部屋に戻り、ソジュに詰め寄る。
「おまえか?あいつにリークしたの?」
「僕を疑うの?」
「ごめん。あまりにタイミングがよかったから。」
「それなら、チャンミンじゃないの?そこにいないチャンミンの名前がどうして、でてくるんだ!」
「チャンミンはそういうことをする子じゃない。」
「僕は疑って、チャンミンは違うって言うの?」
「すまない。俺が悪かった。とにかく、今日は帰れ。泊まったら何を言われるかわからない。下にいる記者の質問には下手に答えるな。」
「わかってる。」
タクシーを呼び、わかるように、正面玄関から、ソジュを帰したあと、すぐにチャンミンに電話をかけた。
「真夜中にすまない。」
「大丈夫です。起きてましたから。どうしましたか?」
どうも寝起きのようだ。
「落ち着いて聞いてくれ。誰がばらしたかわからないが、俺とチャンミンとソジュの関係がばれたかもしれない。」
「えっ!」
「今日、記者が来たんだ。その場はうまく取り繕ったが、おまえのとこにも行くかもしれない。うまくごまかしてくれ。」
「わかりました。」
不安そうな声。
「大丈夫。心配するな。おまえに迷惑はかけない。」
「心配してるのは僕のことじゃありません。ユノさんのことです。新人の僕は売名行為ととられても、スターであるユノさんの名前に傷がつく。」
「大丈夫。俺は慣れている。」
「そんなことに、慣れないでください!僕のせいでユノさんを傷つけるなんて、、、自分が許せません。」
「チャンミンのせいじゃないよ。」
せめて、夜が明けてから電話すればよかった。
あの子は驚いて眠れないだろう。
だが、こういうことは早く知らせた方がいい
次に、マネージャーに電話する。
「真夜中になにかと思ったけど、大丈夫よ。そんな話、誰も信じるはずが、、、え?まさか、事実なの?」
「、、、」
「何も答えないってことは、そうなのね?ソジュさんと仲良いのは知っていたけど、まさかチャンミンとなんて。」
「ごめんなさい。」
「二人と別れることはできる?」
「チャンミンのことは、真剣に考えたい。」
「いくら、最近、同性愛が認められてきているとはいえ、この世界でそのレッテルをはられたら、今後の仕事に響くのよ!」
「わかってる。でも、、、。」
「あなたらしくない。」
「すみません。」
「はあ、、、そうなると、あの話を引き受けるしかないかしら。」
「あの話?」
「ええ。同性同士の愛を描く映画の話が来ているの。今回はそれの番宣と思わせるようにした方がいいかもしれない。」
「それ、聞いてないけど。」
「あなたのイメージよくないような気がして、お断りしようかと思ってたの。でも、引き受けた方がよさそうね。」