吐かせた
名前の正確な漢字、
郵便番号、携帯の電話番号、家の電話番号、お父さんとお母さんの名前まで全部聞き出した
これで彼の個人データは完璧に握った

本当にこれで解決に向かいそうだ
*ちょっとやりすぎたかなと思ったが、当時の俺の精神状態を考えるとこのくらいは当たり前だと思えた



ここまで来たところで事態は急な展開を見せ始める




なんか電話の向こう側から
女の泣きわめく声が聞こえてくる

えぇなんか知ってる声だよ、確か引っ越し前同じマンションの隣りだった超親しかったおばさん

「ちょっと電話をママに替わるから・・・」

どうやら彼のお母さん横で聞いていたらしい

「もしもし ●●ですけど・・エグッ・エグゥ」必死に涙をこらえている様子を想像して)

「あぁ お久しぶりです」

以下ちょっとした話し合いをした

簡単に説明すると

どうやら彼のお母さんは、素性もばれちゃったし息子が下着盗んだのは悪いことけど
ここは
昔親しかった隣りだし穏便にすまして忘れてくださるんでしょって遠回しに言ってきた

それに対して俺の答えは

「御免なさい 俺は彼に自分の発言に責任をとってもらう事に決めたのでもう無理なんです」



爆発するおばさん

泣き出した彼女は取り乱しながら言った


「ちょっと 何なのよ 何なのよぉぉ 警察って」

「ふざけないでくださいよ、非道いですよ」

「な なんでそんな事するんですか 非道いよ 非道いです
よ」

「あなた最低よ●●●●よ なんなのよ なんで警察になんかに・・・」




痛いよ
痛いよ
痛いすぎるよ


かつての隣りさんにパンツ盗まれただけでも結構痛いのに

なんで殺されそうになった俺がここまで罵倒されなければいけないのよ


なんか涙をこらえながら必死に声を絞り出す俺
「●●さんおちついてください」

「俺も●●さんに確かめたい事がありますので聞いてください

「●●さんは息子さんが俺のパンツ盗んでたことご存知でしたか?」


「はい」(泣きながら)

ショック

「だったらどうして息子さんを止めさせなかったんですか?他人の下着盗んだってダメに決まってるんでしょう?」

「まさかここまでの状況になるとは思わなかったんですが・・・
野口さんのことが気に入った我が息子がもしかしたらこの事をきっかけで結ばれるかもと期待してたかも知れません




ごふ(吐血)


そんなこと絶対あり得ませんよママン
自分のパンツを盗んだ人のこと好きになる女ってあり得ないし

しかも結構親しかったので心のどこかから信用してた元隣りさんからこんなとんでもないショック発言聞くなんて



もはや致命傷だよ



精一杯ショックを受けているのをばれないように声を絞り出す

「おちついてください●●さん 俺は脅迫されたから警察に相談しただけですよ」
「息子さんが俺を脅して俺が殺されそうでしたって大前提を無視してお願いですから感情的な意見をぶつけないでください」


「だからそれについては謝るっていってんでしょ(怒)」

怖っ おばさんそれ謝ってねぇーよ(泣)

これだから泣きわめくおばさんは手に負えない
キチガイ呼ばわりした息子より、お母さんのほうが正常な判断が付かなくなった


もはやおばさんは

息子が、逮捕される事だけが心配で
昔の隣りさんが、パンツ盗まれたり、殺されたりしたってどうでも良いみたいですねお母様(涙)





ショックだよ まぢショックだよ
こんなにショックだったのは久しぶりだ




とりあえず、俺が心配でさきほど泊まりに来てくれていたミユちんが横で聞いていて俺のあまりのパニック状態を見ていられなくなり、電話を替わってくれた


「あぁもしもしおばさん、今感情的になりすぎてとつてもなく失礼な事言ってますけど、とりあえず落ち着きましょうね」

「えぐ えぐ」



とりあえずミユちんとの話でちょっとだけ落ち着きを取り戻したおばさん



そこで息子さん●●君が電話に替わる

俺も気を取り直して応対

「警察だけは勘弁してもらいませんか お願いしますお願いだからもう一度謝らせてください」

ほうほう●●君ようやく口の訊き方を覚えてきたようだね
先生とっても嬉しいわよ

ここまで言ったらアレだよ ドラマ定番のあのセリフを言っておきました


「あんたの誠意をみせて欲しいんです 俺は」


「わかりました今から謝りに参りたいのですがよろしいでしょうか?」

渋りながら
「しかたないわかりました 起きて待っていましょう」

現在AM2時、新宿中央公園の近くを待ち合わせ場所に指定した

どうやら●●君が
心からの謝罪をしてくれるそうなので大変楽しみ



しかし、所詮いきなり人の家に殺しに行くと言ったキチガイであるという評価は変わらないので
もちろん腹部にジャンプを巻き付けておきますし二メートル以内には近寄らせないつもりだ

