友達がフランスに行って、不思議なものをお土産に買ってきてくれました。


これ、なんだか分かりますか?

ガラスで出来ていて、そこに写真みたいなのが写されています。
大きい方はポジで写っていて、小さい方はネガで写っていました。


ぼくも知らなかったのですが、これは乾板といって、
今で言うフィルムなんです。
フィルムのかわりに、ガラスを使ってそこに焼き付けてる感じです。

今から100年前くらいは普通に使っていたようです。


これを友達はフランスのノミ市で見つけて、お土産に買ってきてくれたというわけです。




で、我が家にはネガを取り込めるスキャナーがあるので、早速取り込んでみることにしました。








どうですか?
すごい素敵でしょ?

一世紀も前の物が、モノとして残っている事で、人から人へと渡り、
海を越えて、偶然ぼくの手元に届きました。

僕はフィルムをデジタル化することが出来る人間だったので、
この乾板を現像し、こうしてWEBにアップすることができました。

ココに写っている人たちは、おそらく他界しているでしょう。
だけど、こうしてこの人たちの軌跡は残ることになりました。



デジタルとは、アナログとは。
写真とは。
生きるとは。

ここでは詳しくは書きませんが、この写真達は僕に色々な事を考えるきっかけをくれました。
とても素敵な出来事でした。


ここまで残った乾板に、敬意を。
写真を残したカメラマンと、写真を依頼した被写体と、甲板を残した人と、それを見つけて売ったノミ市の人にありがとうを!
そしてそして、この奇跡を届けてくれた友人には、この場を借りて最大の感謝を示したいです。

本当にありがとう!