誰だろう。
優しく、僕の頭を撫でている。
大きな手で安心する。
このままずっと、触れられたい。
重い瞼を少しずつ開く。
光とともに見えたのは、ユノさんだった。
夢かと思った。
とても気持ちよかった。
僕の全身の血が熱くなるくらい激しかったのに、心地よい疲れ。
たくさん、寝たからかな。
もう一回寝たら、ユノさんとの夢が見れるのかな。
「こらこら、寝るな。起きろ。」
「えっ?」
かばっと起きると、目の前にユノさんがいた。
「夢じゃ、、、ない?」
「夢にもこんなイケメンでてきたのか?」
大きく首を横にふる。
「最高だったよ、チャンミン。」
沸騰したかのように、顔が赤くなるのがわかる。
慌てて、布団を頭から被った。
そして、そのときやっと昨日のことが夢じゃないとわかったのだ。
何も纏ってないからだ。
「嘘、、、。」
「嘘じゃないよ。」
布団を剥がされると、ユノさんが僕を抱き締める。
「ごめん、仕事なんだ。もうでなきゃ。」
「すみません、僕も!」
「ゆっくり、眠るといい。きっと、体に負担がかかっているからね。
チャンミンに話すことがたくさんあるけど、その時間もなさそうだ。」
ユノさんが僕の顎を人差し指でくいっとあげる。
「信じてくれる?」
何のことかわからないけど、すぐに、僕は首をたてに動かす。
「いい子だね。」
チャンミンが、僕の頬にそっと口づけた。
「いろいろやらなければならないことがあるから、すぐに電話できるかはわからないけど、必ず連絡する。待っていて。」
「はい。」
柔らかな日差しの中、ユノさんは部屋をでていく。
ユノさんの香りを残して。