その後、2時間ほど回復するまでぼーっとしていました。
あれだけ痛かった陣痛もすぐに忘れて息子に会った瞬間早くまた子供を授かって今度こそ無事に健康に産んであげたい
そう思っていました


そうこうしてるうちにお昼前になり食欲も全くないまま朝ごはんが運ばれてきました
昨日の朝からろくにご飯は食べていませんでしたが全く食欲がなく、ほぼ何も手をつけず終わりました

そして葬儀屋さんがやってきます
主人と死産届けの手続きや、火葬場の場所などどんどん段取りが決められていきました


火葬場は私たち夫婦が住む近所で2日後に行うことに。
しかし新生児の遺体の保管は扱いが難しいとのことで連れて帰ることができず
そのまま葬儀屋さんに火葬日まで息子を預かってもらうことになりました。

それまでにオモチャとお花などを用意してくださいとのことでした。

回復室で段取りしている間に夜勤を終えた父が病院へやってきてくれました

父はちくたろうを見て涙を流しました

棺桶に入る前に最後に家族で抱っこしてあげて下さい


そう言われて順番にちくたろうを抱きます


写真も撮っていいですよ


そう言われて私は携帯で何枚もちくたろうを撮りました


本当に本当に涙が止まらなくて
可愛い可愛い息子を抱きながら何枚も写真を撮りました。


私たち夫婦と息子の唯一の家族写真でした。



そこからちくたろうは狭くて小さな棺桶に入れられ、葬儀屋さんに引き取られました。