会って突然ブスッとやられたらたまりませんからね


さぁ話は終わった電話を切ろうとした時に


なにかまた

おばさんが電話の向こうで息子さんに必死にわめいている

「だ・・よ・・・」

「だ・・・めよ行っちゃ」


息子の●●
「行かなきゃしょうがねぇだろうが」

なにやら二人で言い争いが始まったようだ

突然おばさんが●●君から電話を取り上げ俺に向かって

泣き叫びながらこう言った







あ あなた地元によびつけて、●●君を殺る気なんでしょぉおお










沈没












もう






もう驚きすぎて気失いそうだよ俺



かつて親しかった隣りのおばさんにもはや微塵も信用されていない俺


先ほどから殺されかけた●●君より
お母さんに対してちょっと殺意が芽生えそうなんですが・・・








もはや泣きだしそうな俺に替わって慌ててミユちんが仲介に入って

「絶対にさやかはそんな事できる奴じゃないから大丈夫です もし心配なら貴方も一緒に来なさい
貴方もさやかに対してまた恐ろしく失礼な事言っていましたからね


もはやこの時点で事件解決に向かう喜びより
元隣りさんにここまで言われてしまったショックの方が大きくてふさぎ込んでたのだ


でもミユちんがおばさんは母性愛に狂っておかしくなってるから気にしない方がいいと慰めてくれて、なんとか己を奮い立たせて彼ら待つ中央公園へミユちんと向かうことができた


もう捨てるもんなんて無いしな





公園の入り口の前で
二人並んでたたずんでいた

「あ どうも●●です」

「あら」

俺を苦しめ続けた恐怖の変質者●●
とにかくごくごく普通の男だったよ

会ってみたところモヤシというほどではなかったね

しかし
下着盗んだりあんな脅迫をするなんてまったく見えない

*最近じゃ普通の奴の方が怖いって意味がよく分かったよ




ひたすら頭を下げ続ける二人



この後俺のお説教タイムが始まる

心のサドッ気全開だ

徹底的な言葉責めの始まりだったのだ

もちろん相手が言い返せないのは百も承知だ










言葉責めと言いつつもすべての世の中の常識を聞かせてやっただけですべて正論だったと思う

ただちょっと相手の心をえぐるように角度は

急角度だったけどね







一時間ほど追い込む所まで追い込んだ後






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いよいよこの計画は最終段階へ


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いくら反省の色が見えると言ったところでこの馬鹿者は思いこみだけでいきなり殺すと言ってきたキチガイなわけでしてどんなに反省してもその評価は俺の中で変わらない

今も万が一彼が切れて飛びかかってきても大丈夫なようにある程度の距離を保ってるし、身体は半身ずらして相手に対して
急所をずらして喋っている



とにかく今までの奴との電話で俺が強く感じたのは
彼は思いっきり短絡思考であると言うことだった



彼女がパンツ隠して盗めない

パンツくれない奴なら殺しても良い

すぐさま奴の宅まで実行しに行く



こんな奴なんだから今回の事が終わった後

もしパンツ以外の喜びを探せないと


喜びが見つからない

やっぱりさやかのパンツしかない

さやか殺す


振り出しに戻っちゃうんだろが(泣)




だから結局ここで問題を解決してもこの後に刺されでもしたら笑えないので

最後はお互い
友好的な雰囲気のまま



逆恨みされることなくきれいにお別れしたいのだ

こんなお馬鹿さんとは




さて

先ほどの言葉責めで、自分のした事の大きさと警察に逮捕される事の社会的な意味に震えてひたすら平謝りの●●くん


そろそろ良いでしょ


「顔を上げてね ●●君、今回の事件に対して十分反省もしているようだし
俺も大人としてねこの一件の事はね

忘れないけど許す事にするよ

これからは●●君がもっとしっかりしてね、下着盗んだりする可笑しい事止めないといけないよ
●●さんも母ですから息子さんの悪い事止めさせないとと駄目ですよ」


待ち望んでいたお許しの言葉に
ぱぁーと 顔の明るくなる二人


「今回俺が巻き込まれたこの事件もね、この後●●君がもう一度自分の事を見つめ直して大人になってくれれば、大変な目に遭った俺の苦労も無駄じゃなかったと思えるのだからきちんと一人前の大人になってください」

「ほんとすいませんでした」「申し訳ございませんでした」

「それとね、自分の趣味を急に止めると苦しくなるかも知れないから、もしよければ直せる日までパンツプレゼントしたりして全面的に俺も協力させてもらいますよ




俺と●●君の間でかわされる

かたい握手



●●君
「あ ありがとうございます・・・」


なんと●●君、うっすらと涙浮かべている


ニッコリ笑いかけながら俺

「いいんだよ 気にしないで」




自分が殺すと脅した相手が、許してくれただけでなくパンツ提供に協力してくれるという


俺の
あふれんばかりの優しさにどうやら熱く胸をうたれた様子


完全に尊敬の眼差しだ


俺●●君の生涯もっとも影響を受けた人になる自信有りだ

彼の中で俺は生きた伝説として今後語り継がれるでしょう



これにて 脅迫電話事件

一件落着した やれやれだぜ





でもね 事件が終わった後、友達に言われた


自らの保身のために自分を殺しに来たキチガイとかたい握手をするほどいい人」を演じきる君が大好き



うん俺もこんな自分が大好き(泣)