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平成29年2月17日 金曜日



平成18年 6月15日

午前中から処置に入った
子宮を広げていた
マッチ棒みたいな器具を
取り外し
婦人科のベットへ横になった

普通の部屋が満床だった為
物置きみたいな
端っこの部屋にベットを入れて
そこで出産する事になった

背中から麻酔の管を入れ入れた
痛くなかった
陣痛促進剤も使い
陣痛が始まった
始まったけど、既にもう
1分間隔…
痛くなったら麻酔をしますから
言って下さいと言われたけど

2人 産んでるから
陣痛の痛みに耐えられてしまう
耐えて麻酔を あまり打たなかった
でも4本目の麻酔を打った瞬間に
目の前がクラクラして
気持ち悪さに襲われた

隣にいる麻酔医に
気持ち悪い…と伝えた瞬間に
意識なくした

……意識なくす事 数分
時計の針は13時 20分すぎだった

息が苦しくて目を覚ました
目を少しずつ開けると
酸素をシュポシュポと
先生が押してる
苦しくて手で 払いのけた

私の周りには何十人と
先生方が 私を囲んでいた
何が起きたのか分からず
思わず呼吸器の担当医でもある
研修医の先生を呼んでもらった
先生を見たら安心して
涙が止まらなくなった

赤ちゃんは女の子だった
旦那も子供達も私も 望んでいた
女の子だった
小さい体で お兄ちゃん達に
寝顔が そっくりで
可愛かった
爪もある、髪の毛もある
足も手も指も ちゃんとある
五体満足の女の子
ただ…もう目は開くことはない
号泣した

ママ、あなたの分まで
頑張るって生きるから
絶対に生きるから
そう約束した

意識を失った瞬間に
赤ちゃんが産まれたらしい
私は死にかけて
蘇生した

あの時の事は
11年以上たった今でも
鮮明に覚えている
忘れてはいけない事だと思うし
忘れたくない