「松山千春 『南風にのせて』に思うこと～松山千春 全作品解説189～」S2805
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◇更新履歴
V1.0：2015.1.27 初稿
V1.1：2021.5.21 歌詞の追記、各記事の是正、修正
V1.2：2024.5.06 追記 直近の演奏
V1.3：2024.5.06 直近の演奏実績を追記
■「南風にのせて」 編曲者：清須邦義
1978年1月25日Rのアルバム『こんな夜は』のLP A面2曲目（CD2曲目/全11曲）
※ 直近の演奏実績
・松山千春コンサート・ツアー2002春） 『egoist：エゴイスト 自己中心主義者』
◆レコーディングミュージシャン
○ オリジナル（楽曲個別ではなくアルバム『こんな夜は』のクレジット）
01. ドラム：岡本あつお(岡本郭男)
02. ギター（AG）：安川ひろし、清須邦義
03. ギター（EG）：安川ひろし
04. ベース：松本茂
05. キーボード：倉田信雄
06. パーカッション：中島御
07. マンドリン：清須邦義
08. コーラス：松山千春、清須邦義
◆所有収録CD・アルバム
◆所有収録アナログ・アルバム
◆2024.5.6 夢野旅人
2024.5.5放送「松山千春ON THE RADIO」
放送の最後に「南風にのせて」がかかりました。
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今回、最後に聴いて頂く曲は、松山千春「南風にのせて」という曲なんですけど、これは私、22才のときの歌で。
自分でも聴いたんだけど、声がやっぱり22才なんだよ。正直言って、えーこんなふうに歌えって言われたら、もう歌えないんじゃないかなあ。
非常にその初々しい、な。
そりゃ68から見りゃあさ、22は初々しいよ。なあ、それをね、最後に聴いて頂こうかなと思って。
松山、頑張ってコンサートやっていきます。皆さんも是非、健康に気を付けられ、いい一週間を過ごして頂ければ有り難いなと思います。それでは今回、ま、最後の曲になりますが、松山千春「南風にのせて」
◆2014.1.27 夢野旅人 2021.5.21 追記修正
松山千春のコンサートの男女比、男性客は3割弱程度。
その数を千春を支持するファンの男女比とすると、自分たち男性はマイノリティーな存在なわけです。
一連のカバーアルバムが発売される以前の徳永英明のコンサートでの男性客は一割弱。
松山千春も「長い夜」以前は、徳永英明と同じ1割弱だったように思う。
駆出しの男性シンガーの多くは、若い女性ファンが見出し、スターダムに押し上げる。
松山千春もご多分に漏れず、北海道の女性たちに支持されていなかったら、状況は変わっていたはずである。
男女の感性の違いで、女性が好みやすい歌があり、男性が好みにくい歌がある。
また、その逆も存在する。
自分が中高生のころ。
周囲の女子たちは、「どうして千春は、女性の気持ちがわかるのだろう」と、口を揃えた。
松山千春の初期のラブソングの多くが、思春期の女子の感性に合致していた。それらの歌は、いくつになっても心に残る曲なのでしょう。
大人になり、あるとき。
当時、付き合っていた千春ファンである彼女に訊いた。
「ねえ、千春の歌で好きな曲ってなに」。
多くの女子に当て嵌まるのだけど、そう訊くと、「え、決めらない。なんだろう」という。
彼女も、しばらく考えた。
そして、口にしたのは「南風にのせて」だった。
予想だにしなかった歌でした。
こういう可愛らしい歌を好むのか・・・
言われてみれば、ああ、そうかもしれない。
と、思った。
でも、男がこの曲を真っ先に選ぶことはないだろう。
当時、「南風にのせて」はずっと歌われていなかった。
フルバンドでの初演は、1997年春の大阪（イレギュラー)。
彼女の一番好きな曲と知ったからには、ライヴで聴かせてやりたいと思うわけで、他の公演でリクエストを試みたが駄目だった。
5年後、2002年春に「南風にのせて」レギュラーで歌われました。「南風にのせて」を聴くと、そんな男と女の感性の違いを思う。
また、カリスマ性のあるシンガーソングライターが長年歌っていくと、次第に同性に支持される歌に、極端に傾くケースがある。長渕剛のケースがいい例。
でも千春は、「星空の夜は更けて」や、「月あかり」といった初期の「君が好きさ」や、「ピエロ」に通じる、いかにも女子が好みそうな曲を今でも残しているし、今でも歌い続けている。
そんな千春の変わらぬ感性とステージは、千春が、ピュア・純粋であり続けている証明なんだと思うのです。
◆歌詞
心の中にしまっておいた
愛の言葉を走り書き
南風にのせまして 貴方に届けたい
今も貴方が好き 忘れられない
窓辺に咲いたサルビアは 何も答えない
卒業すれば二人とも
離れ離れになるんだね
貴方の言ったさよならに 笑っていたけれど
今も貴方が好き 思い出しては
アルバムながめ昼下り ため息ついてます
今度貴方を見つけたら
心の中をうちあけて
ついて行きたいどこまでも 貴方の後ろから
今も貴方が好き つのる思いを
南風にのせまして 貴方に届けたい
南風にのせまして 貴方に届けたい
◆サルビア
◆A. 松山千春全作品（解説）に思うこと ～松山千春 全作品解説1～ インデックス1 (1977～1980) 
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