チョロちゃんが救急車に乗った理由 ♯1 | おしゃべり大好き!自閉っ子 「チョロちゃん日記」  

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幼児期に発達障害(神経発達症)と診断された
チョロちゃんの凸凹発達の大変だった育児を
今、楽しんでいるのは、
親子で成長(発達)し続けているからです♪

『ラーメンをこぼしてしまった!』
チョロちゃんの大きな声は
洗面所にいるわたしにも聞こえる程大きく
直ぐに行くとテーブルの上には
空っぽのラーメン丼。

呆然と立ち尽くすチョロちゃん。

今日の夕食はラーメンとチャーハン。

チャーハンはわたしが作って、
ラーメンは娘が茹でててくれました。

ラーメンに入れる煮卵は昼に茹でて
昼間のうちにたれに漬け込みました。

できたてのラーメンをテーブルの上に置き
娘は次のラーメンを茹でていました。

食べようとしたチョロちゃんが
器を引っ掛けて(?)ひっくり返し、
中身は全部椅子と床に落ちていました。

わたしの顔を見た途端
『熱い』
と言ったチョロちゃん。

慌ててお風呂場に連れて行き、
服の上からシャワーで水をかけました。

左足と左の手の甲にかかった様なので、
左大腿部の側に手を置かせて手足両方に
水をかけ続けました。

このままでは身動きが取れないので、
途中から娘に代わってもらい、
わたしは病院に電話をかけました。

生憎、土曜日の夜なので受け入れは
難しいと言われてしまいました。

あちこち掛けるのは時間のロスと思い
119にかけて相談しました。

経緯を聞かれたので説明する為に
チョロちゃんの様子を見に行くと
寒くて震えていました。

震える程に冷やす必要はないそうで、
ビニール袋に氷と少しの水を入れて、
タオルを当てた患部に置く様に言われて
急いで準備しました。

どこの病院が良いかアドバイスを求めたら、
救急車を向かわせたので待つ様にとの事。

「救急車に乗っても良いんですか?」
というわたしの問いに、

『大丈夫ですよ!』の返答。

チョロちゃんの着替えを準備して
お風呂場に持って行きました。

スボンとパンツは最初の段階で
水をかけつつ様子を見て脱がせました。

ジャージのズボンもパンツも
皮膚を剥がすことなく脱げたので
お風呂場にいるチョロちゃんは
Tシャツ一枚で椅子に座り、
そのTシャツも裾の方はびしょびしょで 
震えていました。

バスタオルで太股以外を拭いた娘が
『皮がむけてる』と言いましたが
大きな水ぶくれがあるものの
皮膚は赤いだけで剥がれてはおらず、
パンツやズボンは穿けそうもないので、 
Tシャツだけ着せてから、
プール用のバスタオルでスカートの
(下半身を隠す)様に穿かせて、 
サンダルを履いて玄関で待つように言って、
(殆ど娘が手伝ってできていた)
わたしも急いで着替えつつ、
チョロちゃんのパンツやズボン、
替えのTシャツを袋に積め、
チョロちゃんの水筒を持ちました。 

そして、自分のカバンの中に、
保険証、財布等が入っているか確認をして、
急いで玄関に行くと、救急隊員の人達と、
チョロちゃんは救急車に向かっていました。

急いで後を追いかけて、
救急車に一緒に乗り込みました。

救急車はアチコチに確認していて、
数分間は動かないままでした。

やっと搬送先が決まって動きだし、
着いたのは家から救急車で
15分位の所にある病院でした。

救急車の中では脈拍、血圧、心拍数、
熱等を計りつつ、患部の確認。

チョロちゃんは自分の太股にできた
大きな幾つもの水ぶくれと、
真っ赤になった皮膚を改めて見て
少しだけどパニックなりました。

過呼吸になりそうだったので、
一緒に深呼吸をして落ち着かせてから、
チョロちゃんが自閉症であることを、
救急隊員の方に伝えました。

病院には病気や怪我の患者さんが
たくさん待っていて、
火傷の範囲は広いものの、
重傷ではないチョロちゃんは、
二人の骨折患者らしい人の処置が
済むまで待っていました。

車椅子ではなく横になって待ちたいと
チョロちゃんが言ったら、
看護師さんがストレッチャーに
寝て待って良いと、言ってくれて、
横になって待ちました。

かなり痛かったらしく、
『まだですか?早くしてください』
と、何度も言っていました。

とても長く感じている様なので、
ディズニーランドの待ち時間よりも
ずっと短いよ。等と声かけをして、
深呼吸を思い出させつつ待ちました。

やっとチョロちゃんの順番になり
ストレッチャーごと移動しました。

自閉症だと話したからか、
わたしも処置室に入るように促され
一緒について入りました。

先ず、ドクターから質問があり、 
どういった経緯で火傷をして、
どういう処置をして連れてきたのか、
薬のアレルギーはないか等を聞かれ、
それから患部の処置が始まりました。

チョロちゃんにしてみたら、
やっと処置室に入ったのに、
話が先になっている事が不満らしく、
『早くしてください』
と、何度もお願いしていました。

左の大腿部の広範囲の火傷で
ふくらはぎと足首にも小さな火傷。 

左手の甲の指の付け根の辺りも
赤くなっていました。

大腿部の処置をする時に、
傷口を見たくない。
と言うチョロちゃんに
目隠しを貸そうか?
と、聞いてくれた優しいドクター。

自分で隠せるから大丈夫です。
と言って手で目元を隠すチョロちゃん。

火傷の範囲としては広いものの、
最初の処置が速くて的確だったから、
重傷にならずに済んで良かった。
と、言って貰えた事と、
太股だけで陰部は全く無事だった事も
不幸中の幸いだと言われました。

救急車の中から
『手術はしなくて大丈夫ですか?』
と、心配していたチョロちゃん。
手術はしなくて大丈夫と聞いて一安心。

それでも時々、声かけをしないと
過呼吸になるので、
深呼吸を促して思い出させました。
 
長くなったので、2に続きます。


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